【2023年】個人向け対人対物ドローン保険の内容を比較・選び方を解説
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2015年4月9日、首相官邸の屋上に発煙筒などを装着したドローンが墜落しました。
この事件をきっかけに、ドローンの事故はメディアで取り上げられるようになりました。
同時に、世間のドローンに対するイメージを大きく悪化させた事件でもありました。
そこで本記事では、実際にドローンの墜落事故はどれくらい発生しているのか?調べてみました。
また、その墜落原因は何なのか?実際に事故の事例から調査しました。
ドローン墜落の原因を知り、事故を未然に防げるようにしていきましょう。
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まずは、ドローンの墜落事故の発生件数を見ていきましょう。
ドローンの墜落事故は右肩上がりで増えています。
ドローンが社会に普及しはじめたのが平成27年からですから、これは当然の結果とも言えます。
今後もドローンの普及に伴い、ドローンの墜落事故は増えていくことが予想されます。
またこの数字は、国土交通省に事故届がされた事故に限ります。
実際の数字は、これよりも大きいものになるでしょう。
しかしながら、一部の事故が悪目立ちをしているだけで、事故件数自体は決して多くはありません。
車の事故などに比べると、その件数は微々たるものです
次に、ドローンの墜落事故の原因にフォーカスを当てて見ていきましょう。
ドローンの墜落原因第1位は、人的ミスです。
ドローンの操縦ミスによる木々への衝突&墜落、
無謀な飛行経路を作成しての衝突&墜落、
目視確認の怠り(画面に集中)に起因する衝突&墜落事故などです。
特に接触事故は多い傾向にあります。
自分の操縦技術に見合うフライトを心掛けましょう。
第2位は、通信障害による墜落事故です。
ドローンとコントローラーの通信に問題が生じて墜落する事故です。
一般的に流通しているドローンが使用する電波は、2.4GHz帯です。
この2.4GHz帯の電波は、Wi-Fiやレンジといった日常のあらゆる製品に使われています。
つまり、電波干渉し易い傾向にあります。
では、別の電波を使えばいいのでは?
と思いますが、別の電波を使うには無線関連の資格が必要になります。
電波干渉の多い場所でドローンを飛ばす際には、通信障害が発生するかもしれないという心構えと、墜落しても大丈夫な準備をしておきましょう。
第3位は、天候による墜落事故です。
代表的な事故は突風にドローンが煽られて、墜落する事故です。
ドローンによって耐えられる風速が設定されています。
風速計を用いて、必ず確認するようにしましょう。
そして、地上と上空では風速も違うのだということを頭に入れておきましょう。
また、霧の中の操縦でも事故が起きています。
霧により障害物センサーが誤作動したり、視界不良による衝突をするケースです。
悪天候の中での無謀なフライトはしないようにしましょう。
第4位は、バッテリー切れによる墜落事故です。
事故の例を見てみましょう。
操縦者は、飛行時間目安20分のドローンを所持しており、飛ばす予定です。
しかし、現場の風は強く、ドローンは必要以上のパワーを使っていました。
操縦者は20分飛ぶと思っているため、バッテリーの残量を確認していません。
結果、ドローンは墜落しました。
バッテリー切れによる事故は、残量確認で防げます。
フライト中のバッテリー確認を怠らないようにしましょう。
同列第4位は、整備不良による墜落事故です。
その中でも、プロペラを回転させるブラシレスモーターの故障に起因する墜落事故が多い傾向にあります。
ドローンの整備点検を行なっている会社では、整備点検の目安を50時間に設定しています。
50時間のフライトを終えたのであれば、ドローンを一度整備点検に出すようにしましょう。
このような墜落事故を未然に防ぐためには、フライト前に
フライト環境とドローンの状態
をチェックするのが効果的です。
フライト前のチェックシートが、国土交通省から公開されています。
国土交通省 | UAVチェックシート
UVAとは、Unmanned aerial vehicleの頭文字です。
つまり、ドローンをはじめとした無人航空機をさします。
このチェックシートを使えば、フライトの環境とドローン状態を的確にチェックできます。
面倒かもしれませんが、墜落事故を起こすことに比べれば大したことはありません。
墜落事故を未然に防ぐために、できることはしておきましょう。
いくら墜落事故に未然に防ぐために準備したとしても、100%防ぐことはできません。
想定外のことが起きるため、保険は存在しています。
ドローンの事故に備えるためにも、ドローン保険には必ず加入しましょう。
ドローン保険には2種類あります。
ひとつは、ドローンが起こした事故の損害を補償する保険「賠償責任保険」です。 「対人事故」「対物事故」を補償してくれる保険を賠償責任保険と言います。 現在、ドローンの賠償責任保険には様々な種類があります。DJIドローン購入者が1年間無料で加入できる保険、1日だけの保険、個人でも加入できる業務用の保険など、その種類は多 […]
賠償責任保険についてはリンクの記事をご覧ください。
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もうひとつは、ドローン自体の損害を補償する保険「機体保険」です。 ドローンが故障してしまった時、それを助けてくるのが「機体保険」「ケアサービス」です。 機体保険とは、ドローンが故障・破損した時の修理費用、紛失した際の捜索費用などを補償してくれる保険です。 ケアサービスとは、ドローンが故障・破損した時に修理 […]
機体保険についてはリンクの記事をご覧ください。
【2023年】個人向けドローン機体保険・ケアサービスを比較、選び方を解説
以上、ドローンの墜落事故の件数と、その事故を未然に防ぐための方法について解説してきました。
ドローンの墜落事故件数は、平成27年の12件から増加し続けております。
ドローンの普及はこれからも続いていきますから、今後も事故の増加が懸念されます。
また、ドローン墜落事故の主な原因が5つありました。
殆どの墜落事故は、自分の操縦技術を過信せず、
ドローンの状態とフライト環境を的確に見極められれば、
未然に防げます。
状況に応じて飛ばさない判断のできるドローンパイロットになりましょう。
なお、今回の調査をするにあたり、国土交通省の無人航空機(ドローン)に係る事故トラブル等の一覧を利用いたしました。
この資料は、平成27年より毎年公表されています。
平成27年 | 無人航空機に係る事故トラブル等の一覧
平成28年 | 無人航空機に係る事故トラブル等の一覧
平成29年 | 無人航空機に係る事故トラブル等の一覧
平成30年 | 無人航空機に係る事故トラブル等の一覧