失敗しない!Mavic Air 2のmicroSDカードの選び方とおすすめを解説

失敗しない!Mavic Air 2のmicroSDカードの選び方とおすすめを解説

Mavic Air 2のmicroSDカードを購入する際「安くて容量の大きいものを買えばいい」と思ってはいませんか?

この買い物の仕方では、Mavic Air 2がmicroSDカードを読み込まなかったり、撮影した動画がカクついたりという問題が発生し、再購入することになります

本記事では、このような問題が起きないMavic Air 2におすすめのmicroSDカードを解説していきます。
合わせて、microSDカードの表記の意味失敗しない選び方についても解説していきます。

おすすめのmicroSDカード

ドローンは最大飛行時間が決まっているため、1フライトで撮影できる最大データ量を求めることができます。

Mavic Air 2の最大飛行時間は34分、動画解像度4K 60fps/最大ビットレート120Mbpsとなっています。
つまり、1秒間に120メガビットのデータ量を転送しています。

これを8で割ってバイトに換算すると、30.6MB/s = 1秒間に約30.6メガバイトのデータ転送となります。

120 Mbps × 2,040 秒(34分)= 244,800 Mbps
244,800 Mbps ÷8(バイト換算) =30,600 MB/s
30,600 MB/s ÷1,000(ギガバイト換算)= 30.6GB

つまり、Mavic Air 2で最高画質の動画を34分間撮影した場合、30.6GBの容量が必要になります。
64GBのmicroSDカードであれば、1回のフライトの容量的には十分です。

DJI公式が推奨しており、尚且つ価格の安いおすすめのmicroSDカードはこちらです。
※Amazon最安値(2020年5月6日現在)

3回のフライトであれば、常に撮影するわけではないので、128GBのmicroSDカードで十分でしょう。

それ以上の容量が欲しい方は、256GBのmicroSDカードになります。

DJI公式の推奨するmicroSDカード

Mavic Air 2に限らず、DJIドローンには推奨されているmicroSDカードがあります

Mavic Air2の推奨microSDカードは以下になります。

  • SanDisk Extreme 64GB V30 A2 microSDXC
  • SanDisk Extreme 128GB V30 A2 microSDXC
  • SanDisk Extreme 256GB V30 A2 microSDXC
  • SanDisk Extreme PRO 64GB V30 A2 microSDXC
  • SanDisk High Endurance 64GB V30 microSDXC
  • Lexar 667x 64GB V30 A2 microSDXC
  • Lexar High-Endurance 64GB V30 microSDXC
  • Samsung EVO Plus (Yellow) 64GB microSDXC
  • Samsung EVO Plus (Red) 64GB microSDXC
  • Samsung EVO Plus 128GB microSDXC
  • Samsung EVO Plus 256GB microSDXC
  • Kingston V30 128GB microSDXC
  • Netac 256GB A1 microSDXC

DJI公式ストア | Mavic 2 Air FAQより

といっても、これだけ見ても英語と数字の羅列で、よく分からないかと思います。

例えば、一番上の「SanDisk Extreme 64GB V30 A2 microSDXC」であれば、以下の意味になります。

  • SanDisk Extreme = アメリカのフラッシュメモリー会社SanDiskのSDカードのブランド名
  • 64GB = 最大保存容量
  • V30 = ビデオスピードクラス30MB/s
  • A2 = アプリケーションパフォーマンスクラス2
  • microSDXC = 最大保存容量が64GB 〜 2TBの規格

これらのmicroSDカードに記載されている意味について解説していきます。

最大記録容量について

最大記録容量とは、microSDカードに記録(保存)できる最大データ量のことです。
上記画像では、microSDカードの記録容量は2ヶ所から確認できます。

まずは、左側の大きな数字です。
左側に『64GB』と記載があるため、最大記録容量64GBのmicroSDカードであることが分かります。

また、右側に『micro SDXC』の記載を確認できます。
これは記録容量の規格で、他にも『micro SD』『micro SDHC』と種類があります。

それぞれの表記の意味は以下の通りで、これは最大記録容量の規格を示しています。

表記の内容 表記の意味
micro SD 最大保存容量:〜 2GB
micro SDHC 最大保存容量:4GB 〜 32GB
micro SDXC 最大保存容量:64GB 〜 2TB

Mavic Air 2では、64GB以上のmicroSDカードが推奨されているため、micro SDXCの規格を選ぶことになります。

転送速度について

転送速度とは、データをあちこちに移す速さのことを言います。
この速さが遅い場合、動画がカクついたり、低画質になったり、写真を撮ってから次の写真を撮るまでに時間が掛かります。

