失敗しない!「DJI Mini 2」のmicroSDカードの選び方とおすすめを解説

失敗しない!「DJI Mini 2」のmicroSDカードの選び方とおすすめを解説

「DJI Mini 2」のmicroSDカードを購入する際「安くて容量の大きいものを買えばいい」と思ってはいませんか?

この買い物の仕方では、「DJI Mini 2」がmicroSDカードを読み込まなかったり、撮影した動画がカクついたりという問題が発生し、再購入することになります

本記事では、このような問題が起きない「DJI Mini 2」におすすめのmicroSDカードを解説していきます。
合わせて、microSDカードの表記の意味失敗しない選び方についても解説していきます。

おすすめのmicroSDカード

ドローンは最大飛行時間が決まっているため、1フライトで撮影できる最大データ量を求めることができます。

「DJI Mini 2」の最大飛行時間は18分、動画解像度4K 30fps/最大ビットレート100Mbpsとなっています。
つまり、1秒間に100メガビットのデータ量を転送しています。

これを8で割ってバイトに換算すると、30.6MB/s = 1秒間に約30.6メガバイトのデータ転送となります。

100 Mbps × 1,080 秒(18分)= 108,000 Mbps
108,000 Mbps ÷8(バイト換算) = 13,500 MB/s
13,500 MB/s ÷1,000(ギガバイト換算)= 13.5GB

つまり、「DJI Mini 2」で最高画質の動画を18分間撮影した場合、13.5GBの容量が必要になります。
16GBのmicroSDカードであれば、1回のフライトの容量的にはギリギリ足ります。

DJI公式が推奨しており、尚且つ価格の安いおすすめの32GBのmicroSDカードはこちらです。

それ以上の容量が欲しい方は、64GB、128GBのmicroSDカードを購入しましょう。

DJI公式の推奨するmicroSDカード

「DJI Mini 2」に限らず、DJIドローンには推奨されているmicroSDカードがあります

「DJI Mini 2」の推奨microSDカードは以下になります。

  • 16GB:SanDisk Extreme
  • 32GB:Samsung Pro Endurance、Samsung Evo Plus、SanDisk Industrial、SanDisk Extreme V30 A1、SanDisk Extreme V30 A2、SanDisk Extreme Pro V30 A1、SanDisk Extreme Pro V30 A2、Lexar 633x、Lexar 667x
  • 64GB:Samsung Pro Endurance、Samsung Evo Plus、SanDisk Extreme V30 A1、SanDisk Extreme V30 A2、Lexar 633x、Lexar 667x、Lexar 1000x、Lexar High Endurance、Toshiba EXCERIA M303 V30 A1、Netac Pro V30 A1
  • 128GB:Samsung Pro Plus、Samsung Evo Plus、SanDisk Extreme V30 A1、SanDisk Extreme V30 A2、SanDisk Extreme Plus V30 A1、SanDisk Extreme Plus V30 A2、Lexar 633x、Lexar 667x、Lexar 1000x、Lexar High Endurance、Toshiba EXCERIA M303 V30 A1、Netac Pro V30 A1
  • 256GB:SanDisk Extreme V30 A1、SanDisk Extreme V30 A2

といっても、これだけ見ても英語と数字の羅列で、よく分からないかと思います。

例えば、32GBの「SanDisk Extreme V30 A2」であれば、以下の意味になります。

  • SanDisk Extreme = アメリカのフラッシュメモリー会社SanDiskのSDカードのブランド名
  • 32GB = 最大保存容量
  • V30 = ビデオスピードクラス30MB/s
  • A2 = アプリケーションパフォーマンスクラス2

これらのmicroSDカードに記載されている意味について解説していきます。

最大記録容量について

最大記録容量とは、microSDカードに記録(保存)できる最大データ量のことです。
上記画像では、microSDカードの記録容量は2ヶ所から確認できます。

まずは、左側の大きな数字です。
左側に「64GB」と記載があるため、最大記録容量64GBのmicroSDカードであることが分かります。

また、右側に「micro SDXC」の記載を確認できます。
これは記録容量の規格で、他にも「micro SD」「micro SDHC」と種類があります。

それぞれの表記の意味は以下の通りで、これは最大記録容量の規格を示しています。

表記の内容 表記の意味
micro SD 最大保存容量:〜 2GB
micro SDHC 最大保存容量:4GB 〜 32GB
micro SDXC 最大保存容量:64GB 〜 2TB

「DJI Mini 2」では、16GB以上のmicroSDカードが推奨されているため、「micro SDHC」または「micro SDXCの規格を選ぶことになります。

