雨でも飛べる防水ドローン「PowerEgg X」の魅力を徹底解説!

雨でも飛べる防水ドローン「PowerEgg X」の魅力を徹底解説!

PowerVision社から卵形のドローン「PowerEgg X」が発売されました。卵形のスマートな見た目に注目が集まりますが、驚くべきはその性能です。

「PowerEgg X」にはAIを搭載した4Kカメラが取り付けられています。それだけでなく、録音機能、障害物回避機能、防水機能などを搭載しており、飛ばさずともハンディカメラとして使えるモードもあります。

本記事では、他のドローンを凌ぐ圧倒的な性能を備えたドローン「PowerEgg X」の魅力を徹底的に解説してます。

『PowerEgg X』を実際に飛ばしてみたレビューの関しては、こちらの記事をご覧ください。

PowerEgg Xとは?

PowerEgg Xは、PowerVision社から発売された「PowerEgg」の後続機になります。

AIを搭載した高性能カメラ(4K 60fps)が取り付けられており、障害物自動回避システムを搭載しています。また、雨天時にもフライトが可能で、1回の飛行時間は30分です(ハンディカメラ時は3時間30分の撮影が可能)。

PowerVision社は空を飛ぶドローンだけでなく、水中ドローンを発売している会社で、今回発売された「PowerEgg X」の防水仕様にも安心できます。

基本性能(スペック)

PowerEgg Xの基本性能は以下の通りです。

本体サイズ(mm)165×100×100(プロペラ収納時)
本体重量862 g(カメラ時は522g)
最大飛行時間30分(カメラ時は3時間30分)
最大飛行速度18 m/s
最大伝送距離6,000 m
センサー1/2.8 インチCMOS
有効画素数 1,200万以上
レンズFOV:78.4°
35mm判換算焦点距離:27mm
絞り:f/1.8
撮影範囲:1m 〜∞
ISO感度動画:100 – 3200
写真:100 – 6400
シャッター速度8 – 1/8000 s
静止画サイズ:4000×3000
シングルショット
連写:3/5/7 枚
AEB:3/5 枚 @0.7EV ステップ幅
インターバル(間隔:3/5/7/10/15/30/60秒)
フォーマット:JPEG/RAW
動画4K:3840×2160 24/25/30/48/50/60p
FHD: 1920×1080 24/25/30/48/50/60/120p
HD:1280×720 24/25/30/48/50/60/120/240p
最大ビットレート 75 Mbps
フォーマット:MP4 / MOV
内蔵メモリ6G

エクスプローラー版とウィザード版の同梱物の違い

PowerEgg Xは「エクスプローラー版」と「ウィザード版」が発売されています。

この2つは同梱物に差があり、防水アクセサリーは「ウィザード版」にしか付属していません

それぞれの梱包物は以下の通りです。

エクスプローラー版ウィザード版
99,000円146,900円
PowerEgg本体PowerEgg本体
本体ケース本体ケース
カメラリストバンドカメラリストバンド
インテリジェントバッテリーインテリジェントバッテリー ×2
プロペラアームプロペラアーム
予備プロペラ×1セット予備プロペラ×3セット
送信機送信機
アームケース
防水カバー
フロート

PowerEgg Xの長所・特徴

高性能カメラ(AI搭載/4K映像)

PowerEgg Xのカメラは4K映像が撮影できるだけではなく、精密な顔認識機能が搭載されています。

しかも、人工知能のディープランニングを通して顔認識機能の精度を継続的に向上させ、どんな時でも的確に被写体をロックします。

また「自律式パーソナルAIカメラモード」では、日常的な撮影や自撮り時の煩わしい構図調整の手間を軽減する自動撮影をしてくれます。

最大飛行距離6km & 最大飛行時間30分

PowerEgg Xは、ドローン時には30分間の飛行が可能です。このフライト時間は、DJIの上位機種Mavic2シリーズやPhantom4シリーズと変わりありません。

また、最大伝送距離は6kmにも及び、遠くまでのフライトを実現します。強風用に設計された大型プロペラにより5級耐風の性能を実現、海辺や風の強い環境でも安定したフライトが可能です。

