「DJI モーションコントローラー」の操作方法・使い方を丁寧解説

「DJI モーションコントローラー」の操作方法・使い方を丁寧解説

待望のFPVドローンである「DJI FPV」には、「DJIモーションコントローラー」という、直感的に操作できるコントローラーが別売りで販売されています。

「DJIモーションコントローラー」は、今までのDJIドローンの送信機の規格にない、全く新たなタイプの送信機です。

本記事では、「DJIモーションコントローラー」の各部の名称ボタンの意味操作方法について解説していきます。購入を検討中の方、購入したけど使い方が分からない方は、ぜひご覧ください。

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その他「DJI FPV」のアクセサリーに関しては、こちらの記事をご覧ください。

「DJI モーションコントローラー」の対応機種

「DJI モーションコントローラー」の対応機種は、現在のところ「DJI FPV ドローン」だけです。

発売前、「DJI FPV ドローン」は「DJI Mini 2」などの最新ドローンに対応するとの話もありました。

しかし、実際に発売された後のユーザーの問い合わせに対してDJIは、現在のところ他のDJIドローンに対応する予定はないと回答しました。

つまり、今後DJIが方針を変えることがない限り、「DJI モーションコントローラー」での操縦を楽しめるのは、「DJI FPV ドローン」だけです。

「DJI モーションコントローラー」各部の名称

1. バッテリー残量LED

上記画像の①は、バッテリー残量LEDです。

モーションコントローラーのバッテリー残量を表示します。

LEDの点滅状況とバッテリー残量は以下の通りです。

LED1LED2LED3LED4バッテリー残量
点灯点灯点灯点灯80%以上
点灯点灯点灯点滅75%以上 80%未満
点灯点灯点灯消灯63%以上 75%未満
点灯点灯点滅消灯50%以上 63%未満
点灯点灯消灯消灯38%以上 50%未満
点灯点滅消灯消灯15%以上 38%未満
点灯消灯消灯消灯8%以上 15%未満
点滅消灯消灯消灯8%未満

2. ロックボタン(起動ボタン)

上記画像の②は、ロックボタンです。

2回押すと機体のモーターが起動します。

長押しをすると機体が自動で離陸し、約1mまで上昇し、その場でホバリングします。

再度長押しすると、機体が自動で離陸し、モーターが停止します。

ゴーグルにカウントダウンが表示された場合、1回押すとローバッテリーRTHをキャンセルします。

3. モードボタン

上記画像の③は、モードボタンです。

1回押すと、ノーマルモードとスポーツモードが切り替わります。

4. ブレーキボタン(RTHボタン)

上記画像の④は、ブレーキボタンです。

1回押すと機体にブレーキがかかり、その場でホバリングします。この時、モーションコントローラーの姿勢ロック状態になります。さらにもう1回押すと、姿勢ロックが解除され、現在の姿勢をゼロ姿勢と記録します。

※「ゼロ姿勢」は、モーションコントローラーの初期位置です。モーションコントローラーで動かす際の基準点となります。

また、長押しするとRTHを起動します。再度押すとRTHをキャンセルします。

DJI FPVドローンのRTHに関しては、こちらの記事をご覧ください。

5. ジンバル チルト スライダー

上記画像の⑤は、ジンバルチルトスライダーです。

上下に押してジンバルのチルトを調整します。※離陸前のみ使用可能です。

6. シャッター/録画ボタン

上記画像の⑥は、シャッター/録画ボタンです。

1回押すと写真の撮影、または録画の開始/停止をします。

長押しすることで、写真モードと動画モードの切り替えができます。

7. アクセル

上記画像の⑦は、アクセルです。

押すことでゴーグル上にサークルが表示されている方向へ機体が進みます。

強く押し込むと加速し、離すと停止してホバリングします。

8. ストラップ取り付け口

上記画像の⑧は、ストラップ取り付け口です。

9. USB-Cポート

上記画像の⑨は、USB-Cポートです。

充電する場所であり、またモーションコントローラーをパソコンに接続してファームウェアの更新もできます。

DJI FPVはカーチャージャーも販売されています。

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10. 電源ボタン

上記画像の⑩は、電源ボタンです。

ボタンを1回押すとバッテリー残量を確認できます。

ボタンを1回押し、次に長押しするとモーションコントローラーの電源をオン/オフできます。

使い方・操作方法は?

