DJI CAMPとは?DJIスペシャリストに合格するための試験対策を解説

DJI CAMPとは?DJIスペシャリストに合格するための試験対策を解説

DJI CAMP(ディージェイアイ キャンプ)」と呼ばれる、世界No.1ドローン会社であるDJIが開催するドローンパイロット・ドローン操縦者の育成プログラムがあります。

このプログラムを終了することで、ドローン資格「DJIスペシャリスト」などのドローンの専門資格を取得できます。

本記事では「DJI CAMP」と、ドローンに関連する仕事をしているのあれば絶対に取得しておきたい「DJIスペシャリスト」の申し込みから合格までを徹底解説します。試験の申込方法、スケジュール、試験内容や対策方法、合否の確認など、これを読めば完璧です!

事前に専用テキストの購入が必須です!専用テキストはAmazonで販売されています。

DJI CAMP スペシャリスト認定講習|DJI公式ストア

DJI CAMPとは?

DJI CAMP(ディージェイアイ キャンプ)とは、世界No.1ドローン企業DJIの日本法人「DJI JAPAN株式会社」が開催する操縦者育成プログラムです。

DJI社といえば、初心者が遊べるドローンから本格的な空撮、測量、農業など業務用ドローンまで、数多くのドローンを世界中で販売しています。

DJI CAMPに参加して試験に合格することで、操縦者向けの民間資格を取得できます。ただし、この資格の対象者は個人事業主・法人となっており、ドローンを仕事で使う人に限った資格となっています。

DJI CAMP スペシャリスト認定講習|DJI公式ストア

DJI CAMPの種類(スペシャリスト / ENTERPRISE)

現在、DJI CAMPには以下の2種類があります。

  • DJI CAMPスペシャリスト認定講習
  • DJI CAMP ENTERPRISE講習

DJI CAMPスペシャリスト認定講習は、DJIドローンの正しい知識、正しい操縦方法、そして飛行モラルを習得しているかを評価する民間資格です。 指定の講習を受講し、指定試験(筆記・飛行・オンラインテスト)に合格すると、DJI CAMPスペシャリストの認定が受けられます。

DJI CAMP ENTERPRISE講習は、実践的かつ短期集中で、DJI ENTERPIRSE製品(産業用ドローン)の基礎的なスキル習得を目指すDJI JAPANが指定する製品教育です。DJI ENTERPRISE製品を現場で取り扱うための一連の流れや操作を学習できるもので、企業内教育として活用できます。

受講条件 & 日程 & 費用

DJI CAMPスペシャリスト認定講習を受けるには、10時間以上の飛行操縦経験が必要です。

また、DJI製品のユーザーマニュアルを事前に熟読し、実際のマルチコプター飛行業務に従事できる者とされています。

DJI CAMPスペシャリスト認定講習の日程は、2日間です。ここで座学講義、筆記試験、実技試験を受講及び技能テストを行います。合格すればDJI CAMPスペシャリスト認定証が発行されます。

また、DJI CAMPスペシャリスト認定講習の受講費用は各DJI CAMPキャンパスにより異なります。ちなみに、認定証の発行には、別途16,500円(税込)が必要です。

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DJIスペシャリストの申し込み方法

DJI CAMPスペシャリスト認定講習は、全国にあるDJI JAPAN株式会社と提携したドローン会社が開催しています。

以下のDJI公式ストアでは、受講したい都道府県や受講したいコースから選ぶことができます(以下画像参照)。

DJI CAMP スペシャリスト認定講習|DJI公式ストア

まずは身近な開催場所を検索してみましょう。

DJI CAMP スペシャリスト認定講習|DJI公式ストア

前述の通り、受講には専用テキスト『DJI CAMP 技能認定専用テキスト』の購入が必須です。DJI CAMPには座学の授業、筆記試験があり、このテキストが必要になります。座学の授業だけでは勉強時間が足りないので、事前に購入して勉強しておきましょう。

DJIスペシャリストの試験内容・試験対策

試験対策・難易度

DJI スペシャリストの試験は、筆記試験と実技試験の組み合わさった試験です。 そのため、ドローン検定などよりも難易度は高めであると言えます。しかし、筆記試験は事前にテキストの勉強しておけば問題ありません。また、後述しますが技能試験の内容は公開されています。

つまり、筆記試験と実技試験を対策さえしておけば、合格できる資格となっています。

受講中・試験のスケジュール

DJI CAMPスペシャリスト認定講習は2日間に渡って開催されます。

そのスケジュールは以下の通りです。なお、主催するドローン会社によって、多少の時間変更、講義内容の前後等があります。

1日目のスケジュール

10:00~10:10オリエンテーション
10:10~12:00座学
(行動規範、安全基準、禁止事項、マルチコプター概論)
12:00~13:00休憩
13:00~18:00座学
(電波、気象、飛行について)

