【動画あり】Mavic Air 2同梱のNDフィルターの使い方を丁寧に解説

【動画あり】Mavic Air 2同梱のNDフィルターの使い方を丁寧に解説

「Mavic Air 2 Fly More コンボ」を購入すると、NDフィルターセットが同梱されるのをご存知でしょうか?

しかも同梱されるNDフィルターはどれも使い勝手がよく、その性能も優れています。
NDフィルターを使用した映像、使用していない映像を比較すると、その差は一目瞭然です。

本記事では、ドローン撮影の必須アクセサリー「NDフィルター」について解説していきます。
実際に撮影した比較映像も掲載していますので、Mavic Air 2のNDフィルターについて知りたい方は是非ご覧ください。

こんな方にオススメです。

  • NDフィルターの使い方、取り付け方・取り外し方が分からない方
  • NDフィルターを使用するとどう変わるのか知りたい方
  • Mavic Air 2 Fly More コンボの購入を悩まれている方

NDフィルターとは

NDフィルターとは、光の波長または色の強度を低減する減光フィルターです。
NDは「Neutral Density(ニュートラル・デンシティー)」の略で、直訳すると「中立な濃度」という意味になります。

NDフィルターの役割は主に2つあります。
1つ目は、色味を変えずに光量を下げることです。
NDフィルターにはND4、ND16、ND256などの種類がありますが、それぞれ光の量を1/4、1/16、1/256に減光できます。

もう1つの役割は、シャッタースピードを遅くすることです。
NDフィルターの数字が大きくなるほど、濃度が濃くなり、シャッタースピードを遅くできます。

シャッタースピードを遅くすることで、ゆらゆらと歪みのある映像になる「ローリングシャッター現象」や「ゼリー現象」を防いで撮影をすることができます。

また、動画撮影においては適正シャッタースピードが存在します。
一般的に、適正シャッタースピードはフレームレートの2倍と言われています。

例えば、30fpsで撮影する場合はシャッタースピードを1/60に設定します。
通常であれば明るすぎて白飛びしてしまいますが、減光効果のあるNDフィルターを使用すれば最適な映像を撮影できます。

つまり、動画撮影においてNDフィルターは必須アクセサリーです。

※一眼レフ等のカメラは、絞り(F値)を調整することで明るさを抑えることができます。しかし、Mavic Air 2ではF値は2.8で固定されているため、適性シャッタースピードで撮影する場合はNDフィルターを使用する他ありません。

NDフィルターの取り付け方・取り外し方法

※一眼レフ等のカメラは、絞り(F値)を調整することで明るさを抑えることができます。しかし、Mavic Air 2ではF値は2.8で固定されているため、適性シャッタースピードで撮影する場合はNDフィルターを使用する他ありません。

Mavic Air 2の初期状態のカメラは、上記写真のようになっています。

同梱されているNDフィルターを取り付けるには、フレームを反時計周りに回転して外す必要があります。
※はじめてフレームを取り外す場合、フレームは固くなっているので注意してください。

フレームを上手く回転させることができれば、上記写真のようになります。
ここまでくれば、あとはフレームを引くことで取り外しができます。

フレームを取り外すと上記写真のようになりますので、取り付けるNDフィルターを選び、時計回りに回転させて取り付けてください。

上記写真のように、まずは斜めに付け、時計回りに回転させれば装着できます。

NDフィルター取り付け後は、通常通りMavic Air 2を起動させて撮影できます。

なお、フレームの取り付け・取り外しの際は、レンズに手が触れないように注意してください。
レンズが汚れてしまった場合は、ドローン用レンズクリーナーでメンテナンスしてください。

ドローンのレンズは小さいため、ブラシとチップがペンになっているこちらの製品がオススメです。

NDフィルターの選び方

前述の通り、NDフィルターには複数の種類があり、「Mavic Air 2 Fly More コンボ」にはND16、ND64、ND256の3つが同梱されています。

これらのNDフィルターを撮影状況に応じて選択する必要がありますが、はじめてNDフィルターを使う方はどれが適性なのか分からないと思います。

これはあくまで一例ですが、以下の条件を参考にすると適切なNDフィルターの使い分けができます。

ND4 夕暮れや夜明けの時
ND8 曇りの時
ND16 晴れている時
ND32 陽光の明るい、晴れ渡った昼時のような場面
ND64 雪、白い砂や非常に明るく眩しい場面
ND256 長時間露光する場面

なお、ND8、ND16、ND32の3種類は別売となっていますので、必要だと感じたら購入しましょう。

また、コンボセットに同梱されているNDフィルターも別売で販売されています。

撮影映像の比較 違いは?

晴天の日、NDフィルター(ND16)を使用して実際に撮影を行いました。

左の映像が、NDフィルターなしのオート設定(1/1600、60fps)です。
右の映像が、NDフィルター(ND16)ありのマニュアル設定(1/120、60fps)です。

1つ目の映像は、違いを明確にするため被写体に寄って撮影をしました。
映像の下部を見ると、NDフィルターなしは少しカクついており、NDフィルターありはでは流れるようになっています。
NDフィルターなしの映像がカクついているのは、シャッタースピード1/1600が原因です。

2つ目の映像は、被写体から引いて撮影をしました。
この場合、被写体から引いているため殆んど違いが分かりません。

また、今回の撮影は晴天だったためND16を使用しましたが、曇りの場合はND8が望ましいです。
試してみたい方は、別途購入して撮影してみてください。

ちなみに、シャッタースピードは右下のAUTOボタンを押すことで、以下の画像のように選択できます。
撮影状況に応じて、適切なシャッタースピード(一般的にフレームレートの2倍)を選択しましょう。

その他フィルター

NDフィルターの他にも、Mavic Air 2のフィルターは販売されています。

PLフィルター

PLフィルターは、光の反射をコントロールし、被写体の本来の色を引き出す、偏光フィルターです。
PLとは、ポラライズド・ライト(Polarized Light)の略で、偏向した光という意味になります。

MCUVフィルター

MCUVフィルターとは、紫外線をカットするフィルターのことです。
MCはマルチコーティング(multi coating)、UVは紫外線のことです。

MCUVフィルターを使用することで、紫外線を除去した映像を撮影できます。

紫外線は人間の目では確認できませんが、デジタル撮像素子は紫外線でも感光します。
紫外線をカットすることで、人間の見た目に近い映像を撮影できます。

また、撮影に必要なmicroSDカードの選び方については、こちら記事をご覧ください。

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