失敗しない!DJI Pocket 2のおすすめmicroSDカードと選び方を解説

失敗しない!DJI Pocket 2のおすすめmicroSDカードと選び方を解説

「DJI Pocket 2」のmicroSDカードを購入する際、「安くて容量の大きいものを買えばいい」と思っていませんか?

この買い物の仕方では、せっかく購入したmicroSDカードが読み込まなかったり、撮影した動画がカクついたりという問題が発生し、再購入することになります
また、最悪の場合にはカメラが壊れるおそれもあります。

本記事では、そのような問題が起きない「DJI Pocket 2」のおすすめmicroSDカードの選び方を解説します。
あわせて、microSDカードの表記の意味失敗しない容量の選び方についても解説します。

DJI公式推奨!おすすめmicroSDカードの容量とクラス

DJI公式ストアが推奨するmicroSDカードのスペックは、次の通りです。

  • 最大容量256GB SDHC/SDXC
  • UHS-Iスピードクラス1 または UHS-Iスピードクラス3

これらのスペックと表記の意味に関しては追って解説します。
具体的に推奨するmicroSDカードの一覧は次の通りです。

  • Samsung EVO Plus 32GB UHS-I スピードクラス 1 microSDHC
  • Samsung Pro 64GB UHS-I スピードクラス 3 microSDXC
  • Samsung Pro Endurance 64GB UHS-I スピードクラス 1 microSDXC
  • Samsung Evo Plus 64GB UHS-I スピードクラス 3 microSDXC
  • SanDisk Extreme 16/32GB UHS-I スピードクラス 3 microSDHC
  • SanDisk Extreme Plus 128GB V30 A1 UHS-I スピードクラス 3 microSDXC
  • SanDisk Extreme Pro 64GB V30 A1 UHS-I スピードクラス 3 microSDXC

DJI公式ストア | DJI Pocket 2 スペック より

上記の中からいずれかのmicroSDカードを購入すれば間違いありません。
※必ず当サイトで紹介している正規品をご購入ください。偽物の場合、カメラが壊れる可能性があります。

この中でも、品質の良いスピードクラス3に対応し、なおかつAmazonで最も安く購入できるmicroSDカードは以下の通りです。
下記の中から必要な容量のmicroSDカードをご購入ください。

32GBでは容量不足になる可能性があります。必要な容量の計算方法については、記事最後の「microSDカードの選び方」について解説しています。

最大容量256GBのmicroSDカードは、撮影する機会が多い方や、撮りためておきたい方におすすめです。

それでは、これらmicroSDカードに記載されている英数字の表記の意味について解説していきます。

micorSDカードの最大記録容量と規格

最大記録容量とは、microSDカードに記録(保存)できる最大データ量のことです。
例えば、上記画像の「SanDisk Extreme」では記録容量を2ヶ所で確認できます。

まずは、左側の大きな数字です。
64GB」と記載があるため、最大記録容量は64GBのmicroSDカードであることが分かります。

また、右側に「micro SDXC」の記載を確認できます。
これは記録容量の規格で、他にも「micro SD」「micro SDHC」と種類があります(以下画像参照)。

それぞれの表記の意味は以下の通りで、これは最大記録容量の規格を示しています。

最大記録容量の規格表記の意味
micro SD最大保存容量:〜 2GB
micro SDHC最大保存容量:4GB 〜 32GB
micro SDXC最大保存容量:64GB 〜 2TB

つまり、「micro SDXC」は、64GBのmicroSDカードであることが分かります。

「DJI Pocket 2」に対応するmicroSDカードの最大容量は256GBですので、それ未満のmicroSDカードを選べば問題ありません。

micorSDカードの転送速度・スピードクラス

転送速度とは、データを移す速さのことです。

この速さが遅い場合、動画がカクついたり、低画質になったり、写真を撮ってから次の写真を撮るまでに時間がかかります。

microSDカードのデータの転送速度は、上記画像の3ヶ所から確認できます。

UHSスピードクラスとは

まずは、左側にあるUの形の中の数字です。これは「UHSスピードクラス」が「3」という意味になります。

UHSスピードクラスとは、UHS(ウルトラハイスピード)と呼ばれるSDカードの転送速度の規格で、次の2種類があります。

UHSスピードクラス表記の意味
U1最低転送速度 10 MB/s
U3最低転送速度 30 MB/s

この2つにどれくらいの違いがあるのと疑問に思う方も多いかと思います。
こちらの動画をご覧ください。

スピードクラス1(左側)が16枚の写真を撮影して保存している間に、スピードクラス3(右側)は30枚の写真を保存しています。
これが動画の場合、スピードクラス1は転送速度が足りず、高画質で撮影した映像はカクつく、低画質になるという結果になります。

