Telloドローンではじめるプログラミング学習 〜初心者向け4つの方法〜

Telloドローンではじめるプログラミング学習 〜初心者向け4つの方法〜

RyzeTechのTello(テロー)は、ドローン業界No.1のDJI(ディージェーアイ)と、IT業界最大手 Intel(インテル)の技術供与により開発された低価格かつ高性能なドローンです。

飛行時の安定性能が非常に高く、720pのカメラを搭載。飛行時間も10分以上あるため空撮入門機としても非常に人気が高いです。
現在発売されている1万円台のトイドローンの中では代表的なドローンといえます。

また、Intelのドローンと言えばオリンピックで話題となった、LED搭載のドローンを大量に飛行させる「ライト・ショー」映像をご覧になられ方も多いでしょう。

※この映像で使用されているドローンはTelloではありません。

Telloには、このIntelの技術が搭載されておりプログラミングをすることができます。

子ども向けのアプリから、SDK(ソフトウェア開発キット)を用いた本格的なプログラミング学習まで幅広く対応しており、ドローンを飛ばすことでプログラムが実際に動作するまでを楽しく学習することができます。

本記事では、Telloで使える初心者向けプログラミング方法を4つ紹介します。

日本語対応しているもの、英語のみのもの、無料から有料までありますので、おすすめ順に紹介します。

プログラミングといえば、英語や数字や記号を組み合わせて記述する難しいイメージがありますが、いずれのサービスもブロックを繋げて直感的プログラミングができるものです。

直感的に論理的思考、プログラミング思考を養えるため、教育に最適。
ゲーム感覚で遊べる機能を搭載しているアプリもあります。

また、初心者向けでありながら、複雑なプログラムを作成することもできるので、高校生や大学生、社会人でこれからプログラミングをはじめてみたい方にとっても最適です。

2020年からは、小・中学校の教育課程にプログラミング教育を必修化する動きもあり、一足先にプログラミング学習を始めてみてはいかがでしょうか。

そもそもプログラミングってなに?という方は、はじめにこちらの動画をご覧ください。
Scratch(スクラッチ)によるブロックプログラミングも紹介されています。

※本記事では各サービスの概要説明となります。各サービスの詳細や日本語ガイドは当サイト別記事にて解説します。

無料:TELLO EDU ※日本語対応(ゲーム感覚で簡単・楽しい)

こんな方におすすめ。

  • とりあえず簡単にドローンプログラミングを試したい
  • パソコンを持っていない
  • ゲーム感覚で学びたい

TELLO EDUはTello公式のアプリです。
(EDUは、education(教育)の略です。)

Tello EDU アプリ(iOS版)

Telloには大きく分けて2種類あり、
通常版のTello(税込¥12,800)と、
プログラミング教育向けのTello EDU(税込¥16,800)
がありますが、どちらのドローンでもTELLO EDU アプリは使用できます。
限定モデルのTelloアイアンマン・エディションでも使用できます。)

このTELLO EDUアプリでは、画像からもわかる通りゲーム感覚でプログラミングを学ぶことができます。
スマートフォンとTelloをWi-Fiで接続するだけで使用できるので、面倒な設定も必要ありません

無料で、日本語対応プログラミング学習機能も充実している公式アプリですので、最もおすすめです。
プログラムも直感的に作成できます。

Tello EDU ブロックプログラミング

TELLO EDU ※無料ダウンロード
App Store(iOS)

※アプリのバージョンアップデートの際にバグなどで日本語が使えなくなるレビュー報告がありますので念の為ご留意ください。

無料:Scratch ※日本語対応(初期設定が少し難しい)

こんな方におすすめ。

  • 子ども1人で学習したい(ひらがな対応)
  • パソコンに慣れている、または慣れたい
  • ドローン以外のプログラミングもしてみたい
Scratch(スクラッチ)プログラミング学習サービス

ScratchはTello公式サイトで紹介されている初心者向けプログラミングサービスですが、Telloで使用するには、最初の設定が少し難しく、初心者向けとは言い難いです。(Tello以外のプログラミングは設定不要で、オンラインで使用できます。)

使用するには、(1)公式サイトからダウンロードして、(2)ターミナルという黒い画面を開いて、(3)インストール作業して、
と初期設定に手間がかかります。
パソコンでしかできないという点も少々デメリットです。

