【動画・写真あり】「Mavic Air 2」を旧モデル「Mavic Air」と徹底比較

【動画・写真あり】「Mavic Air 2」を旧モデル「Mavic Air」と徹底比較

2020年4月28日、DJI社から新ドローン「Mavic Air 2(マビックエアー2)」が発売されました。

Mavic Air 2は、「Mavic Air」の後続機にあたる、DJIを代表するMavicシリーズの最新ドローンです。
旧モデルMavic Airは、ドローンを本格的にはじめたい人にとって理想の性能を誇るドローンでしたが、この新モデルは乗り換えるに値する性能なのでしょうか?

本記事では、新モデル「Mavic Air 2」と旧モデル「Mavic Air」を徹底比較し、何が違うのか?どこが進化したのか?を解説していきます。

こんな方にオススメです。

  • Mavic Airを持っており、乗り換えを考えている方
  • Mavic Air とMavic Air 2の性能の違いを知りたい方
  • ドローンをはじめようと思い、Mavic Air 2の購入を検討している方

進化した機体性能

まずは、Mavic AirとMavic Air 2の機体性能を比較します。

Mavic Air Mavic Air 2
本体サイズ(収納時) 縦168×横83×49 mm 縦180×横97×84 mm
本体サイズ(展開時) 縦168×横184×64 mm 縦183×横253×77 mm
本体重量 430g 570g
最大飛行時間 21分 34分
最大飛行距離 10km 18.5km
最高速度 時速68.4km
障害物検知 前方・後方・下方
内部ストレージ 8GB
伝送システム 拡張Wi-Fi OcuSync 2.0

 

最大飛行時間21分→34分

まず注目すべき点は、飛行時間の大幅な増加です。
最大飛行時間は、21分から34分になり、13分も増加しました。

最大飛行時間が長いとバッテリーをこまめに取り替える手間が省けるため、操縦に慣れない初心者にとっても、ドローン撮影の玄人にとっても嬉しいポイントです。

ただし、飛行時間が伸びたこともあり、サイズも大きくなりました。
Mavic Air 2は、Mavic Airに比べ展開時の横幅が69mm大きく、さらに重量が140g増加しています。

しかし、重量が重くなったこともあり、実際に飛ばしてみるとホバリング時の安定感、強風の際に飛ぶ力は大幅にパワーアップしているのを感じました。

旧モデルほどコンパクトではありませんが、小さく折り畳めるため、持ち運びの快適さは変わりません
実際「Mavic Air 2 Fly More コンボ」に付属してくるショルダーバッグに収納すると、サイズ感の差は感じられませんでした。

 

「OcuSync 2.0」最大6km 1080p動画伝送

Mavic Airの動画伝送システムには「拡張Wi-Fi」が採用され、最大2km 720pのライブビューに対応しています。
しかし、映像が途切れたり、ライブビューの画質が悪かったり、映像の伝達に不満を持っていた人も多かったのではないでしょうか。

Mavic Air 2では、そんな不満はなくなります。
動画伝送システムにはOcuSync 2.0」が採用最大6km 1080pのFHD解像度のライブビューに対応しています。

実際に操縦してみると、クリアな映像でライブビューが確認でき、映像が途切れることは殆んどありません。
そのため、シャッターチャンスを逃すことなく、より質の高い撮影が簡単に行えます。

ただし、ドローンが障害物の後ろに行った場合など、電波が遮られる環境では映像が途切れますのでご注意ください。

 

高度操縦支援システム(APAS) 3.0による安定飛行

Mavic Air 2はMavic Airと同様に、前方/後方/下方に障害物検知センサーを搭載しています。

障害物検知センサーの数こそ同じですが、上下において測定範囲と障害物を検知できる距離が10mほど向上しています。これにより、スポーツモードでドローンを飛ばす際は従来より安全に飛行できます。

また、下方には補助ライトを搭載、照明条件の悪い環境下での離着陸の安全性が向上しました。

そして、新たな高度操縦支援システム(APAS) 3.0 は、高度なマッピング技術を利用して、複雑な飛行環境下でも円滑かつ確実な障害物回避を実現しました。
障害物回避性能と自動飛行計画は、従来のバージョンに比べ大幅に改善され、より多様な飛行が可能になっています。

進化したカメラ性能

次に、Mavic AirとMavic Air 2のカメラ性能を比較します。
Mavic Air 2のカメラ性能は大幅にスペックアップしており、すべての点において旧モデルを凌駕しています。

Mavic Air Mavic Air 2
レンズ 24mm(35mm換算)、F2.8固定
センサー 1/2.3インチCMOS 1/2インチCMOS
有効画素数 1200万画素 4800万画素
静止画フォーマット JPEG/DNG(RAW)
動画フォーマット MP4/MOV (H.264/MPEG-4 AVC) MP4/MOV (H.265/HEVC)
動画解像度
フレーム数
4K:24/25/30fps
2.7K:24/25/30/48/50/60fps
FHD:24/25/30/48/50/60/120fps
HD:24/25/30/48/50/60/120fps
4K:24/25/30/48/50/60 fps
2.7K:24/25/30/48/50/60fps
FHD:24/25/30/48/50/60/120/240fps
最高動画ビットレート 100Mbps 120Mbps
HDR撮影 写真 写真/動画/パノラマ
スマートフォト なし あり