「DJI Pocket 2」では、UHSスピードクラス1と3のどちらにも対応していますが、高画質の映像を撮影するのであれば、UHSスピードクラス3を選びましょう。

ちなみに、以下画像のように、○の中に数字(2/4/6/10)が表記されているmicroSDカードもあります。

これは、古い規格のスピードクラスです。

スピードクラス(旧表記)表記の意味
最低転送速度 2 MB/s
最低転送速度 4 MB/s
最低転送速度 6 MB/s
最低転送速度 10 MB/s

現在のカメラやガジェットにはそぐわない性能なため、この表記のあるmicroSDカードは購入しないようにしてください。

ビデオスピードクラス(V30/V10)とは

上記画像の右側上にある「V30」ビデオスピードクラスとは、SDカードの規格を決めているSDアソシエーションの方針で新たにできたスピードクラスです。(V:Videoの意)

今後、右側下の「UHS」の規格からこちらに切り替わっていく予定です。
しかし現状では混在しており、「UHS」と「ビデオスピードクラス」が併記されていたり、片方だけしか表記がない場合もあります。

「V30」の表記の意味については、最低転送速度30MB/sという意味です。

ビデオスピードクラスには、次の5つの規格があります。

ビデオスピードクラス表記の意味
V6最低転送速度 6 MB/s
V10最低転送速度 10 MB/s
V30最低転送速度 30 MB/s
V60最低転送速度 60 MB/s
V90最低転送速度 90 MB/s

ビデオスピードクラスは、数字が大きければ大きいほど転送速度が速くなり、安定した撮影ができるようになります。

「DJI Pocket 2」で推奨されているビデオスピードクラスはV10またはV30ですが、高画質の映像を撮影するのであれば「V30」を選びましょう。

UHS-Ⅰ/Ⅱ/Ⅲとは

ビデオスピードクラスの下にある「Ⅰ」「Ⅱ」「Ⅲ」の表記は、UHS規格対応を表しています。
UHS規格とはUltra High Speed(ウルトラハイスピード)の略で転送規格の1つです。

UHSの表記と意味は次の通りです。

UHS転送規格表記の意味
UHS-Ⅰ最大転送速度 104 MB/s(832Mbps)
UHS-Ⅱ最大転送速度 312 MB/s(2496Mbps)
UHS-Ⅲ最大転送速度 624 MB/s(4992Mbps)

「DJI Pocket 2」では、UHS-Ⅰが推奨されています。

microSDカードのデザインも異なり、「Ⅰ」は裏側の端子が1列、「Ⅱ」は端子が2列になっています。
最近では「UHS-Ⅲ」も出てきましたが、まだ「UHS-Ⅱ」でさえ一般市場にはあまり出回っていません。

アプリケーションパフォーマンスクラス(A1/A2)とは

アプリケーションパフォーマンスクラスとは、SDカード上のデータ編集などを含むアプリケーションを快適に利用するための規格です。

現在アプリケーションパフォーマンスクラスには、「A1」と「A2」の2種類があり、「A2」が新しい規格です。

 ランダムリード最低処理速度ランダムライト最低処理速度
A11500 IOPS500 IOPS
A24000 IOPS2000 IOPS

記憶装置(microSDカード)が、記憶媒体(DJI Pocket 2)にアクセスする際に、不連続に様々な位置からデータの読み書きをしていきます。
この読み込みを「ランダムリード」、書き込みを「ランダムライト」と言います。

「DJI Pocket 2」においては、推奨に指定されているものとされていないものがあります。
ただし、アプリは日々アップデートを続けているため、指定されていないのであればランクの高い「A2」規格のmicroSDカードが望ましいです。

「DJI Pocket 2」のmicroSDカードの選び方

ここまでmicroSD(マイクロSD)カードの表記の意味について解説してきました。
とはいえ、どのメーカーや容量のmicroSDカードを購入すればいいか悩むと思います。

例えば、容量については「DJI Pocket 2」の最大画質(最大動画ビットレート100Mbps)で1時間の動画を撮影した場合、約45GBの容量を使用します。

micorSDカードに必要な容量の計算方法
100Mbps × 3,600秒(60分)= 360,000Mbps(ビット/s)
360,000Mbps ÷ 8(バイト換算) = 45,000MB/s(バイト/s)
45,000 MB/s ÷ 1,000(ギガバイト換算)= 45GB

つまり、32GBのmicroSDカードでは足りず、64GB以上のmicroSDカードが必要になります。

このように、自分の撮影したい時間に最適なmicroSDカードを購入するようにしましょう。
microSDカード内に撮りためておくことも考えると、最大容量の256GBがおすすめです。

また、microSDカードの保存には防水・防塵・耐衝撃性を発揮する専用ケースがおすすめです。

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