失敗しない!「Antigravity A1」ドローンのおすすめmicroSDカードと選び方を解説!

失敗しない!「Antigravity A1」ドローンのおすすめmicroSDカードと選び方を解説!

8K 360度全景ドローン「Antigravity A1」のmicroSDカードを購入する際、「安くて容量の大きいものを買えばいい」と思っていませんか?

この買い物の仕方では、せっかく購入したmicroSDカードが読み込まなかったり、撮影した動画がカクついたりという問題が発生し、再購入することになります。また、最悪の場合にはカメラが壊れるおそれもあります。

本記事では、そのような問題が起きない「Antigravity A1」のおすすめmicroSDカードと選び方を解説します。あわせて、microSDカードの表記の意味や失敗しない容量の選び方についても解説します。

公式推奨!Antigravity A1のおすすめmicroSDカード

公式推奨!Antigravity A1のおすすめmicroSDカード

Antigravity公式が推奨する「Antigravity A1」に関するmicroSDカードとスペックがあります。

Antigravity公式が推奨するmicroSDカードのスペックはこちらです。

  • UHS-I 、SDXC、V30以上のexFAT形式を推奨
  • 最大1TBまで対応

また、Antigravity公式が推奨するmicroSDカードの種類はこちらです。

  • SanDisk(サンディスク)
    SanDisk Extreme PRO 64GB V30 U3 A2 microSDXC
    SanDisk Extreme PRO 128GB V30 U3 A2 microSDXC
    SanDisk Extreme PRO 256GB V30 U3 A2 microSDXC
    SanDisk Extreme PRO 512GB V30 U3 A2 microSDXC
    SanDisk Extreme PRO 1TB V30 U3 A2 microSDXC
  • Lexar(レキサー)
    Lexar Silver Plus 64GB A2 V30 microSDXC
    Lexar Silver Plus 128GB A2 V30 microSDXC
    Lexar Silver Plus 256GB A2 V30 microSDXC
    Lexar Silver Plus 512GB A2 V30 microSDXC
    Lexar Silver Plus 1TB A2 V30 microSDXC
  • Kingston(キングストン)
    Kingston CANVAS GO! Plus 64GB A2 V30 microSDXC
    Kingston CANVAS GO! Plus 128GB A2 V30 microSDXC
    Kingston CANVAS GO! Plus 256GB A2 V30 microSDXC
    Kingston CANVAS GO! Plus 512GB A2 V30microSDXC
    Kingston CANVAS GO! Plus 1TB A2 V30 microSDXC

Antigravity式が推奨しているかつAmazonで安く購入できるLexar(レキサー)のmicroSDカードがおすすめです。不具合が起きないように、1TBを最大容量と考えて購入しましょう。おすすめは安さと容量のバランスがいい256GBです。もちろん、予算に余裕があれば容量の大きい1TBのmicroSDカードを選びましょう。

レキサーのmicroSDカードは、Antigravity公式のアクセサリーからも購入できます。

ちなみに、Antigravity A1は「ドローン本体」「Visionゴーグル」の2つにmicroSDカードを使用することができます。ドローン本体のみでも十分ですが、2枚購入することをおすすめします。

ドローン本体のmicroSDカードはドローンの撮影した映像を記録し、ゴーグルのmicroSDカードはゴーグルで見ている映像(オーバーレイしてくる設定なども含む)を記録します。

それでは、microSDカードにある英数字の表記の意味について解説していきます。

選び方:最大記録容量

最大記録容量とは、microSDカードに記録(保存)できる最大データ量のことです。
例えば上記画像では、microSDカードの記録容量は2ヶ所から確認できます。まずは、左側の大きな数字です。左側に「64GB」と記載があるため、最大記録容量64GBのmicroSDカードであることが分かります。

また、右側に「micro SDXC」の記載を確認できます。これは記録容量の規格で、他にも「micro SD」「micro SDHC」と種類があります(以下画像参照)。

それぞれの表記の意味は以下の通りで、これは最大記録容量の規格を示しています。

表記の内容表記の意味
micro SD最大保存容量:〜 2GB
micro SDHC最大保存容量:4GB〜32GB
micro SDXC最大保存容量:64GB〜2TB
micro SDUC最大保存容量:2TB~128TB

Antigravity A1は最大保存容量の1TBかつmicroSDXCの規格が推奨されているので、microSDXCの規格から選びましょう。

選び方:転送速度

転送速度とは、データをデバイスなどに移す速さのことです。
この速さが遅い場合、動画がカクついたり、低画質になったり、写真を撮ってから次の写真を撮るまでに時間が掛かります。microSDカードのデータの転送速度は、上記の3つの場所から確認できます。

UHSスピードクラスについて

まずは、左側にあるUの形の中の数字です。これは「UHSスピードクラス」が「3」という意味になります。UHSスピードクラスとは、UHS(ウルトラハイスピード)と呼ばれるSDカードの転送速度の規格で、次の2種類があります。

表記の内容表記の意味
U1最低転送速度 10 MB/s
U3最低転送速度 30 MB/s

この2つにどれくらい違いがあるのと疑問に思う方も多いかと思います。こちらの動画をご覧ください。

スピードクラス1(左側)が16枚の写真を撮影して保存している間に、スピードクラス3(右側)は30枚の写真を保存しています。これが動画の場合、スピードクラス1は転送速度が足りず、高画質で撮影した映像はカクつく、低画質になるという結果になります。

