

ドローンの技術が普及し、さらにはDJI社のMavic Miniの登場により、簡単にドローンを手に入れられる時代となりました。
それにより、お手頃な価格と簡単なリモコン操作で、誰でも気軽に高性能な空からの撮影を楽しめるようになりました。
また、今日ではInstagramやFacebookなどのSNS、YouTubeやVimeoなどの動画配信サイトで、素人でも簡単に空撮映像を発信することができます。
本記事では、これからドローンの動画編集を始めていく方のために、初心者でも使いやすく、かつ無料で使える動画編集アプリ・ソフト を用途別に解説していきます。
目次
無料動画編集アプリ・ソフトの選ぶポイント
動画編集が初めての場合、使用するアプリ・ソフトを決める以前に、そもそもどうやってソフトを選べばいいか分からないと思います。
そこでまずは、動画編集アプリ・ソフト選ぶ際のポイント3つを解説していきます。
自分の編集レベルに合わせて選ぼう
動画編集アプリ・ソフトはそれぞれ異なる強みを持っています。
自分の目的によって、初心者向けの無料ソフトで事足りる場合もあれば、プロも使う高機能ソフトが必要な場合もあり得ます。
例えば、質よりもスピードと量を重視して映像をつくりたければ『簡易編集モード』付きのアプリ・ソフトが便利です。
また、1つ1つこだわってプロレベルのものをつくりたければ、多機能で自由度の高いアプリ・ソフトがおすすめです。
初心者の場合“機能が多ければ多いほど良い”というものでもなく、逆に多過ぎる機能を使いこなせず映像編集に挫折してしまう可能性もあります。
まずは、自分がどういう映像をつくりたいのかを掘り下げた上で、比較検討してみてください。
金額(無料or有料)を確認しよう
動画編集アプリ・ソフトには無料のものも多くあり、無料ではありますが、機能は非常に充実しています。
安易に有料アプリ・ソフトを購入する前に、まずは無料アプリ・ソフトの機能を確かめることをおすすめします。
また、有料アプリ・ソフトも無料体験版でお試し利用できる場合があるので、購入前にぜひ利用して使用感を確かめてみてください。
有料ソフトは数千円から10万円以上のものまでピンキリです。
値段に惑わされず、搭載機能を確認して最適なアプリ・ソフトを選びましょう。
アプリ・ソフトの認知度が高いものにしよう
あまりにマイナーなアプリ・ソフトを使用すると、ユーザーの口コミ情報が少なく、トラブルシューティングやノウハウが見つかりにくいことがあります。
そのため、認知度の高いアプリ・ソフトを使用するようにしましょう。
知名度がありユーザー利用数の多いアプリ・ソフトは、情報が多いため困った時もすぐに解決方法が見つかります。
無料動画編集アプリ・ソフトの用途別のおすすめ
インスタにおしゃれ動画を投稿したいなら【InShot】
『InShot』は、Instagramに撮影した映像を投稿したい時におすすめのアプリです。
機能の多さが『InShot』の魅力であり、作成する動画の中に画像を入れ込むことも可能です。
また、写真の境界線とサイズを調整して正方形してくれるので、Instagramの写真投稿にも最適です。
絵文字やスタンプなどのデコレーション要素も豊富で、可愛らしい雰囲気に仕上げることができます。
その他、動画の回転・反転・倍速・スローモーションなど様々な加工を施すことができ、編集の自由度も高いです。
加えて、音楽の挿入、エフェクト・ナレーションを随所に追加することも可能で、賑やかな編集がしたい人におすすめです。
『InShot』を使えば、このような動画を作成できます。
また、『InShot』の使い方に関しては、動画クリエイターの大川優介さんの公開している動画が、分かりやすくオススメです。こちらをご覧ください。
『InShot』のダウンロードはこちらになります。
※基本無料のアプリですが、アプリ内課金あります
課金することで、アプリ内のウォーターマーク(InShotのロゴ)を自由に消すことができます。
Facebookに動画を投稿したいなら【iMovie】
『iMovie』は、Macユーザー・iPhoneユーザーにおすすめの動画編集アプリ・ソフトです。
残念ながら、Windows版・android版はありません。
『iMovie』の最大の特徴は、予告編テンプレートです。
この機能を使用することで、初心者でも簡単にオシャレな動画を作成できます。
また、テーマを選択すれば自動でフレームやBGMが挿入されるため、初心者の方でもレベルの高い動画を作れます。
動画のカット編集、サイズ調整、エフェクトなどの効果の適用、タイトルやBGMの挿入など、豊富な編集機能が搭載されています。
4Kにも対応済みで、ドローンで撮影した4K映像を編集できます。
アプリを使用すれば、ドローンで撮影した映像をその場で編集し、アプリから直接FacebookなどのSNSにアップできます。
シンプルゆえにあまり凝った動画編集などはできず、テロップ挿入の場所が指定できないなどの不自由さもあるかもしれませんが、動画編集初心者にはオススメです。
分からないことがあっても、使用しているユーザーが多いため、検索すればすぐにやり方が見つかります。
以下の動画では、『iMovie』で何ができるか?簡単に説明されています。iMovieで制作された作品も見れるので、ぜひご覧ください。
