ドローンはどこで飛ばせる?一番重要な法律「航空法」を丁寧に解説

ドローンはどこで飛ばせる?一番重要な法律「航空法」を丁寧に解説

ドローン飛ばして逮捕された人のニュースがたまに話題になります。

「なぜ、彼らは逮捕されてしまったのしょうか?」
それは法律やルールを知らなかったから、守っていなかったからです。

本記事では、ドローンに関する一番重要な法律「航空法」について解説し、どこでドローンを飛ばせるのか?を解説していきます。法律やルールを学び、楽しくドローンを飛ばしましょう。

こんな方におすすめです。

  • ドローンの購入を検討中の方
  • ドローンをどこで飛ばせばいいのか悩んでいる方
  • ドローンのルールや法律を知らない方

ちなみに、ドローンを飛ばすのに資格や免許は必要ありません。詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

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航空法(改正航空法)とは?

航空法」とは、無人航空機(ドローン)を飛ばす場所や条件を取り決めた法律です。ドローンに関する法律で、一番重要な法律になります。ドローンの登場により改正されたことから「改正航空法」と呼ばれることもあります。

国土交通省では、無人航空機(ドローン)の定義を本体重量(機体本体+バッテリーの合計)が200g以上の遠隔操作か自動操縦できるものとしています。

つまり、「航空法」では本体重量200g未満のドローンは法律の対象となっていません。本体重量200g未満のトイドローンと呼ばれるドローンの法律に関しては、こちらの記事をご覧ください。

また、ドローンの詳しい定義については、こちらの記事をご覧ください。

8つの飛行禁止空域

航空法」では、8つの飛行禁止空域を定めています。

  1. 空港周辺
  2. 緊急用務空域
  3. 150m以上の上空
  4. DID(人口集中地区)
  5. 国の重要な施設等の周辺
  6. 外国公館の周辺
  7. 防衛関係施設の周辺
  8. 原子力事業所の周辺

空港周辺

最近では、空港周辺でドローンを飛ばす人がおり、フライトスケジュールに影響が出たり、逮捕者が出たりしています。空港周辺では、国土交通省の許可なしでフライトをしないようにしましょう。

空港周辺の範囲については、こちらの国土交通省のPDFをご覧ください。
国土交通省からのお知らせ | 無人航空機の空港周辺での飛行禁止空域の拡大について.pdf

また、国土交通省への申請と許可の取得方法に関しては、こちらの記事をご覧ください。

150m以上の上空

この150mは、地表から150m以上上空が法律違反に該当します。

つまり、現状ドローンが飛んでいる高さから地面までの距離が149mであれば問題ありません。

以下の画像のように、高度は一緒でも地面までの高さが違えば、違法になる場合がありますのでご注意ください。

人家の密集地域

人家の密集地域は、国土交通省の国土地理院が提供している人口集中地区(DID)が該当します。

例えば、以下の画像の赤色エリアでは、国土交通省の許可なくドローンは飛ばせません。

これらのエリアは、スマートフォンのアプリなどでも簡単に調べることができます。おすすめは楽天AirMap株式会社が提供しているアプリ「Air Map」を使用する方法です。
Air Mapダウンロード | iPhone
Air Mapダウンロード | Android

このアプリでは、上記画像のように飛行禁止空域を地図上に表示してくれます。そのため、簡単にドローンを飛ばしていい場所を調べることができます。

ただし、飛ばしていいエリアに指定されていても、他人の私有地で勝手にドローンを飛ばしてはいけませんので、注意してください。

その他国の重要なエリア・施設周辺

国の重要な空域である「緊急用務空域」、重要な施設とその周辺ではドローンのフライトが禁止されています。

  • 緊急用務空域
  • 国の重要な施設等の周辺
  • 外国公館の周辺
  • 防衛関係施設の周辺
  • 原子力事業所の周辺

まず、「緊急用務空域」に関しては、国土交通省の発行する飛行許可を取得していたとしても飛ばしてはいけません。詳細は国土交通省航空局ホームページをご覧ください。

また、上記施設の周辺で飛行させたい場合、施設管理者等の同意や都道府県公安委員会等への事前通報が必要となります。詳細は警察庁ホームページをご覧ください。

8つの飛行ルール

航空法」では、8つの飛行ルールを定めています。

  1. 飲酒時の飛行禁止
  2. 危険な飛行禁止
  3. 夜間での飛行禁止
  4. 目視外飛行禁止
  5. 30m以上の距離の確保
  6. 催し場所での飛行禁止
  7. 危険物輸送の禁止
  8. 物件投下の禁止

3~8の方法でドローンを飛ばしたい場合、国土交通大臣の承認が必要です。詳細は国土交通省航空局ホームページをご覧ください。

最近では、飲酒による逮捕もありました。この項目は新たに追加されたルールでもあります。気を付けましょう。

「航空法」に関しては、国土交通省のポスターが分かり易いので、こちらをご覧ください。
国土交通省 | 航空法概要ポスター.pfd

ドローンはどこで飛ばせる?

以上、ドローンに関する一番重要な法律「航空法」について解説してきました。

上記の条件を守ってドローンを飛ばしていれば、逮捕されることもなく、ドローンを楽しく飛ばせます。

しかしながら、公園のような公共の場所では、条例によってドローンのフライトを禁止している場合があります。公共の場所でドローンを飛ばす際には、必ずその場所の管理者に確認をするようにしましょう。

また、ドローンを飛ばす場所として山、海、川(河川)、私有地を想像する方も多いと思います。それらの場所でドローンを飛ばす際にも注意が必要ですので、こちらをご覧ください。

「山」でドローンを飛ばしたい方は、こちらの記事をご覧ください。

「海」でドローンを飛ばしたい方は、こちらの記事をご覧ください。

「川(河川)」でドローンを飛ばしたい方は、こちらの記事をご覧ください。

「私有地」でドローンを飛ばしたい方は、こちらの記事をご覧ください。

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