風を可視化し、ドローン運航を支援するメトロウェザー製品が世界的デザイン賞を受賞

風を可視化し、ドローン運航を支援するメトロウェザー製品が世界的デザイン賞を受賞

2022年6月22日、風を3次元に可視化する小型・高性能ドップラー・ライダー・システムを擁するメトロウェザー株式会社(本社:京都府宇治市、代表取締役:古本 淳一、以下:メトロウェザー)の製品「Wind Guardian」が、世界的に権威のあるデザイン賞「 Red Dot Design Award」 のプロダクトデザイン部門で受賞したことを発表しました。

ドローンや空飛ぶクルマの商用運航には、今まで以上に安全・安心を確保するために、飛行エリアの風の可視化が必要不可欠です。飛行エリア全域をカバーするには、風を3次元かつリアルタイムに計測・可視化することができるドップラー・ライダーが有効ですが、従来は大型かつ高価なものが主流であったため、多点展開が困難でした。メトロウェザーは、小型かつ高性能で従来より安価なドップラー・ライダーを開発し、これらの課題解決を進めている、京都大学発のスタートアップです。

Wind Guardian について

ドップラー・ライダー・システムとは、赤外線レーザーを空中に照射し、チリ反射光のドップラー効果を用いて風の動きを可視化・予測するシステムです。京都大学での長年の開発成果により、高性能かつ大幅な小型化に成功し、EV車載化も実現しました。Wind Guardianは、屋外に長期設置可能な高耐久性を備えた最新製品です。

デザインの考え方とポイント

デザインコンセプトは、先端機器の「用の美」です。

「用の美」とは、シンプルな造形美を持ち、使い手にとって必要なモノやコトを考えて生み出され、長い間、何度も直しては使い続けられる生活道具に対し、民藝運動の創始者である柳宗悦氏が与えた言葉です。メトロウェザーは、京都大学で長年積み重ねた先端科学に立脚するスタートアップであり、本製品が、今後数十年の長きに渡って使い続けられる事、また公共空間にも設置される事から、単に先端であることだけを主張した、奇をてらった造形とはせず、周囲に溶け込みつつも叡智の凛とした佇まいが感じられるバランスを意識して、長い時代に適応できる、先端機器としての「用の美」の典型を目指しました。

  • 先端科学の叡智を、アルミ切削で無駄を削ぎ落とした、ダイヤカット面のシャープなシルエットで構成
  • 京都の伝統でもある、簡潔の美にならい、パーツ要素を極力シンプルに、グリッド上でレイアウト
  • 八方を見渡す気象観測と、ドローン見守りの使われ方を、八角形のフットプリントと、四方の脚まで伸びる力強いシルバーラインで表現
  • 高所への据付作業のやりやすさ、メンテナンス容易性にも十分配慮
  • 屋外の厳しい環境下で、長期運用に耐えうる高耐候性コーティングを採用し、太陽熱反射効果の高いホワイト色の中でも、純白度にこだわる

デザイナー紹介

本製品を担当したのは、大手家電メーカーや通信事業者に於いて、長年デジタル情報機器の工業デザインに携わり、100万台以上販売された機器等の実績も持つ、岡田 勝(Good Design 賞等の受賞歴あり)です。今回の製品は、彼の独立デザイナーとしての初の仕事となります。

レッドドット・デザイン賞について

「レッドドット・デザイン賞(Red Dot Design Award)」は、1955年からドイツの「ノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンター」が開催している、国際的にとても権威のあるデザイン賞です。世界60カ国以上から、約2万点の応募があり、およそ50名の世界的なデザイン専門家により、デザインの革新性、機能性、人間工学、エコロジー、耐久性など、様々な基準から審査され、優れた製品に贈られます。世界的に権威のあるデザイン賞として知られており、ドイツの「iFデザイン賞(iF design award)」、アメリカの「IDEA」と並び、世界3大デザイン賞と言われています。

Red Dot Design Award 公式サイト

出典:メトロウェザー株式会社

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