しかし、Scratchはドローンだけでなくちょっとしたミニゲームも作れたりと様々なプログラミングの応用ができ、すでに学校教育などで導入されています。
また、子どもの教育向けに唯一「ひらがな」表記にも対応しています。

Scratch サンプル

Scratch 公式サイト
https://scratch.mit.edu/
※ページ下部の言語設定で日本語表示に切り替えられます。

無料:DroneBlocks ※英語のみ(簡単)

こんな方におすすめ。

  • 英語で学びたい
DroneBlocks

DroneBlocksは、スマートフォンやタブレット、パソコンでもアプリをインストールするだけで簡単にはじめられるプログラミングアプリです。
しかし、残念ながら英語のみとなります。
教材も充実していますが、表記はすべて英語です。

本格的なプログラミング同様、英語で慣れ親しみたいという方にとってはおすすめします。

DroneBlocks アプリ

DroneBlocks 公式サイト
https://www.droneblocks.io/

DroneBlocks ※無料ダウンロード
App Store(iOS)
Google Play(Android)
chrome web store(PC)

有料:DRONE STAR プログラミング ※日本語対応(教材が充実)

こんな方におすすめ。

  • 無料アプリで十分に学んだ
  • 有料教材でしっかりと学びたい

DRONE STAR プログラミングは有料のため最後の紹介になりましたが、無料でも遊べるおすすめのサービスです。
ブロックプログラミング機能を使用するには課金が必要になります。

DRONE STAR

アプリは無料でダウンロードでき、プログラミング以外の機能は無料で遊べます
例えばジャイロセンサー(傾き検知)を活用し、スマートフォンを傾けることでドローンを操縦できる機能があり、プログラミングの可能性を体験できます。

また、このDRONE STARプログラミングは、わずか18gの超小型ドローン『DRONE STAR』用のものでしたが、Telloでも提供されるようになったサービスです。

有料コンテンツは以下の通りです。
6ヶ月のプランだと、1ヶ月分(¥980)お得になります。

 シンプルプランシンプルプラン
金額¥980¥4,900
利用期間1ヶ月6ヶ月
利用可能台数1台1台

DRONE STAR 公式サイト
https://www.dronestar.jp/

DRONE STAR プログラミング ※無料ダウンロード
App Store(iOS)
※iOSのみの提供となります。Androidは現在ありません。

ドローンプログラミングに必要なもの

最後にTelloドローンでプログラミングをするのに必要な買い物リストのまとめです。

Tello ドローン本体:4種類

Telloは4種類販売されています。

  • Tello(通常版)
  • Tello Boost Combo(通常のアクセサリセット)
  • Telloアイアンマン・エディション(通常版・限定カラー)
  • Tello EDU(プログラミング教育版)

とりあえずドローンプログラミングを試してみたい方にはTello(通常)で問題ありません。
ただし、1個のバッテリーで飛行時間は約10分なので、バッテリーが3個付属するTello Boost Combo(通常のアクセサリセット)がお得です。

「がっつりプログラミングをしたい」「インテルのようにTelloを複数台連動させて同時に飛ばしたい(編隊飛行)」という方は、Tello EDU(プログラミング強化版)の一択となります。
Tello EDUは、DJI公式ストアまたはAppleストアの限定販売です。

バッテリーは1個しか付いてないので追加バッテリーも購入しましょう。

追加バッテリーもお忘れなく!

保護ゴーグル

子どもがいる場面では必ず保護ゴーグルを着用しましょう。
プログラミングではボタン一つで不意にドローンが離陸したり、思わぬ方向に飛んで壁に当たった衝撃でプロペラが飛んでくる危険もあります。
作って、試して、失敗から学ぶのがプログラミングの醍醐味ですが、ケガのリスクは未然に防ぎましょう。
100円ショップでも購入できます。

プロペラガード

ケガのリスクと、ドローン自体の損傷を防ぐために、プロペラガードを装着しましょう。
Telloには元々プロペラガードは付いていますが、より安全に保護するためのアクセサリも販売されています。

Tello専用コントローラー「Gamesir T1d」

プログラミングには必要ありませんが、普通に飛ばして空撮映像を撮影する場合にコントローラーがあると、より正確な操縦ができます。
Telloはスマートフォンで操作できますが、コントローラーがないと正確な操作が難しいです。
Tello専用コントローラーはGamesirのT1dとなります。
T1やT1sなど類似商品が販売されています。お間違いのないように以下のリンクからご購入ください。

関連求人情報

ホビードローン・トイドローンの最新記事