独ドローンタクシーメーカーVolocopter、2024年のパリ五輪で運用予定

独ドローンタクシーメーカーVolocopter、2024年のパリ五輪で運用予定

2021年6月21日、ドイツのドローンタクシーメーカーであるVolocopter(ボロコプター)は、2024年にパリで開催予定のオリンピック・パラリンピックでの空飛ぶクルマの運用を目指していることを発表しました。

Volocopterといえば、先月には郊外から都市部への通勤をターゲットとする新たな4人乗り電動垂直離着陸機(eVTOL)型のエアモビリティ「VoloConnect」を発表したばかりです。

「VoloConnect」に関しては、こちらの記事をご覧ください。

Volocopterは、先日パリで開催された航空フォーラムにて、同社のエアモビリティがデモフライトを実施しました。デモフライトを実施したのは、同社の開発する2人の人間と荷物を輸送できるエアモビリティです。

このエアモビリティは3分間で1,640フィートを飛び、最高時速は18マイル、高度は100フィートに達しました。Volocopterとパリの公共交通機関部門の関係者によると、今回のデモフライトは大成功だったとのことです。

その時の様子がYouTubeに公開されています。ご覧ください。

Volocopterのフランスのパートナー企業の一つであるGroupeADPの副社長であるEdward Arkwright(エドワード・アークライト)氏は、次のように述べています。

「Volocopterの開発する電気のみで稼働できるエアモビリティは、環境に優しく、航空業界に変革をもたらす革新的な製品です。彼らの持つ専門知識、ノウハウ、インフラなどを広げることに協力していきたいと考えています。」

また、VolocopterのCEOであるFlorian Reuter(フロリアン・ロイター)氏は、次のように述べています。

「私たちは、フランスのパートナーであるGroupeADP、パリの高速鉄道輸送機関であるRATP Groupeと協力して、2024年のオリンピック・パラリンピックで電気稼働のエアタクシーサービスを提供していくことを目標としています。このエキサイティングな取り組みは、世界中に都市型エアモビリティを普及するために最も重要なアプローチになると考えています。」

Reuter氏によると、今後世界の都市型エアモビリティ市場は10兆ドル以上に価値になるとのことです。少なくとも2035年までには、Volocopterやライバル社は3,000億ドルの価値を目標としています。

2024年にパリで開催予定のオリンピック・パラリンピックでは、空飛ぶクルマの姿を見れるかもしれません。

出典:Volocopter

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