ドローン資格の種類・費用・メリットについて徹底解説!

ドローン資格の種類・費用・メリットについて徹底解説!

現在、ドローンの資格の種類は、国や民間企業が提供しているものをはじめ、様々な種類があります。これらの資格は多岐に渡っており、仕事をする上で必要な場合や、趣味を楽しむ上で必要な場合などがあります。

本記事では、そのようなドローンの資格の種類と費用、メリットについて解説します。ドローン資格の取得をお考えの方は、ぜひご覧ください。

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ドローンの資格の種類とメリット

まず、ドローンの資格には国家資格民間資格があります。

どちらの資格も、自分がドローンに対する知識と技術を持っている人間である、と第三者に示すことができる有益な資格です。それぞれの違いを見ていきましょう。

ドローンの国家資格

ドローンの国家資格制度は、2023年12月5日から開始されました。

ドローンの国家資格は、レベル4飛行(第3者上空の目視外飛行)の実現を目的としています。
例えば、お祭りなど人が混雑している場所でのドローン撮影などがこれに該当します。この環境での撮影がしたいのであれば、国家資格は必須です。なお、ドローンの国家資格の対象年齢は16歳以上となります。

ドローンの民間資格

民間資格は、国家資格制度が始まる前にドローンスクールが設けていた一定の基準をクリアした人が得られる資格です。こちらは公式の免許制度に該当しないため、年齢制限はありません

国家資格があるのなら民間資格は必要ないのでは?と思う方もいるかもしれません。しかし、ドローンの民間資格を持っていることで、自分がドローンに対する知識と技術を持った人間であると簡単に証明する手段になります。実際、国土交通省にドローン飛行許可申請する際は申請がスムースに通ったり、仕事を依頼したクライアントが安心したり、ドローン業界への就職・転職に有利に働いています。民間資格ですが効力のある有効な資格です。

多くのドローンスクールでは、民間資格を持っていると国家資格を取得する際に少ない時間や費用でコースを受講できます。年齢的に国家資格を取得できない場合、先に民間資格を取得するのはおすすめです。

その他にも、ドローンスクールに通わなくても取れる民間資格「ドローン検定」があります。こちらはドローンの知識や法律に関する漢検や英検のような試験となっています。ドローンを飛ばしているのであれば、知識を試すために受けてみるといいでしょう。

細かいドローン資格と取得費用

国家資格「一等無人航空機操縦士 / 二等無人航空機操縦士」

ドローンの国家資格制度は、無人航空機(ドローン)を飛行させるために必要な技能(知識及び能力)を有することを証明する資格制度です。

ドローンの国家資格には、以下の2種類があります。

  • 一等無人航空機操縦士
  • 二等無人航空機操縦士

一等の資格では、二等の資格よりも制限の少ないフライト(夜間飛行など)が可能になります。基本的には、業務としてドローンを飛ばす方向けの資格になります。

詳しくは、国土交通省のホームページをご覧ください。

無人航空機操縦者技能証明|国土交通省

民間資格「DJI CAMP(DJI CAMPスペシャリストなど)」

DJI CAMP(ディージェイアイ キャンプ)とは、世界No.1ドローン企業DJIの日本法人「DJI JAPAN株式会社」が開催する操縦者育成プログラムです。試験に合格すると認定証を発行できます。

現在、DJI CAMPには以下の2種類のコースあります。

  • DJI CAMPスペシャリスト認定講習
  • DJI CAMP ENTERPRISE講習

DJI CAMPスペシャリスト認定講習は、DJIドローンの正しい知識、正しい操縦方法、そして飛行モラルを習得しているかを評価する民間資格です。 指定の講習を受講し、指定試験(筆記・飛行・オンラインテスト)に合格すると、DJI CAMPスペシャリストの認定が受けられます。

