小中学生を対象にドローンによるスマート農業教育を開始 – DJI

小中学生を対象にドローンによるスマート農業教育を開始 – DJI

2020年5月29日、DJI社の農業部門とDream Flying社が共同で、中国の45ヵ所の小中学校の生徒11,756人を対象に、農業普及プログラム「When Farmers Meet Iron Man」を開始しました。

直訳すると「農家がアイアンマンに会ったとき」となるこのプログラムは、一体どんなものなのでしょうか?

プログラムにはDJI社の農業部門責任者が登壇、小中学生に対して中国農業の過去、現在、未来について話しました。

昔から中国は伝統的な農業国であり、現在では18億畝の土地を利用して10億人以上の人々に食料を供給しています。

しかし、農業先進国ではありません。一人当たりの生産量が低く、機械化率も低く、害虫や病気が頻繁に発生し、農薬や肥料が過剰に使用されている現状があります。

実際、中国で使用される農薬は世界平均の2.5倍とされており、年間約175万トンの様々な農薬が使用されています。
そのうち70%が土壌、大気、水に影響を与えており、残りの30%が対象の作物に直接影響を与えています。
化学肥料においては、消費量平均440kg/haを超えており、これは世界平均の3倍に該当します。

これらの過剰に使用された農薬と肥料は、最終的には10億人以上の食卓に並んでいるのが現状です。

DJI社の農業部門は、この中国の農業の現状を変え、食卓を安全にするべく、未来の農業後継者を育てる方針を立てています。そのひとつが、「When Farmers Meet Iron Man」です。

このプログラムでは、ドローンが中国農業にもたらす変化について学べます。

ドローンを利用して種子、農薬、肥料を撒くことができれば、労働生産性は100倍以上の効率化が図れます。
それだけでなく、無駄な水、無駄な農薬、無駄な肥料を減らすこともでき、食卓がより安全になります。

DJI社の農業部門は「When Farmers Meet Iron Man」をキッカケに、今後も全国の小中学生にスマート農業の講演を進めていき、農業後継者の育成に取り組み、自国の農業を変えようとしています。

出典元:环球时报「为中国农业寻找接班人,大疆农业公益农业科技讲座启动

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