ウランバートル開催「新スマート物流シンポジウム」でドローン活用の配送網を発表 – エアロネクスト

ウランバートル開催「新スマート物流シンポジウム」でドローン活用の配送網を発表 – エアロネクスト

株式会社エアロネクスト(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:田路 圭輔、以下:エアロネクスト)、Newcom Group(本社:モンゴル国ウランバートル市、CEO:B.Baatarmunkh)、セイノーホールディングス株式会社(本社:岐阜県大垣市、代表締役社長:田口 義隆、以下:セイノーHD)、KDDIスマートドローン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:博野 雅文、以下:KDDIスマートドローン)は、2023年9月28日にモンゴル国ウランバートル市で開催された「新スマート物流(※1)シンポジウム」にて、モンゴルにおけるドローンを活用した配送網構築に向け「モンゴル新スマート物流推進ワーキンググループ(以下:本ワーキンググループ)」の発足を発表しました。

※1 新スマート物流とは、物流業界が共通に抱える人手不足、環境・エネルギー問題、DX化対応、等の課題を、デジタルやテクノロジーを活用しながら解を探究し、人々の生活に欠かせない生活基盤である物流を将来にわたって持続可能にするための官民での取り組みです。ラストワンマイルの共同配送、陸送・空送のベストミックス、貨客混載、自動化技術、等々、業界内外の壁を越えたオープンパブリックプラットフォーム( O.P.P.)による共創で実現を目指します。

また、4者は本ワーキンググループの活動を推進し、年内には、国立輸血センター、モンゴル国立医科大学付属モンゴル日本病院と連携し、今後のモンゴル国でのドローン活用した医療品配送網構築の実現検討のため、血液のドローン配送の実証実験を実施することを発表しました。

ウランバートル市White Rock Centerで開催された「新スマート物流シンポジウム」(モンゴル新スマート物流推進ワーキンググループ準備委員会主催)は、エアロネクストが採択された独立行政法人国際協力機構(JICA)の2022年度中小企業・SDGsビジネス支援事業(※2)「モンゴル国ドローン活用した医療品配送網構築に係るニーズ確認調査」プロジェクト進行において、モンゴル国の官庁や事業者と議論を重ねる中で開催の運びとなったものです。

※2 開発途上国の課題解決に貢献する日本の民間企業等のビジネスづくりを支援し、また、政府開発援助(ODA)を通じて築いてきた開発途上国政府とのネットワークや信頼関係、ノウハウ等を活用した価値の共創に取り組んでいます。2022年度は、制度の利便性の向上、ビジネス化の一層の促進及び開発インパクトへの貢献をさらに高めていくため試行的な制度改編を行い、普及・実証・ビジネス化事業に加えて、新たに「ニーズ確認調査」及び「ビジネス化実証事業」を募集しました。

本ワーキンググループは、4者に加え、国際協力機構(JICA)、モンゴルの国立輸血センター (National Center for Transfusion Medicine)、モンゴル国立医科大学付属モンゴル日本病院、Mobicom Corporation LLC、Tok Tok LLC、株式会社ACSLで組織され、モンゴルにおけるドローンを活用した配送網構築、新スマート物流SkyHub®の社会実装の可能性検討に向け今後活動を開始します。

本ワーキンググループの発足は、JICAの「中小企業・SDGsビジネス支援事業(ニーズ確認調査)」を通した活動から、現在エアロネクストとセイノーHDが企画、展開し、日本各地の複数地域で社会実装フェーズに入っている新スマート物流SkyHub®(※3)の海外展開の第一例目として大きく動き出したと言えます。

※3 新スマート物流SkyHub®とは、エアロネクストとセイノーHDが共同で開発し展開する、既存物流とドローン物流を繋ぎこみ、地上と空のインフラが接続されることで、いつでもどこでもモノが届く新スマート物流のプラットフォームです。ドローン配送が組み込まれた、オープンかつ標準化したしくみで、このプラットフォーム上で、ドローンデポ®︎を拠点に、SkyHub®︎アプリをベースにした配達代行、オンデマンド配送、医薬品配送、異なる物流会社の荷物を一括して配送する共同配送など、地域の課題やニーズに合わせたサービスを展開、提供します。SkyHub®︎の導入は、無人化、無在庫化を促進し、ラストワンマイルの配送効率の改善という物流面でのメリットだけでなく、新たな物流インフラの導入であり、物流改革という側面から人口減少、少子高齢化による労働者不足、特定過疎地の交通問題、医療問題、災害対策、物流弱者対策等、地域における社会課題の解決に貢献するとともに、住民の利便性や生活クオリティの向上による住民やコミュニティの満足度を引き上げることが可能になり、地域活性化を推進するうえでも有意義なものといえます。

「モンゴル新スマート物流シンポジウム」は、招待制で日本、モンゴルから、官公庁や医療関係者、物流業界、流通業界をはじめとした各業界の事業者など、100名以上の方々が参加しました。

本ワーキンググループの発足式に先駆けて、Newcom Group CEO B.Baatarmunkhが開会挨拶を、そしてJICAモンゴル事務所長田中伸一、CU Mongolia CEO Chinzorig Ganboldが来賓として挨拶をされ、国立輸血センター(National Center for Transfusion Medicine)General Director ERDENEBAYAR Namijil, MD, Ph.Dが「モンゴルにおける医療分野でのドローン配送への期待と展望」について講演しました。続いて日本の全国新スマート物流推進協議会の理事でもあるエアロネクスト代表取締役CEO 田路圭輔が登壇し、「日本での新スマート物流の取組み・成果 及び 事例」について紹介しました。

4者は本ワーキンググループの活動を実施することで、モンゴルの社会課題や住民のニーズに沿った新スマート物流の構築による社会インフラの整備を推進し、モンゴルの社会課題解決に貢献していくとのことです。

出典:株式会社エアロネクスト「9/28にモンゴル国ウランバートル市で開催の「新スマート物流シンポジウム」にて「モンゴル新スマート物流推進ワーキンググループ」の発足を発表~年内にウランバートル市でドローンによる血液輸送の実証実験を実施~

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