失敗しない!Insta360 X3のmicroSDカードの選び方とおすすめを解説

失敗しない!Insta360 X3のmicroSDカードの選び方とおすすめを解説

Insta360 X3(エックススリー)のmicroSDカードを購入する際、「安くて容量の大きいものを買えばいい」と思っていませんか?

この買い物の仕方では、せっかく購入したmicroSDカードが読み込まなかったり、撮影した動画がカクついたりという問題が発生し、再購入することになります。また、最悪の場合にはカメラが壊れるおそれもあります。

本記事では、そのような問題が起きない「X3」のおすすめmicroSDカードの選び方を解説します。あわせて、microSDカードの表記の意味失敗しない容量の選び方についても解説します。

公式推奨!おすすめmicroSDカード

Insta360公式が推奨する、Insta360 X3に関するmicroSDカードのスペックがあります。
「X3」| Insta360公式ストアより

  • UHS-I V30スピードクラス
  • exFATフォーマット済みのSDカード
  • 推奨容量は1TBまで
    ※注意:UHS-IIやUHS-IIIのmicroSD / TFカードや容量1TBを超えるメモリーカードは使用しないでください。

また、Insta360公式が動作確認をしたX3の推奨microSDカードを公表しています。

microSDカード型番容量スピードクラス
Sandisk Extreme V30 A1SDSQXVF-032G-GN6MA32GV30
Sandisk Extreme Pro V30 A1SDSQXCG-032G-GN6MA32GV30
Sandisk Extreme Pro V30 A1SDSQXCG-064G-GN6MA64GV30
Sandisk Extreme V30 A1SDSQXAF-128G-GN6MA128GV30
Sandisk Extreme V30 A2SDSQXAF-128G-GN6MA64GV30
Sandisk Extreme V30 A2SDSQXA1-256G-ZN6MA256GV30
Sandisk Extreme Pro V30 A2SDSQXCZ-1T00-ZN6MA1TBV30
Insta360公式ホームページ「Insta360 X3 オンラインマニュアル」より

Insta360公式ストアでも、純正のmicroSDカードを購入可能です。

それでは、microSDカードにある英数字の表記の意味について解説していきます。

選び方:最大記録容量

最大記録容量とは、microSDカードに記録(保存)できる最大データ量のことです。
例えば上記画像では、microSDカードの記録容量は2ヶ所から確認できます。まずは、左側の大きな数字です。左側に「64GB」と記載があるため、最大記録容量64GBのmicroSDカードであることが分かります。

また、右側に「micro SDXC」の記載を確認できます。これは記録容量の規格で、他にも「micro SD」「micro SDHC」と種類があります(以下画像参照)。

それぞれの表記の意味は以下の通りで、これは最大記録容量の規格を示しています。

表記の内容表記の意味
micro SD最大保存容量:〜 2GB
micro SDHC最大保存容量:4GB〜32GB
micro SDXC最大保存容量:64GB〜2TB

Insta360 X3は最大保存容量の上限が1TBですので、容量の大きい「micro SDXC」の規格がおすすめです。1TB以上のmicroSDカードには注意喚起がされていますので使用しないようにしましょう。

選び方:転送速度

転送速度とは、データをデバイスなどに移す速さのことです。
この速さが遅い場合、動画がカクついたり、低画質になったり、写真を撮ってから次の写真を撮るまでに時間が掛かります。microSDカードのデータの転送速度は、上記の3つの場所から確認できます。

UHSスピードクラスについて

まずは、左側にあるUの形の中の数字です。これは「UHSスピードクラス」が「3」という意味になります。UHSスピードクラスとは、UHS(ウルトラハイスピード)と呼ばれるSDカードの転送速度の規格で、次の2種類があります。

表記の内容表記の意味
U1最低転送速度 10 MB/s
U3最低転送速度 30 MB/s

この2つにどれくらい違いがあるのと疑問に思う方も多いかと思います。こちらの動画をご覧ください。

スピードクラス1(左側)が16枚の写真を撮影して保存している間に、スピードクラス3(右側)は30枚の写真を保存しています。
これが動画の場合、スピードクラス1は転送速度が足りず、高画質で撮影した映像はカクつく、低画質になるという結果になります。