DJI CAMP ENTERPRISE講習は、実践的かつ短期集中で、DJI ENTERPIRSE製品(産業用ドローン)の基礎的なスキル習得を目指すDJI JAPANが指定する製品教育です。DJI ENTERPRISE製品を現場で取り扱うための一連の流れや操作を学習できるもので、企業内教育として活用できます。

DJI CAMPに参加して試験に合格することで、操縦者向けの民間資格を取得できます。ただし、この資格の対象者は個人事業主・法人となっており、ドローンを仕事で使う人に限った資格となっています。

また、受講費用は開催団体によって異なっています。詳しくは、公式サイトをご覧ください。

DJI CAMP スペシャリスト認定講習|DJI公式ストア

民間資格「DPA操縦士資格(操縦士 / インストラクター / 整備士)など」

DPA操縦士資格は、一般社団法人ドローン操縦士協会(DPA)が発行する民間資格です。

操縦士、インストラクター、整備士という3つの資格があり、ドローン関連の仕事に就きたいのであれば取得しておきたい資格です。受講費用はドローンスクールごとに異なっていますが、基本的には10万円からで資格の取得が可能です。

DPA認定校のは全国各地にありますので、まずは問い合わせをしてみましょう。

DPA | 認定校運営場所

民間資格「JUIDA(操縦技能証明証 / 安全運航管理者証明証)」

操縦技能証明証・安全運航管理者証明証は、一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)が発行する民間資格です。

JUIDAの認定スクールのドローンパイロット養成コースで「操縦技能証明証」が取得でき、安全運航管理者養成コースで「安全運航管理者証明証」が取得できます。

費用は全国各地にある認定スクールによって変わり、操縦技能証明証の取得コースが30万円、安全運航管理者証明証の取得コースが10万円のスクールもあれば、操縦技能証明証+安全運航管理者証明証で27万円のスクールもあります。

JUIDAの認定スクールは日本全国にありますので、まずは問い合わせをしてみましょう。

JUIDA | 認定スクール運営場所

無人航空従事者試験(ドローン検定)

無人飛行従事者試験、通称「ドローン検定」と呼ばれるこの試験はドローン検定協会株式会社によって開催されています。

ドローンに関する知識と技能を証明する民間の検定試験で、合格すると証明書が貰え、国土交通省に飛行許可申請を提出する際に添付できます。自分のドローンに関する知識を客観的に示すことができるメリットがあり、非常に人気の高い試験です。

受験費用は以下の通りです。

受験級受験料金
1級18,800円(税込)
2級12,900円(税込)
3級6,600円(税込)
4級3,200円(税込)

この試験は誰でも受験可能ですが、2級は3級合格者、1級は2級合格者という条件があります。4級と3級の難易度は高くありませんので、テキストを読んで受験に臨めば合格できるでしょう。

産業用マルチローター技能認定証

産業用マルチローター技能認定証は、産業用の農薬散布ドローンを操縦する人向けの農林水産航空協会が運営している認定資格です。

認定資格になりますが、実質的には「公的資格」に分類されます。
その理由は、農林水産省のドローンを利用した農薬散布のガイドライン「空中散布等における無人航空機利用技術指導指針」の中で、ドローンで農薬散布をする者の条件に、この認定を受けた者と記載されているからです。つまり、農薬散布にドローンを用いる場合、必ず取得しなければならない資格です。

取得方法は、農林水産航空協会で受講後、検定に合格すれば技能認定証を得られます。金額は受験する施設によって多少異なりますが、約15万円です。他の資格と違い学科試験は免除されますが、資格が機体毎に必要です。

産業用マルチローター 各種基準|農林水産航空協会

アマチュア無線技士(陸上特殊無線技士)

アマチュア無線技士(陸上特殊無線技士)は、FPVドローンレースに必要な資格です。

一般的にドローンレースをする場合、第4級アマチュア無線技士以上の資格と、無線局への開局申請が必要になります。

アマチュア無線技士4級の国家試験は8,000円程度で、誰でも受験可能です。

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