Terra Drone、日本ゼオン水島工場でドローンによる球体タンク板厚の超音波厚さ検査の実証実験

Terra Drone、日本ゼオン水島工場でドローンによる球体タンク板厚の超音波厚さ検査の実証実験

2022年3月22日、Terra Drone株式会社(本社:東京都渋谷区、 社長:徳重 徹、以下:Terra Drone)は、日本ゼオン株式会社(本社:東京都千代田区、以下:日本ゼオン)が展開する日本ゼオン水島工場にて、ドローンを用いた球体タンク板厚の超音波厚さ検査の実証実験を行ったことを発表しました。

超音波厚さ計測とは、材料厚みの計測に優れた非破壊検査の中心的な検査方法です。今回の実証実験では、超音波計測機を搭載したドローンを用いて、タンク内部からの超音波による厚さ検査を行いました。

球体タンク板厚調査の課題

タンクの板厚検査は法律で義務づけられており、日本ゼオンでは定期検査を実施しています。人力による従来の検査方式では、検査員が調査するための足場を組む必要がありました。期間中は代替タンクを手当する必要もあるため、定期検査は時間コストおよび金銭コストの負担が大きく、また、検査員が足場を伝いながら作業するため、落下事故などの危険も伴う状況でした。

ドローンによる球体タンク板厚調査のメリット

球体タンクの定期検査で超音波計測ドローンの活用が一般的になれば、足場の仮設が不要となり、コストカットおよび大幅な、検査期間の短縮を図れます。検査時の安全性も高まり、労働衛生環境の向上につなげることも可能です。

日本国内では、高度成長期に建設した橋梁やダム等の社会資本が修繕期を迎えています。Terra Droneは、製鉄所の煙突や発電所等の高所・閉塞空間での作業にドローン技術を活用することで、今後需要が高まるインフラ整備・修繕にかかるコストカットや点検作業の安全性の向上に貢献していくとのことです。

出典:Terra Drone株式会社

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