2026年7月7日、Terra Drone株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:徳重 徹、以下:テラドローン)は、グループ会社であるTerra Inspectioneering B.V.を通じて、UAE・アブダビを拠点とする防衛プライム大手EDGEグループのInternational Golden Group L.L.C(以下:IGG)と、カウンターUAS(対ドローン)領域における協業に関するMOUを締結し、同社に対してカウンターUASシステムに連接可能な迎撃ドローンを含む防衛アプリケーションを有償で納品することを発表しました。
EDGE Groupは、防衛・安全保障領域における35社超の企業を6領域に束ね、UAEの防衛産業を牽引しています。グループ会社のIGGは、UAEを代表する防衛・セキュリティ統合企業であり、世界的な防衛プライムです。UAE国防省、内務省、その他政府系防衛・セキュリティ機関向けに製品サービスを提供しており、中東地域における防衛産業の中核企業の一社です。

背景
中東地域をはじめとする世界各地において、2026年以降イランをめぐる地域緊張の高まりを背景に、防衛手段であるミサイルの枯渇等、ドローンによる脅威が現実の安全保障リスクとして一段と顕在化しています。報道では、中東地域において、ドローンやミサイルを用いた攻撃が相次ぎ、ホルムズ海峡周辺の海上交通を狙ったドローン発射、湾岸諸国に対するドローン攻撃、レバノン南部での自爆型ドローンの使用などが確認されており、エネルギー施設、空港、港湾、軍事拠点、都市インフラを経済合理性高く防護する能力の重要性が高まっています。
従来のカウンターUASは、レーダーによる検知、電子妨害装置による無力化、高額なミサイル等との連接を中心に形成されてきました。しかし、シャヘドに代表される電子妨害に耐性を持つ安価で小型なドローンの多数同時攻撃といった新たな脅威が拡大する中、安価かつ機動的な物理迎撃の手段が求められています。
一方、防衛プライムが変化の激しい小型無人機・迎撃ドローンの領域をすべて自社開発することは、スピードや投資効率の観点から容易ではありません。そのため、防衛プライムの既存システムに、機動力のあるスタートアップの新たな迎撃技術を組み込む動きが世界的に加速しています。
本取り組み
本取り組みにおいて、テラドローンはIGGと締結したカウンターUAS領域における協業に関するMOUに基づき、同社にカウンターUASシステムに連接可能な一連の防衛アプリケーションを有償で納品します。
これによりIGGは、UAEおよび中東地域において、既存または今後構築するカウンターUASシステムにテラドローンの防衛アプリケーションを組み込み、UAEが関与する軍・政府関係機関向けに、現代戦の脅威に対応したカウンターUASソリューションとして提案・展開を進めることが可能になります。
両社は主に以下の取り組みを進めます。
- IGGへのカウンターUAS連接用防衛アプリケーション一式の有償納品
- 迎撃ドローンの導入
- センサー・ペイロード、地上管制システム、レーダー連携を含む運用環境の構築
- IGG向けの運用・技術訓練
- 軍・政府関係機関向けデモンストレーションの実施
- 中東地域での販売、保守、運用支援体制の構築
- UAEを起点としたカウンターUASソリューションの地域展開
今後の展開
テラドローンは、IGGの中東における防衛産業基盤と、テラドローングループの迎撃ドローン、偵察ドローン、UTM、データ統合、運用支援の知見を組み合わせ、軍・政府機関および重要インフラ事業者向けのカウンターUAS提案を進めます。世界的に注目を集める中東市場における初期導入を起点に、UAE市場への展開を加速します。





