DJIを代表する一般消費者向けドローンといえば、PhantomシリーズとMavicシリーズです。
このMavicシリーズですが、現在では「Mavic 2(Pro&Zoom)」「Mavic Air」「Mavic Pro Platinum」が購入できます。
2017年10月に販売開始された「Mavic Pro Platinum(マビック プロ プラチナム)」は、本格的に空撮をはじめたい人の一号機として多くの人が手に取りました。しかし、月日の流れた現在「Mavic Pro Platinum」を購入する選択は”あり”でしょうか?機体のスペックを確認し、最新機種と比較して解説していきます。
現在、DJIドローンにオススメなSandiskのmicroSDカードがAmazonでお買い得となっています。
SanDisk Extreme 32GB 1,380円(Amazon価格)
Mavic Pro Platinumとは?
Mavic Pro Platinumは、Mavic Proの後続機です。
Mavic Proは、発売当初から売切れが多発するDJIの名機でした。高性能な空撮映像(4K)でありながら、携帯性に優れたコンパクトサイズ、Phantomをはじめとする高性能ドローンの弱点を克服したドローンです。”ドローンは持ち運ぶのが大変”という当初のイメージを払拭しました。
しかし、そんなMavic Proも少なからず問題を抱えていました。それがノイズです。
後続機のMavic Pro Platinumは、航空力学に基づいたプロペラを使用しています。その結果、4dB(デシベル)のフライトノイズを減少させ、最大飛行時間が伸びて30分になりました。
その他の機体スペックに関しては、Mavic Proと同じになっています。
Mavic Pro Platinumの基本スペック
Mavic Pro Platinumの基本スペックは以下の通りです。
本体価格 | ¥132,800 |
---|---|
動画 | 4K Ultra HD |
有効画素数 | 1,235万画素 |
最大ビットレート | 60Mbps |
重量 | 743g |
対角寸法(mm) | 335 |
収納時サイズ(mm) | 198 × 83 × 83H |
飛行時間 | 30分 |
最高速度 | 68.4 km/h |
Mavic Pro Platinumの同梱物
「Mavic Pro Platinum(¥132,800)」の同梱物は以下の通りです。
- Mavic Pro Platinum 本体
- コントローラー(送信機)
- バッテリー
- 充電器
- 電源ケーブル
- ゴールド色プロペラ(ペア) ×2
- プラチナ色プロペラ(ペア) ×2
- RCケーブル 3種
- ジンバルカバー
- ジンバルカバークランプ
- MicroSDカード16G
- マイクロUSBケーブル
- RCケーブルスライダー(大) ×2
- RCケーブルスライダー(小) ×2
「Mavic Pro Platinum Fly More コンボ(¥172,800)」の場合、以下の梱包物が追加となります。
- バッテリー +2個(合計3個)
- プラチナ色プロペラ(ペア) +1個(合計3ペア)
- バッテリー充電ハブセット
- バッテリーパワーバンクアダプター
- ショルダーバック
Fly More コンボではバッテリーが3つ付属します。つまり、最大1時間半の飛行が可能です。空撮を想定した場合、予備バッテリーは必要になりますので、セット購入がオススメです。
Mavic Pro Platinumを他のドローンと比較
Mavic Pro Platinumを他のMavicシリーズ「Mavic Air」「Mavic 2 Pro」と比較します。なお、価格はFly More コンボ(キット)のものです。どのFly More コンボ(キット)にもバッテリーが3つ付属します。
Mavic Pro Platinum | Mavic Air | Mavic 2 Pro | |
---|---|---|---|
写真 | |||
発売日 | 2017年10月 | 2018年1月 | 2018年8月 |
収納時サイズ | 198 × 83 × 83H | 168 × 83 × 49H | 214 × 91 × 84H |
価格 | ¥172,800 | ¥129,000 | ¥239,900 |
重量 | 743 g | 430 g | 907 g |
最大飛行時間 | 30分 | 21分 | 31分 |
最大飛行速度 | 68.4 km/h | 68.4 km/h | 72 km/h |
有効画素数 | 1,235万画素 | 1,200万画素 | 2,000万画素 |
動画 | 4K Ultra HD | 4K Ultra HD | 4K Ultra HD |
動画伝送システム | OcuSync | 拡張Wi-Fi | OcuSync 2.0 |
ジンバル | 3軸 | 3軸 | 3軸 |
障害物検知センサー | 前方 | 前方・後方・下方 | 前方・後方・側面・上方・下方 |
上記の表からDJIドローンの進歩を感じます。最新機種のMavic 2 Proと比較すると様々な差があります。性能だけで考えると、当然ですがMavic 2 Proが全ての点において優秀です。
Mavic Airと比較すると、Mavic Pro Platinumの性能は、Mavic Airに非常に近いと言えます。
ただ、Mavic Pro Platinumの飛行時間が9分長い点は見過ごせないポイントでしょう。
また、動画伝送システムに違いがあります。Mavic Airの拡張Wi-Fiは、最大4km(日本では2km)まで電波を飛ばせます。つまり、ドローンとの距離が2kmを超える辺りから動画通信に問題が生じてきます。
一方、Mavic Pro PlatinumはOcuSyncという独自の伝送システムを用いています。こちらは最大7km(日本では4km)まで電波を飛ばせます。つまり、Mavic Pro PlatinumはMavic Airの2倍の距離4kmまで動画通信のクオリティを保てます。空撮において動画を意識するのであれば、Mavic Pro Platinum軍配が上がります。
この2点のポイントを考慮すると、Mavic Pro Platinumが障害物検知センサーや重量で劣るポイントは些細な問題と言えるでしょう。
本格的な空撮をはじめる初心者の一号機として、Mavic Pro PlatinumもMavic Airも十分な性能を備えています。空撮を見据えるのであれば、Mavic Pro Platinumの方が性能が優れています。しかし、その性能差の分は金額にして43,800円あります。もしMavic Pro Platinumがもう少し安い価格で購入できるのであれば、選択肢はこちらになるでしょう。
まとめ〜Mavic Pro Platinumは価格が悪い〜
以上、Mavic Pro Platinumの性能について比較しながら見てきました。
Mavic AirやMavic 2の登場により、Mavic Pro Platinumは中途半端な立ち位置にいます。Mavic Airとの価格差が43,800円あることから、空撮初心者の多くはMavic Airを手に取るでしょう。また、本気で空撮をしている方はMavic 2やそれ以上のドローンを購入するでしょう。
つまり、Mavic Pro Platinumは価格のせいで中途半端な立ち位置にいます。もし価格がもう少し安ければ、Mavic Airと購入を悩まれるドローンになります。9分の飛行時間の差は、それほどまでに魅力的です。バッテリー3本で考えれば、Mavic Airより30分近く飛んでいられます。また、Mavic Pro PlatinumはMavic Airより2kmも長く動画の品質を保てます。
Mavic Pro Platinumを安く購入できるのであれば、Mavic Pro Platinumを選択するのはいい判断でしょう。そうでもない限り、本格的な空撮をはじめる初心者の一号機は、今後もMavic Airが選ばれていくでしょう。