2026年6月15日、Terra Drone株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:徳重 徹、以下:テラドローン)の子会社で、ベルギーに拠点を置く無人航空機運航管理システム(以下:UTM)プロバイダーのリーディングカンパニーである(※1)Unifly(以下:ユニフライ)は、欧州最大級の防衛企業であるMBDA Systems(以下:MBDA)(※2)と、対象空域内の不審ドローンに対して「検知・識別・対処」を一気通貫で行うカウンタードローンプラットフォームの実装に向けたパートナーシップ契約を締結したことを発表しました。
※1 ユニフライ:これまでにカナダ、ベルギー、スペインなど世界9カ国において、国家航空当局向けに運航管理システム(UTM)を提供しており、同市場でNo.1のシェアを有する。
※2 MBDA:Airbus(仏)、BAE Systems(英)、Leonardo(伊)が共同出資する欧州最大級の防衛企業であり、ミサイルやカウンタードローンプラットフォームの開発・提供を手がける。
パートナーシップ概要
Unifly が世界各地の運用環境で実績を持つ UTM と、MBDA の先進防衛システムや専門知識を組み合わせることで、「検知・識別・対処」を一気通貫で実現するカウンタードローンプラットフォームの構築を目指します。
カウンタードローンプラットフォームとは、対象空域内を飛行する不審ドローンを「検知・識別・対処」する一連の仕組みを指します。本取り組みにより、不審ドローンが空域内に侵入した際には、正規に運航されているドローンか脅威となるドローンかを自動的に識別し、迅速かつ効率的な対処を行うことを目指します。
以下は、一気通貫カウンタードローンプラットフォームの図です。

以下は、欧州最大級の防衛展示会でMBDAと共同ブースを出展した様子です。

背景
欧州では、NATO加盟国が2035年までにGDP比5%を防衛関連支出に充てる方針を掲げており、そのうち最大1.5%は、港湾、発電所、空港などの重要インフラの整備・防護を含む、防衛・安全保障関連分野への支出に充てられる考えが示されています。
ドローンを用いた重要インフラへの攻撃やテロへの懸念が高まる中、カウンタードローンプラットフォームは、戦場に限らず、平時におけるエネルギー施設、港湾、空港、通信インフラなどの安全確保を支える防衛基盤として、その重要性を一段と高めています。
また、平時におけるドローンを利用したテロ対策を実現するためには、カウンタードローンの「検知・識別・無力化」機能に加え、検知したドローンが正規に運航されているものかどうかを即座に判別できる仕組みが重要です。ドローンを検知した際に、その機体情報をリアルタイムかつ自動的に照合・識別できなければ、誤った対処や対応の遅れにつながるおそれがあるためです。そのため、正規ドローンの運航情報を管理するUTM(運航管理システム)との連携が不可欠となります。
こうした背景から、各国政府や関係機関には、飛来する脅威を「検知・識別・対処」すると同時に、UTMとも連携できる、信頼性の高いソリューションが求められています。
今後の展望
ユニフライは今後、MBDAとの連携を通じて、ベルギーを起点とした共同提案の具体化を進めるとともに、他地域への展開も視野に入れながら、グローバル市場における事業機会の拡大を推進します。
また、テラドローンは、2026年3月の防衛事業参入以降、ウクライナの迎撃ドローン企業への共同出資を通じて、防衛分野における事業基盤の強化を進めてまいりました。本提携の様に、ロケット型迎撃ドローン「Terra A1」および固定翼型迎撃ドローン「Terra A2」と、ユニフライのUTMを活用したカウンタードローンプラットフォームを連携させることで、テラドローングループが提供するソリューションの競争力をさらに高めます。
両社は今後、本件のようなパートナーシップを通じて、重要インフラである、空港、港湾、また、公共イベントなど、安全保障上重要な環境におけるドローンの脅威への対応力強化に取り組むとともに、グローバル市場における事業展開の拡大を目指します。
以下は、ユニフライのUTMを活用したカウンタードローンプラットフォームとテラドローンの迎撃ドローンの連携の図です。

代表コメント
ユニフライ CEO アンドレス・ヴァン・スワルム
「本パートナーシップは、ベルギーの技術的専門性が、民間ドローン産業にとどまらず、安全で統制された空域管理の重要性が高まる防衛分野にも貢献できることを示すものです。UniflyのUTMプラットフォームは、カウンタードローン領域における課題に対して重要な機能を提供します。MBDAのように、当社のビジョンと専門性を評価してくださる強力なパートナーとともに、ベルギーにおいて共同提案を示し、その国際展開の可能性を実証してまいります。」
MBDA CEO エリック・ベランジェ
「MBDAは、カウンタードローン領域における新たな機会を探るため、Uniflyとパートナーシップを締結できることを嬉しく思います。MBDAは、欧州で唯一、主権性を備えた防空システムを幅広く提供する企業として、カウンタードローンプラットフォームをはじめ、高度化する空中脅威に対応する多層的な防空ソリューションを展開してきました。 両社は、補完的な専門性を組み合わせることで、ますます複雑化する空中脅威に対応し、ベルギーおよびその先の空を守ることを目指します。」