2日目のスケジュール

10:00~11:00座学
(DJI製品について、法律について)
11:00~12:00筆記試験
12:00~13:30休憩
13:30~16:00飛行技能試験

スケジュールをご覧いただければ分かる通り、座学がメインとなっています。そして、最終日に筆記試験、実技試験が実施される日程となっています。

座学講習の内容

スケジュールにある、座学講習の内容は以下になります。

  • 操縦者の行動規範
  • 安全基準
  • 禁止事項
  • マルチコプターの概論
  • 電波について
  • 気象について
  • 飛行について
  • DJI製品について
  • 法律について

これらの講習は専用テキスト『DJI CAMP 技能認定専用テキスト』に沿って行われます。事前にテキストの勉強してテストに備えましょう。

筆記試験の内容

最終日には、筆記試験が開催されます。

筆記試験の内容は以下の通りで、40点以上が筆記試験合格ラインになります。

  • 選択式問題:30点
  • 飛行計画筆記問題:20点

飛行技能試験の内容

最終日には、筆記試験の他に飛行技能試験も開催されます。

飛行技能試験の内容は以下の通りです。

  • 機体コンディションチェック
    フライト前の機体の状況確認
  • 離陸(P)
    周囲の安全を確保、確認してからの離陸
  • ホバリング(A)
    精度±50cm(優) 精度±1 m(良)
  • 右or左のホバリング1分間(A)
    精度±50cm(優) 精度±1 m(良)
  • 対面ホバリング1分間(A)
    精度±50cm(優) 精度±1 m(良)
  • 前進してポールまで飛ぶ(A)
    画面中心なら(優) 画面内にポール(良)
  • 対面で離陸地点に戻ってくる(A)
    まっすぐ戻る(優) 逆舵を切る(良)
  • 8の字旋回×2(A)
    正確に進行方向で8の字を描く
  • ノーズインサークル×2(A)
    正確に中心を向きサークルを描く
  • 着陸(A)
    周囲の安全を確保、確認してから着陸
    ※(P):POSITIONモード、(A):ATTIモード
    ※飛行技能試験の内容は、開催会社により変更される場合もあります。

飛行技能試験は、基本的にPhantomシリーズのドローンで行われます。いきなり試験内容のフライトは難しいですので、事前に練習しておくことをおすすめします。

また、自分のドローンで試験を受けることもできますので、その場合は準備して会場に向かいましょう。

合格の確認方法

受講後、登録した住所宛に合格通知が郵送されてきます。

認定証が必要な場合、別途16,500円(税込)が発行できます。認定証は、翌月の20日頃に郵送されてきます。

認定証の発行をする場合(更新)

合格後、「やっぱり認定証が欲しい!」となった場合、DJIスペシャリストの資格を更新することで発行できます。

ただし、DJIスペシャリストの資格の更新には、オンラインテストへの申し込みと合格が必要です。費用は同じく16,500円(税込)です。

不合格の場合

DJIスペシャリストの試験は、不合格になる人は決して少なくはありません。

開催会社にもよりますが、技能試験の再試験が無料で受けられたり、10,000円で筆記試験の再試験が受けられる場合もあります。もし不合格になった場合は、DJI CAMPを受講した会社に再試験の話を聞いてみましょう。

DJIスペシャリストのメリット

ここまでDJIスペシャリストの試験について解説してきましたが、資格を得るメリットとは何でしょうか?

資格を取得する一番のメリットは、自分はドローンに関する知識を持った人間であると簡単に第三者に証明できることです。これにより、飛行許可申請が通りやすくなったり、ドローンに関連する仕事や就職時の知識の保証をしてくれます。

実際、DJIスペシャリストの資格を持っていることで、国土交通省へ飛行許可申請をする際、飛行許可申請を有利に進められます。

ドローン検定とは異なり、DJI CAMPで得られる資格には実技が含まれています。DJIスペシャリストの資格を有していることは、それだけでドローンの実務に対する信用を保証してくれます。

また、DJIスペシャリストの資格を取得することで、普通の人では撮影できない場所での撮影を許されます。例えば、長崎のテーマパークハウステンボスでは、DJI CAMPの資格を持っていることで園内空撮ができます。

以上、『DJI CAMP』と『DJIスペシャリスト』の資格の取得方法について解説してきました。

DJIスペシャリストは専門的な資格ですが、テキストでの勉強、ドローン操縦練習をしておけば、十分合格できる資格です。受験料が高額な試験でもあります。一発合格を目指して計画的に勉強、操縦練習をしていきましょう。

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