Insta360 X3はUHSスピードクラス3に対応していますので、UHSスピードクラス3を選びましょう。

ちなみに、以下画像のように、○の中に数字(2/4/6/10)が表記されているmicroSDカードもあります。

これは古い規格のスピードクラスになります。

表記の内容表記の意味
2最低転送速度 2MB/s
4最低転送速度 4MB/s
6最低転送速度 6MB/s
10最低転送速度 10MB/s

Insta360 X3には見合わないスピードクラスになりますので、この表記のあるmicroSDカードは購入してはいけません

ビデオスピードクラスについて

上記画像右側上のビデオスピードクラスとは、SDカードの規格を決めているSDアソシエーションの方針で新たにできたスピードクラスです。

今後、右側下の「UHS」の規格からこちらに切り替わっていく予定です。しかし、現状では混在しており「UHS」と「ビデオスピードクラス」が併記されていたり、片方だけしか表記がない場合もあります。

「V30」の表記の意味については、最低転送速度30MB/sという意味です。

ビデオスピードクラスには、次の5つの規格があります。

表記の内容表記の意味
V6最低転送速度 6MB/s
V10最低転送速度 10MB/s
V30最低転送速度 30MB/s
V60最低転送速度 60MB/s
V90最低転送速度 90MB/s

ビデオスピードクラスは、数字が大きければ大きいほど、転送速度が速くなり、安定した撮影ができるようになります。

Insta360 X3は30MB/sの速度に対応しているので、「V30」と記載されたmicroSDカードを選びましょう。

UHS-Ⅰ/Ⅱ/Ⅲについて

ビデオスピードクラスの下にある「Ⅰ」「Ⅱ」「Ⅲ」の表記は、UHS規格対応を表しています。UHS規格とはUltra High Speed(ウルトラハイスピード)の略で転送規格の1つです。

UHSの表記と意味は次の通りです。

表記の内容表記の意味
UHS-Ⅰ最大転送速度 104MB/s(832Mbps)
UHS-Ⅱ最大転送速度 312MB/s(2496Mbps)
UHS-Ⅲ最大転送速度 624MB/s(4992Mbps)

microSDカードの見た目も異なり、「Ⅰ」は裏側の端子が1列、「Ⅱ」は端子が2列になっています。「X3」はUHS-Ⅰにしか対応していないため、「Ⅰ」と記載あるものを選びましょう。UHS-ⅡとUHS-Ⅲには、使用しないように注意喚起がされています。

選び方:アプリケーションパフォーマンスクラス

アプリケーションパフォーマンスクラスとは、SDカード上のデータ編集などを含むアプリケーションを快適に利用するための規格です。

現在アプリケーションパフォーマンスクラスには、「A1」と「A2」の2種類があり、「A2」が新しい規格です。

ランダムリード最低処理速度ランダムライト最低処理速度
A11500 IOPS500 IOPS
A24000 IOPS2000 IOPS

記憶装置(microSDカード)が記憶媒体(カメラ)にアクセスする際に、不連続に様々な位置からデータの読み書きをしていきます。この読み込みを「ランダムリード」、書き込みを「ランダムライト」と言います。どちらでも問題ありませんが、最新バージョンは「A2」と表記されているものになります。

microSDカードの選び方

ここまでmicroSDカードの表記の意味を解説してきました。
しかし、どの容量のmicroSDカードを購入するのかは悩むと思います。

例えば、Insta360 X3の最高ビットレートで最大連続撮影時間81分の撮影をした場合、72.9GBの容量を使用します。

< micorSDカードに必要な容量の計算方法 >
120 Mbps × 4,860 秒(81分)= 583,200 Mbps
583,200 Mbps ÷ 8(バイト換算) = 72,900 MB/s
72,900 MB/s ÷1,000(ギガバイト換算)= 72.9GB

つまり、64GBのmicroSDカードでは少し足りず、128GBのmicroSDカードが必要になります。

このように、自分の撮影したい時間に最適なmicroSDカードを購入するようにしましょう。

また、microSDカードの保存には防水・防塵・耐衝撃性を発揮する専用ケースをおすすめします。

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