microSDカードのデータの転送速度は、上記の3つの場所から確認できます。

UHSスピードクラスについて

まずは、右側にあるUの形の中の数字です。
これは『UHSスピードクラス』が『3』という意味になります。

UHSスピードクラスとは、UHS(ウルトラハイスピード)と呼ばれるSDカードの転送速度の規格です。
現在UHSスピードクラスには、以下の2種類があります。

表記の内容 表記の意味
U1 最低転送速度 10 MB/s
U3 最低転送速度 30 MB/s

この2つにどれくらい違いがあるの?と思う方も多いかと思います。こちらの動画をご覧ください。

スピードクラス1(左側)が16枚の写真を撮影して保存している間に、スピードクラス3(右側)は30枚の写真を保存しています。

これが動画の場合、スピードクラス1は転送速度が足りず、高画質で撮影した映像はカクつく、低画質になるという結果になります。

Mavic Air2は、UHSスピードクラス3を推奨していますので、『U3』と記載されたmicroSDカードを選ぶ必要があります。

ちなみに、以下画像のように、○の中に数字(2/4/6/10)が表記されているmicroSDカードもあります。

これは古い規格のスピードクラスになります。

表記の内容 表記の意味
最低転送速度 2 MB/s
最低転送速度 4 MB/s
最低転送速度 6 MB/s
最低転送速度 10 MB/s

どれもMavic Air 2の性能に見合わないスピードクラスになりますので、この表記のあるmicroSDカードは購入してはいけません。

ビデオスピードクラスについて

ビデオスピードクラスとは、SDカードの規格を決めているSDアソシエーションの方針で新たにできたスピードクラスです。
今後、『UHS』からこちらに切り替わっていく予定ですが、現状では混在しており、『UHS』と『ビデオスピードクラス』が併記されていたり、片方だけしか表記がない場合もあります。

上記画像の左側の上には、『V30』という記載があります。
これは最低転送速度30MB/sという意味です。

つまり、『UHSスピードクラス3(U3)』と同じ意味になります。

ビデオスピードクラスには、以下の5つの規格があります。

表記の内容 表記の意味
V6 最低転送速度 6 MB/s
V10 最低転送速度 10 MB/s
V30 最低転送速度 30 MB/s
V60 最低転送速度 60 MB/s
V90 最低転送速度 90 MB/s

ビデオスピードクラスは、数字が大きければ大きいほど、転送速度が速くなり、安定した撮影ができるようになります。

Mavic Air2においては、V30の規格が推奨されています

UHS-Ⅰ/Ⅱ/Ⅲについて

ビデオスピードクラスの下にある『Ⅰ』『Ⅱ』『Ⅲ』の表記は、UHS規格対応を表しています。
UHS規格とは、Ultra High Speed(ウルトラハイスピード)の略で、転送規格の1つです。

UHSの表記の内容と意味は以下の通りです。

表記の内容 表記の意味
UHS-Ⅰ 最大転送速度 104 MB/s(832Mbps)
UHS-Ⅱ 最大転送速度 312 MB/s(2496Mbps)
UHS-Ⅲ 最大転送速度 624 MB/s(4992Mbps)

microSDカードの見た目も異なり、『Ⅰ』は裏側の端子が1列、『Ⅱ』は端子が2列になっています。
最近では『Ⅲ』も出てきましたが、まだ『Ⅱ』でさえ一般市場にはあまり出回っていません。

DJI公式サイトでは、この件に関して記載がありませんでした。
しかし、スピードクラス同様、上位であればあるほどデータの転送速度が上がり、安定した撮影ができます。

アプリケーションパフォーマンスクラス(A1/A2)について

アプリケーションパフォーマンスクラスとは、SDカード上のデータ編集などを含むアプリケーションを快適に利用するための規格です。

現在アプリケーションパフォーマンスクラスには、『A1』と『A2』の2種類があり、『A2』が新しい規格になります。

ランダムリード最低処理速度 ランダムライト最低処理速度
A1 1500 IOPS 500 IOPS
A2 4000 IOPS 2000 IOPS

記憶装置(microSDカード)が記憶媒体(ドローン)にアクセスする際に、不連続に様々な位置からデータの読み書きをしていきます。
この読み込みを『ランダムリード』、書き込みを『ランダムライト』と言います。

Mavic Air 2においてはどちらも推奨されていますが、DJIドローンのアプリは日々進化を続けているため、ランクの高い『A2』の規格のmicroSDカードが望ましいです。

microSDカードの選び方

ここまでmicroSDカードの表記の意味を解説してきました。

Mavic Air 2のmicroSDカード選びのポイントをまとめると、以下の通りです。

  • 最大記録容量は64GB/128GB/256GBのいずれかのもの
    ※1回のフライトなら、64GBで十分
  • 最低転送速度は30 MB/s以上のもの
    ※『U30』または『V30』の表記があるもの
  • UHSは『Ⅰ』でもいいが、『Ⅱ』の方がいい
  • アプリケーションパフォーマンスクラスは『A1』でもいいが、『A2』の方がいい

上記のポイントを意識して、失敗しないようにmicroSDカードを選びましょう。

Mavic Air 2におすすめのmicroSDカードはこちらになります。
※DJIの推奨規格を満たしており、Amazonにてお買い得!

『SanDisk Extreme 64GB』 1,880円
※Amazon最安値(2020年5月6日現在)

『SanDisk Extreme 128GB』 2,940円
※Amazon最安値(2020年5月6日現在)

『SanDisk Extreme 256GB』 5,895円
※Amazon最安値(2020年5月6日現在)

空撮ドローンの最新記事