電源のオン/オフ

ボタンを1回押し、次に長押しすることでモーションコントローラーの電源をオン/オフできます。

また、電源ボタンを1回押すと、バッテリー残量が表示されます。バッテリー残量があまりない場合、まずは使用前に充電をしてください。

リンク方法

以下の手順に従って、DJI FPVドローンとモーションコントローラーをリンクします。

  1. バッテリー残量LEDが順に点滅し始めるまで、機体の電源ボタンを長押しします。
  2. ビープ音が連続して鳴り、バッテリー残量インジケーターが順に点滅するまでモーションコントローラーの電源ボタンを長押しします。
  3. リンク作業が正常に終了すると、両方のバッテリー残量インジケーターが点灯してバッテリー残量が表示されるとモーションコントローラーのビープ音は鳴り止みます。

※リンク作業の前に、全てのデバイスの電源がオンになっていることを確認してください。

アクティベーション(ペアリング・接続方法)

初めてモーションコントローラーを使用する場合、アクティベーションが必要になります。

DJI FPVドローン、ゴーグル、モーションコントローラーの電源を全て入れ、それぞれがリンクしていることを確認してください。

その後、ゴーグルのUSB-Cポートとモバイル端末を接続し、「DJI Fly」アプリを起動します。あとは、アプリに表示される内容に従えばアクティベーションが完了します。

※アクティベーションには、インターネット接続が必要になります。

機体の制御方法

モーションコントローラーを回転させると、機体の向きを制御できます。機体の向きはモーションコントローラーの向きに応じて変化し、モーションコントローラーの向きと常に一致します。ゴーグル内の画面に表示されているサークルに左右が動き、それに応じて動画伝送された画面も変化します。

機体の方向は、モーションコントローラーの左右の傾きによって制御できます。左に傾けると機体は反時計回りに回転し、右に傾けると機体は時計回りに回転します。モーションコントローラーがゼロ姿勢の時は、その場でホバリングします。

また、傾斜角は機体の回転の角速度に比例します。モーションコントローラーが角度が大きくなるにつれ、機体の回転速度は速くなります。ゴーグル内の画面に表示されているサークルに左右が動き、それに応じて動画伝送された画面も変化します。

ジンバルのチルトを制御するには、モーションコントローラーを上下に傾きます。ジンバルのチルトはモーションコントローラーの傾きに応じて変化し、モーションコントローラーの向きと常に一致します。ゴーグル内のサークルは上下に動き、それに応じて動画伝送された画面も変化します。

機体の上昇と下降を制御するには、モーションコントローラーを上または下に90度傾けます。その傾けた状態のままアクセルを押すと、機体が上昇または下降します。

アクセルを押すと、ゴーグル上でサークルが表示されている方向へ飛行します。強く押し込むと加速します。離すと停止してホバリングします。

カメラの操作方法

カメラの操作には、「ジンバルチルトスライダー」と「シャッター/録画ボタン」を使用します。

「ジンバルチルトスライダー」は、上下に押してジンバルのチルトを調整します。※離陸前のみ使用可能です。

「シャッター/録画ボタン」は、1回押すと写真の撮影、または録画の開始/停止をします。長押しすることで、写真モードと動画モードの切り替えができます。

注意!最適な伝送範囲

DJI FPVドローンとモーションコントローラーには、最適な伝送範囲が存在します。

上記画像のように、モーションコントローラーの向きにDJI FPVドローンがあることが最も信頼性が高くなります。

モーションコントローラーをDJI FPVドローンに向けて操縦するようにしてください。

初フライトの前にアプリで練習

「DJI FPVドローン」を操作する前に、まずは「DJI Virtual Flight」で操作練習をしましょう。

「DJI Virtual Flight」アプリは、DJI史上初となるFPVフライトシミュレーターです。ドローンを飛ばさなくても、どこでも没入感あふれる飛行を体験することができます。

初めてのフライトで事故をしないよう、まずはアプリでしっかり練習し、操縦に自信をつけて本番に臨みましょう。

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※現在のところ、iOS限定のアプリになります。また、対応ドローンは「DJI FPVドローン」だけです。

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