トルビズオンと佐賀県猟友会多久支部が「イノシシ罠」定期巡回のドローン空路を設置

トルビズオンと佐賀県猟友会多久支部が「イノシシ罠」定期巡回のドローン空路を設置

上空シェアリングサービスを手掛ける株式会社トルビズオン(本社:福岡市中央区、代表取締役:増本 衛、以下:トルビズオン)は、佐賀県猟友会多久支部(支部長:野田 勝人、顧問:毛貫茂)とともに、ドローンを活用したイノシシ被害対策を実施するための「空の道」を敷設し、イノシシ罠の見回りのドローン定期巡回を目的とした実証実験を2023年5月から実施しています。

実験内容について

◆目的

ドローンを活用し、イノシシ罠の見回り作業の効率化を図り、持続可能な鳥獣被害対策モデルを構築します。

◆実験内容

自動飛行によるドローンによるイノシシ罠の見回りを実施します。山全体の3Dデータを事前に取得、飛行空域のリスクアセスメントを実施し、最適なドローン空路データを設定します。次に、罠の地点の緯度経度情報をドローンに登録し、動画・サーモカメラによる自動撮影を実施。これにより、険しい山奥に点在する多数の罠(イノシシが罠にかかっているかどうか)を効率的に確認します。

◆期待効果

見回り作業の効率化により、猟友会メンバーの負担を軽減し、イノシシ捕獲のタイミングを最適化します。これにより、農作物被害の抑制と農家の経済的負担の軽減が期待できます。

◆実験期間

2023年度~2024年度

◆実験場所

多久市内の森林

◆実施主体

  • トルビズオン
  • 佐賀県猟友会多久支部

◆使用機体

DJI Matrice300 RTK

以上の内容に基づき、試験的にドローンを活用したイノシシ罠の見回りを行い、今後もその効果を検証します。第一回目の実験では狩猟エリアの地形の三次元データ化に加えて、罠の位置をドローンの飛行システムに記憶させ、空路データを保存。今後の利活用につなげていくとのことです。

以下画像は、狩猟エリア全体を3Dモデルにして空路のリスクアセスメントの様子です。

狩猟エリア全体を3Dモデルにして空路のリスクアセスメント

以下写真は、イノシシわなの様子です。

イノシシわなの様子

以下写真は、多久市内山林のドローン着陸の様子です。

多久市内山林のドローン着陸の様子

以下画像は、わなの場所へ向かうドローンの位置情報です。

わなの場所へむかうドローンの位置情報

以下画像は、わなを設置した場所(GPSの位置情報を記録し自動飛行)の様子です。

わなを設置した場所(GPSの位置情報を記録し自動飛行)

今後について

佐賀県猟友会多久支部は、高齢化や人手不足が進行する中で、イノシシ被害への対策としてドローンを活用した新たな取り組みを検討しています。本プロジェクトの目的は、イノシシ罠の見回りを自動化し、持続可能な鳥獣被害対策モデルの構築を目指すことです。本実験により、狩猟現場でのドローン活用の効果が認められました。今後も、佐賀県猟友会多久支部メンバーへのデモ飛行等を繰り返し、鳥獣駆除現場でのドローン事業化を狙います。

さらに、本実験を通じて構築したドローン空路は、罠の巡回や森林調査で使用しない時間帯については、将来的に山間部の災害調査や操縦訓練、過疎地へのドローン配送、空飛ぶクルマなどの空路としても利用が可能です。猟友会の協力を得ながら森林所有者等と協議し、これらの計画も進めていくとのことです。

以下写真は、佐賀県猟友会多久支部メンバーとトルビズオンメンバーです。

佐賀県猟友会多久支部メンバーとトルビズオンメンバー

出典:株式会社トルビズオン

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