Antigravity A1はUHSスピードクラス3に対応していますので、UHSスピードクラス3を選びましょう

ちなみに、以下画像のように、○の中に数字(2/4/6/10)が表記されているmicroSDカードもあります。

これは古い規格のスピードクラスになります。以下の表記の意味となります。

表記の内容表記の意味
2最低転送速度 2MB/s
4最低転送速度 4MB/s
6最低転送速度 6MB/s
10最低転送速度 10MB/s

ビデオスピードクラスについて

上記画像右側上のビデオスピードクラスとは、SDカードの規格を決めているSDアソシエーションの方針で新たにできたスピードクラスです。

今後、右側下の「UHS」の規格からこちらに切り替わっていく予定です。しかし、現状では混在しており「UHS」と「ビデオスピードクラス」が併記されていたり、片方だけしか表記がない場合もあります。

V30」の表記の意味については、最低転送速度30MB/sという意味です。

ビデオスピードクラスには、次の5つの規格があります。

表記の内容表記の意味
V6最低転送速度 6MB/s
V10最低転送速度 10MB/s
V30最低転送速度 30MB/s
V60最低転送速度 60MB/s
V90最低転送速度 90MB/s

ビデオスピードクラスは、数字が大きければ大きいほど、転送速度が速くなり、安定した撮影ができるようになります。

Antigravity A1は30MB/sの速度に対応しているので、「V30」と記載されたmicroSDカードを選びましょう

UHS-Ⅰ/Ⅱ/Ⅲについて

ビデオスピードクラスの下にある「Ⅰ」「Ⅱ」「Ⅲ」の表記は、UHS規格対応を表しています。UHS規格とはUltra High Speed(ウルトラハイスピード)の略で転送規格の1つです。

UHSの表記と意味は次の通りです。

表記の内容表記の意味
UHS-Ⅰ最大転送速度 104MB/s(832Mbps)
UHS-Ⅱ最大転送速度 312MB/s(2496Mbps)
UHS-Ⅲ最大転送速度 624MB/s(4992Mbps)

microSDカードの見た目も異なり、「Ⅰ」は裏側の端子が1列、「Ⅱ」は端子が2列になっています。

基本的に市場に出回っているのは「UHS-Ⅰ」になります。Antigravity A1公式が推奨しているmicroSDカードも「UHS-Ⅰ」が多い為、「Ⅰ」と記載あるものを選びましょう

選び方:アプリケーションパフォーマンスクラス

アプリケーションパフォーマンスクラスとは、SDカード上のデータ編集などを含むアプリケーションを快適に利用するための規格です。

現在アプリケーションパフォーマンスクラスには、「A1」と「A2」の2種類があり、「A2」が新しい規格です。

ランダムリード最低処理速度ランダムライト最低処理速度
A11500 IOPS500 IOPS
A24000 IOPS2000 IOPS

記憶装置(microSDカード)が記憶媒体(カメラ)にアクセスする際に、不連続に様々な位置からデータの読み書きをしていきます。この読み込みを「ランダムリード」、書き込みを「ランダムライト」と言います。

Antigravity A1では、「A2」が推奨されていますので「A2」を選びましょう

選び方:SD Express(エクスプレス)

また、余談になりますが、SDアソシエーションは2018年に新しい通信規格として「SD Express(エクスプレス)」をつくりました。これに該当するSDカードには「Express」の文字が記載されています(上記画像参照)。最近では、「Nintendo Switch 2」で必要なSDカードとして需要が高まっています。

この規格ではPCで使用される「PCI Express」を接続インタフェースとして採用しています。具体的には、UHS-IIやUHS-ⅢのSDカードよりも接続ピンが8~9個多くなっています。これにより、最大985MB/sの速度が担保されます。

SD Expressスピードクラスには4つの種類があり、データ書き込み速度の目安は以下の通りです。

表記の内容表記の意味
E150150MB/sを保証
E300300MB/sを保証
E450450MB/sを保証
E600600MB/sを保証

ちなみに、SD ExpressメモリーカードにはSDインタフェースも備わっています。つまり、SD Express非対応のデバイスでも使用可能です。ただし、読み書き速度の制限はされます。

Antigravity A1においては、SD Expressは明記されていないため、こちらを選ぶ必要はありません。

microSDカードの選び方

ここまでmicroSDカードの表記の意味を解説してきました。しかし、どの容量のmicroSDカードを購入するのかは悩むと思います。

Antigravity A1の最大飛行時間24分(※ハイクオリティバッテリーの場合は39分)撮影した場合、約31GBの容量を使用します。

< micorSDカードに必要な容量の計算方法 >
170 Mbps × 1,440 秒(24分)= 244,800 Mbps
244,800 Mbps ÷ 8(バイト換算) = 30,600 MB/s
30,600 MB/s ÷1,000(ギガバイト換算)= 30.6GB

バッテリー3本分で考えると、約93GBの容量を使用します。つまり、128GB以上のmicroSDカードがおすすめです。Antigravity式が推奨しているかつAmazonで安く購入できるLexar(レキサー)のmicroSDカードがおすすめです。

レキサーのmicroSDカードは、Antigravity公式のアクセサリーからも購入できます。

また、microSDカードの保存には防水・防塵・耐衝撃性を発揮する専用ケースをおすすめします。

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