FPVドローンに必要な資格「アマチュア無線4級」の合格方法を解説

FPVドローンに必要な資格「アマチュア無線4級」の合格方法を解説

ドローンレースに使われるFPVドローンの使用には、国家資格である「第4級アマチュア無線技士」の免許が必要です。

国家資格と聞くと難しいイメージがありますが、受験者には小学生もおり、合格率は70%を超える試験です。つまり、問題集や過去問題で試験対策さえすれば、合格は簡単な試験です。

本記事では、アマチュア無線4級の申込から合格までと、合格後の手続きについて解説します。これを読めば、あなたもすぐにFPVドローンを操作できるようになります!

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FPVドローンに資格が必要な理由

そもそも、何故FPVドローンに免許が必要なのでしょうか?

実は、一般向けのドローンとレースなどに使用されるFPVドローンでは、電波の周波数が違います。一般向けのドローンは、2.4GHz帯の電波を使用します。FPVドローンでは、5.8GHz帯の電波を使用します。

それぞれの電波には、以下の特徴があります。

2.4GHz帯の特徴5.8GHz帯の特徴
ドローン一般向けドローンFPVドローン
電波強い弱い
電波干渉受けやすい受けにくい
障害物耐性強い弱い
資格不要第4級アマチュア無線技士以上の資格

つまり、5.8GHz帯の電波は、電波干渉を受けにくい特殊な電波になります。そして、この電波を使用するには、第4級アマチュア無線技士以上の資格が必要になります。

2.4GHz帯の電波使用すれば、免許がなくてもFPVは楽しめます。詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

2種類の資格の取得方法

第4級アマチュア無線技士の資格を取得する方法は2種類あります。

  1. 養成課程講習会に参加する
  2. 国家試験に合格する

講習会に参加する

ひとつ目は、講習会に参加する方法です。

2日間にわたって開催される講習会に参加することで資格がもらえる、とても簡単な方法です。問題点は、2日間拘束される点、費用が25,000円程度と高いという点のみです。

講習会の参加には、以下の団体の講習会日程を確認して申し込みましょう。

国家試験に合格する

ふたつ目の方法は、国家試験に合格する方法です。

こちらが一般的な資格の取得方法になります。国会試験は全国各地で定期的に開催されており、費用は8,000円程度、試験は1日もかかりません。

国家試験の合格方法

ふたつ目の国家試験に合格して資格を取得する方法について解説します。

試験の難易度

冒頭でも解説した通り、対策さえしておけば「第4級アマチュア無線技士」の合格は簡単です。

実際、過去の受験者数・合格者数・合格率は以下の通りで、合格率は70%を超えます。

受験者数合格者数合格率
平成24年度3,8032,73471.90%
平成25年度3,1782,31973.00%
平成26年度2,6621,95973.60%
平成27年度2,8022,04072.80%
平成28年度2,8272,11574.80%

試験日程と申込方法

第4級アマチュア無線技士の試験は、全国各地で定期的に開催されています。

こちらの試験日程をご覧ください。
第4級アマチュア無線技士 | 試験日程.pdf

試験内容・過去問題

第4級アマチュア無線技士の試験内容は以下の通りです。

  • 試験方式:4択のマークシート
  • 問題数:法規12問+工学12問= 合計24問
  • 合格条件:法規と工学両方で8問以上正解

また、以下のサイトで過去問題が公開されています。

過去問題だけに取り組む勉強方法もありますが、テキストを購入しての勉強をオススメします。アマチュア無線技士の問題集は毎年発売されており、問題が多少変更されています。

最新の情報は、最新のテキストで勉強し、試験に備えましょう。

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資格取得後の手続き

試験から2〜3週間後、登録した住所宛に修了試験結果通知書が届きます。

ここで無事合格が分かったら、次は免許の申請が必要です。

免許の申請には、以下の書類が必要です。

これらを準備して書類を送付すると、約1ヶ月程度で免許が送られてきます。これで第4級アマチュア無線技士の免許取得完了です。

書類の書き方に困ったら、総務省のホームページを確認してください。
総務省の電波利用 | ホームページ

無線局の開局申請

第4級アマチュア無線技士の免許を取得したら、無線局の開局が可能になります。
総務省 電波利用 電子申請・届出システムのページにアクセスして、無線局の開局申請をしていきましょう。

以上、第4級アマチュア無線技士の資格について解説してきました。

テキストさえ勉強していれば、絶対に合格できる試験です。受験費用が8,000円程度と高額な試験です。計画的に勉強して、一発合格していきましょう。

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