転送速度について

転送速度とは、データをあちこちに移す速さのことを言います。
この速さが遅い場合、動画がカクついたり、低画質になったり、写真を撮ってから次の写真を撮るまでに時間が掛かります。

microSDカードのデータの転送速度は、上記の3つの場所から確認できます。

UHSスピードクラスについて

まずは、右側にあるUの形の中の数字です。
これは「UHSスピードクラス」が「3」という意味になります。

UHSスピードクラスとは、UHS(ウルトラハイスピード)と呼ばれるSDカードの転送速度の規格です。

現在UHSスピードクラスには、以下の2種類があります。

表記の内容 表記の意味
U1 最低転送速度 10 MB/s
U3 最低転送速度 30 MB/s

この2つにどれくらい違いがあるの?と思う方も多いかと思います。こちらの動画をご覧ください。

スピードクラス1(左側)が16枚の写真を撮影して保存している間に、スピードクラス3(右側)は30枚の写真を保存しています。

これが動画の場合、スピードクラス1は転送速度が足りず、高画質で撮影した映像はカクつく、低画質になるという結果になります。

「DJI Mini 2」は、UHSスピードクラス3を推奨していますので、「U3」と記載されたmicroSDカードを選ぶ必要があります。

ちなみに、以下画像のように、○の中に数字(2/4/6/10)が表記されているmicroSDカードもあります。

これは古い規格のスピードクラスになります。

表記の内容 表記の意味
最低転送速度 2 MB/s
最低転送速度 4 MB/s
最低転送速度 6 MB/s
最低転送速度 10 MB/s

どれも「DJI Mini 2」の性能に見合わないスピードクラスになりますので、この表記のあるmicroSDカードは購入してはいけません。

ビデオスピードクラスについて

ビデオスピードクラスとは、SDカードの規格を決めているSDアソシエーションの方針で新たにできたスピードクラスです。
今後、「UHS」からこちらに切り替わっていく予定ですが、現状では混在しており、「UHS」と「ビデオスピードクラス」が併記されていたり、片方だけしか表記がない場合もあります。

上記画像の左側の上には、「V30」という記載があります。
これは最低転送速度30MB/sという意味です。

つまり、「UHSスピードクラス3(U3)」と同じ意味になります。

ビデオスピードクラスには、以下の5つの規格があります。

表記の内容 表記の意味
V6 最低転送速度 6 MB/s
V10 最低転送速度 10 MB/s
V30 最低転送速度 30 MB/s
V60 最低転送速度 60 MB/s
V90 最低転送速度 90 MB/s

ビデオスピードクラスは、数字が大きければ大きいほど、転送速度が速くなり、安定した撮影ができるようになります。

UHS-Ⅰ/Ⅱ/Ⅲについて

ビデオスピードクラスの下にある「Ⅰ」「Ⅱ」「Ⅲ」の表記は、UHS規格対応を表しています。
UHS規格とは、Ultra High Speed(ウルトラハイスピード)の略で、転送規格の1つです。

UHSの表記の内容と意味は以下の通りです。

表記の内容 表記の意味
UHS-Ⅰ 最大転送速度 104 MB/s(832Mbps)
UHS-Ⅱ 最大転送速度 312 MB/s(2496Mbps)
UHS-Ⅲ 最大転送速度 624 MB/s(4992Mbps)

microSDカードの見た目も異なり、「Ⅰ」は裏側の端子が1列、「Ⅱ」は端子が2列になっています。
最近では「Ⅲ」も出てきましたが、まだ「Ⅱ」でさえ一般市場にはあまり出回っていません。

スピードクラス同様、上位であればあるほどデータの転送速度が上がり、安定した撮影ができます。

アプリケーションパフォーマンスクラス(A1/A2)について

アプリケーションパフォーマンスクラスとは、SDカード上のデータ編集などを含むアプリケーションを快適に利用するための規格です。

現在アプリケーションパフォーマンスクラスには、「A1」と「A2」の2種類があり、「A2」が新しい規格になります。

ランダムリード最低処理速度 ランダムライト最低処理速度
A1 1500 IOPS 500 IOPS
A2 4000 IOPS 2000 IOPS

記憶装置(microSDカード)が記憶媒体(ドローン)にアクセスする際に、不連続に様々な位置からデータの読み書きをしていきます。
この読み込みを「ランダムリード」、書き込みを「ランダムライト」と言います。

「DJI Mini 2」においてはどちらも推奨されていますが、DJIドローンのアプリは日々進化を続けているため、ランクの高い「A2」の規格のmicroSDカードが望ましいです。

microSDカードの選び方

ここまでmicroSDカードの表記の意味を解説してきました。

「DJI Mini 2」のmicroSDカード選びのポイントをまとめると、以下の通りです。

  • 最大記録容量は16GB/32GB/64GB/128GB/256GBのいずれかのもの
    ※1回のフライトなら、16GBで足りる
  • 最低転送速度は30 MB/s以上のもの
    ※「U30」または「V30」の表記があるもの
  • UHSは「Ⅰ」でもいいが、「Ⅱ」の方がいい
  • アプリケーションパフォーマンスクラスは「A1」でもいいが、「A2」の方がいい

上記のポイントを意識して、失敗しないようにmicroSDカードを選びましょう。

「DJI Mini 2」におすすめのmicroSDカードはこちらになります。
※DJIの推奨規格を満たしており、いずれもAmazon最安値のmicroSDカードです。

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