また、『iMovie』の使い方に関しては、上記と同じ動画クリエイターのUssiyさんの公開している動画が、分かりやすくオススメです。こちらをご覧ください。
『iMovie』のダウンロードはこちらになります。
スマホですぐに編集&投稿したいなら【DJI GO 4】
『DJI GO 4』は、ドローンの開発及び製造会社であるDJI社が公式に提供しているドローンの操縦アプリです。
ドローンの操縦アプリではありますが、動画編集ができます。
このアプリの優れているところは、わざわざドローン映像を保存して作業する必要がないことです。
撮影した映像をそのまま編集、アプリの機能を通してSNSに素早く投稿できます。
また、自分で作る機能に加えて、自動作成機能もあるため初心者でも簡単に動画編集できます。
動画と動画をつないだり、色調を補正したり、BGMの追加など、基本的な機能は全て揃っています。
アプリだけで完結する分、本当に細かい機能などはオミット(除外)されているので、かえって初心者に使いやすい仕様になっています。
以下のYouTubeでは、編集方法(0:36〜)と実際の作例(03:49〜)が紹介されています。
とても分かりやすく説明されているので、初めての人はぜひご覧ください。
『DJI GO 4』のダウンロードはこちらになります。
Windowsユーザーでこだわりたいなら【Filmora】
YouTube投稿に必要な機能が備わっている『Filmore(フィモーラ)』は、編集画面がすっきりして見やすく、操作性にも優れています。
動画編集ソフトは海外版が多く英語が中心ですが、『Filmore』はカタカナ表記なので、日本人でも使いやすいです。
ワイプ、テロップ、字幕の挿入はもちろん、プロ並みのオーディオ編集、色調補正機能を搭載し、その他写真や動画にモザイク編集、動画を一旦停止させ再び再生させるといったフリーズフレーム機能、チルトシフト効果などの高度機能や多彩なエフェクト素材が用意されています。
エフェクトがおしゃれなものが多く、随時新たなバージョンが追加されるので、YouTuberの間でも広く使われています。
無料版と有料版との違いは、『Filmora』の透かしロゴが入るか否かの違いになります。
下記のYouTubeは、無料版で編集した動画になります。
また、有料版の動画はこちらをご覧ください。
有料版『Filmora』の編集方法(3:55〜)、そして簡単な実例(19:26〜)も紹介されています。
まずは、無料版をダウンロードして試してみましょう。
もし使い勝手がよかったら、有料版の永久ライセンスを購入しましょう。
金額は1万円にも満たず、Filmoraのロゴが消え、多くの機能が解放されます。
Filmora【Windows 有料版】8,980円
ちなみに、MacユーザーもFilmoraを使用できます。
Macユーザーでこだわりたいなら【DaVinci Resolve 16】
『DaVinci Resolve 16』は、シネマカメラで有名なBlackmagic design社の最強の無料映像編集ソフトです。
映画のようなカラーで最高の空撮作品を作りたい人にとって、最高の無料ソフトです。
他のエントリー向けソフトに比べ、編集機能が豊富(特にカラーグレーディング)で使いやすい特徴があります。
無料版の状態でも、ほぼすべてのファイルフォーマットに対応しており、解析度もUltra HDまで使うことができます。
SNSでシェアするレベルの動画であれば、DaVinci Resolveの無料版で満足のクオリティーです。
また、動画クリエイターの中でも、『Adobe Premiere Pro』よりソフトが落ちないことで有名です。
有料版(DaVinci Resolve Studio 16)を購入すると編集の幅が広がります。性能の差は以下の通りです。
以下の動画では、動画クリエイターのビートないとーさんがDaVinci Resolve基本的な使い方を解説しています。
一度も動画編集をしたことがない方は、この動画から勉強をはじめると効率良く編集できるようになります。
また、基本的な使い方、特徴であるカラーグレーディングの活かし方を解説している本もあります。
公式サイトのPDFマニュアルより分かり易く、本で学びたい方には非常にオススメです。
『DaVinci Resolve 16』無料版
『DaVinci Resolve 16』有料版
また、Blackmagic design社のカメラを購入することで、『DaVinci Resolve 16』有料版のソフトが無料で付いてくるパッケージ販売もされています。
Blackmagic design社ポケットシネマカメラ4K 162,580円
※こちらを購入することで、『DaVinci Resolve 16』有料版が無料で付いてきます。
Blackmagic design社ポケットシネマカメラ6K 241,995円
※こちらを購入することで、『DaVinci Resolve 16』有料版が無料で付いてきます。
以上、無料で使えるおすすめのドローンの動画編集ソフト・アプリについて解説してきました。
動画編集ソフト・アプリは、それぞれの特徴を持っています。
まずは、気になる動画編集ソフト・アプリを、ぜひ一度ダウンロードして使ってみてください。