簡単操縦(障害物回避機能) & 簡単アプリ編集

PowerEgg Xは、専用アプリをダウンロードすることで簡単にフライトできます。

初心者にも易しい障害物回避機能(前方と下方)を搭載しており、飛行中20m以内の障害物との距離をリアルタイムに検出、回避します。

また、映像撮影後の編集は、素人でも簡単に素早く、最高のビデオを作成できるようになっています。

防水機能(雨天時のフライト/水面の離着陸)

PowerEgg Xは、専用の防水カバーを付けることで、雨の日でもフライトができます。明確な防水性能やIPXに関する注意書きはありませんが、動画程度の雨なら問題なく飛べます。

ただし、カバーに付着した水滴はカメラに映りますので、大雨の場合は鮮明な映像は撮影できません。

加えて、防水保護ケースをつけると、機体は完全に密封された状態となります。湿気の多い環境では防水カバー内が曇ってしまう可能性がありますので、その際は曇り止めスプレーを使用してください。

また、フロートを取り付けることで水面での離着陸が可能になります。ドローンを水上で飛ばす際には、万が一に備えてフロートを付けておくといいでしょう。

ただし、完全防水ではありません。水没したら故障しますのでご注意ください。

世界初の録音機能搭載 / 音声画像合成技術搭載

PowerEgg Xは、世界初のドローンでの録音機能を搭載しています。

独自のSyncVoice音声画像合成技術を搭載しており、自動でスマートフォンのマイクで録音した音声とドローンの映像を合成し、映像と音声の同期を実現します。

PowerEgg Xはこれまでの音のない空撮から、音のある空撮の世界へのシフトをもたらします。

ハンディカメラとして使用可能

PowerEgg Xはドローンでありながら、ハンディカメラとして使用できます。ハンディモードに切り替える事で、3軸ジンバル&自律AI機能により、ブレの鮮明な映像を撮影できます。

また、この時のバッテリーは3時間30分以上にも及び、長時間の撮影にも対応できます。

PowerEgg XをDJIドローンMavic Airと比較

PowerEgg Xを、同じ価格帯にあるDJIドローン「Mavic Air」と比較してみましょう。

PowerEgg XMavic Air
写真
本体価格99,000円84,700円
重量862 g430 g
最大飛行時間30分16分
最大伝送距離6 km2 Km
静止画1,200万画素1,200万画素
動画4K 60fps4K 30fps
最大ビットレート75 Mbps100 Mbps
ジンバル3軸3軸
障害物センサー前方・下方前方・下方・後方
備考AI機能搭載
ハンディカメラモードあり
防水アクセサリーあり
1年間無料保険あり

まず、撮影に関してのカメラ性能には目立った差はありません。しかし、PowerEgg XにはAI機能が搭載されており、「Mavic Air」よりも被写体のロックは得意でしょう。

また、重量や飛行時間、飛行距離をみるとPowerEgg Xの方が、パワフルなドローンであることが分かります。

さらに、オプションという面でみるとPowerEgg Xの方が、防水機能、ハンディカメラ機能と充実しています。DJIの「Mavic Air」よりも多少安いだけではなく、これだけ機能が充実しています。

PowerEgg Xの短所・欠点

PowerEgg Xは優れたドローンではありますが、あえてネガティブなポイントを指摘するのであれば、ドローンモードでのフライト時にはプロペラアームを取り付ける必要があります。

プロペラアーム自体はネジも必要なく、はめる形で簡単に取り付け可能ですが、一体化はしておりません。また、三脚モードで撮影する場合も取り付けが必要で、ハンディカメラとして使用する場合もバンドの取り付けが必要です。

おそらく、プロペラアームを装着すると重量が862gあり、ハンディカメラとしては重すぎたのでしょう。※プロペラアームの未装着時は522gで、片手でも持つことができます。

もしプロペラアームなど、全てが一体化していれば、さらに便利なドローンとなっていたでしょう。

以上、PowerVision社から発売された卵形のドローンPowerEgg Xについて解説してきました。

PowerEgg Xは今までのドローンとは一線を画す、新しいタイプのドローンです。奇抜なフォルムだけではなく、性能が優れていることもお分かり頂けたと思います。

ハンディカメラとしても使えるドローン、旅のお供にしてみてはいかがでしょうか?

また、PowerVision社はこれまでに水中ドローンを3台発売しています。

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