1200万画素→4800万画素 4K/60fps撮影

Mavic Airの有効画素数は1200万画素でしたが、Mavic Air 2は4倍の4800万画素です。
これにより、従来よりも鮮明な写真を撮影できるため、画像のクロップも容易に行えます。

また、Mavic Airは4K 30fpsの動画撮影ができましたが、Mavic Air 2では4K 60fpsの滑らかな動画撮影ができます。
加えて、FHD時120fpsだったのが、FHD 240fpsまで進化し、スローモーション撮影もできます。

実際に撮影した比較動画をご覧ください。Mavic AirとMavic Air 2のカメラ性能の差を明確に感じます。

また、Mavic Air 2は高画質動画を撮影するため、性能のいいmicroSDカードが必須です。
microSDカード選びに関しては、こちらの記事をご覧ください。

 

HDR撮影(写真以外に、動画・パノラマにも対応

HDR撮影はMavic Airでもできましたが、あくまで写真の撮影だけでした。
しかし、Mavic Air 2では「HDR動画」「HDRパノラマ」撮影が可能になりました。

HDRで撮影することにより、卓越したディテールと色感度の高い撮影を実現できるため、編集なしでも高クオリティの撮影が可能です。

ただし、HDR動画に関しては、4K HDR:24/25/30 fps、2.7K HDR:24/25/30 fps、FHD HDR:24/25/30 fps、とfpsは落ちますのでご注意ください。

 

新機能 スマートフォト

Mavic Air 2では、新機能の「スマートフォト」が使用できます。

スマートフォとは、以下の3つの撮影モードを統合した機能です。

  • シーン認識・・・夕焼け、空、草地、雪、森林の5つのシーンを認識、最適なカメラパラメーターを自動設定
  • ハイパーライト・・・低照度下にて複数画像を撮影して自動合成
  • HDR・・・前述したハイダイナミックレンジでの撮影

スマートフォトではハイクオリティの写真を簡単に撮影するため、未加工ですぐにSNSに共有できます。
ただし、スマートフォト使用時には有効画素数が1200万画素になるのでご注意ください。

進化したインテリジェント撮影機能

最後に、インテリジェント撮影機能を比較します。
6種類のクイックショット機能に差はありませんが、Mavic Air 2ではより多くの機能が撮影をアシストしてくれます。

Mavic Air Mavic Air 2
フォーカストラック ActiveTrack 2.0 ActiveTrack 3.0
Spotlight 2.0
Point of Interest(POI)3.0
ハイパーラプス なし 8K対応
スマートキャプチャー あり なし
クイックショット ドローニー/サークル/ヘリックス/ロケット/ブーメラン/アステロイド

※ジェスチャー撮影機能「スマートキャプチャー」に関しては、Mavic Airのみ対応です。

フォーカストラック

Mavic Air 2では、Mavic Airよりも進化した3つのフォーカストラック機能が使用でき、簡単にプロレベルの映像撮影ができます。

「Active Track 3.0(アクティブトラック3.0)」では、Mavic Air 2が障害物を自動回避しながら被写体を自動で追いかけて撮影してくれます。
例え被写体が木の背後を移動したとしても、被写体をフレームの中心に捉え続けます。

「Spotlight 2.0(スポットライト2.0)」では、カメラを被写体にロックオンさせたまま自由に飛行できます。
被写体を選択するだけで操縦する必要がないため、操縦者は手が空きつつ撮影ができます。

「Point of Interest(POI) 3.0」では、Mavic Air 2が被写体を様々角度から自動で撮影してくれます。
DJIのPoint of Interest (POI)は今回で3.0にバージョンアップ、従来であれば被写体を見失う可能性のある場所でも、POI 3.0では問題ありません。

新機能 8Kハイパーラプス

Mavic Air 2では、8Kハイパーラプスを4種類(フリー/サークル/コースロック/ウェイポイント)作成できます。
8K対応はフリーとウェイポイントのみです。

操作はそれぞれの撮影モードを選ぶだけで、撮影後に自動でアプリが編集、動画を作成します。

実際に撮影してみると、ポイントを指定して速度や長さを決めるだけで、簡単にハイパーラプスの映像を作成できますので、ドローン初心者にもおすすめできる機能です。

一眼レフでハイパーラプスを撮影するとなると、一枚一枚半歩移動してシャッターを切る必要がありますが、自動かつ3~5分程度の時間で手軽に作成できます。
映画のようなシーン撮影したい方は、是非とも新機能ハイパーラプスを試してみましょう。

 

 

以上、DJIの新ドローンMavic Air 2を旧モデルと比較してきました。

実際に使用してみると、Mavic Airを持っている人は即乗り換えを検討した方がいい完成度です。

また、200g以上の本格ドローンではありますが、操縦を補助する障害物回避機能、撮影を補助するインテリジェント機能が多数搭載されているため、ドローン初心者でも安全に本格撮影ができます。

現在ドローン選びに悩まれているのであれば、Mavic Air 2で間違いなしです。

購入の際は、バッテリーが3つ他、NDフィルター等の付属品の多数同梱される「Mavic Air 2 Fly More コンボ」をおすすめします。
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