国産産業用ドローン「SOTEN(蒼天)」専用訓練トレーナーを共同開発 – ACSL、VFR、理経

国産産業用ドローン「SOTEN(蒼天)」専用訓練トレーナーを共同開発 – ACSL、VFR、理経

2022年5月10日、株式会社ACSL(本社:東京都江戸川区、代表取締役社長:鷲谷 聡之、以下:ACSL)及びVFR株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:湯浅 浩一郎、以下:VFR)、株式会社理経(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:猪坂 哲、以下:理経)、は、ACSL製国産ドローン「SOTEN(蒼天)」をバーチャル上に再現し、操縦訓練を可能とするSOTENバーチャルトレーナーの開発を発表しました。

またテストユーザへ、ベータ版の提供を開始し、2023年1月の正式リリースを目指します。

経緯と目的

2022年は航空法改正に伴う機体認証制度やドローン操縦ライセンス制度の実施など、ドローンを取り巻く環境において転換点であると言えます。そうした中でACSLは、2021年12月に国産の小型空撮ドローン「SOTEN(蒼天)」を発表し、ドローンの社会実装を加速させてきました。

一方で、ドローンの操縦機会という面では「もっと気軽に操縦訓練がしたい」「再現が困難な実務を模した環境での訓練が可能であれば、実地訓練の時間を短縮することができる」といった課題があがっています。

今回、理経がVR環境を構築し開発されたSOTENバーチャルトレーナーではこうした課題を解決すべく、SOTENと同様のユーザインターフェースを再現し、バーチャル上で飛行訓練が可能となります。また緊急着陸などドローンを操縦する上で身に付けるべき判断力を養うコンテンツなど、バーチャルだからこそできる訓練を目指して開発を進めています。

SOTENバーチャルトレーナーの特長

SOTENバーチャルトレーナーの特長は以下の通りです。

  1. 国産ドローンSOTENに特化したシミュレータであり、SOTENと同様の機体性能やユーザインターフェースを再現。カメラ撮影などもトレーナー内で訓練することが可能。
  2. 点検、捜索、災害監視など多様な実務状況を体験。実務ならではのヒヤリハット(※1)やトラブルに対応する訓練が可能。
  3. PC、モニタ、プロポ型コントローラ(※2)のみで訓練を行うため、実機の準備が不要。

※1 ヒヤリハット:重大な災害や事故には至らないものの、直結してもおかしくない一歩手前の事例の意

※2 プロポ型コントローラ:ドローン操作に一般的に用いられる送信機のこと

今後の展開

ベータ版の提供を開始し、2023年1月の正式リリースに向けて改良を行っていきます。

また、今後はメタバース空間の中にドローン訓練スペースを展開し、複数名が同一空間内で訓練できる仕組みも検証していくとのことです。

出典:株式会社ACSL「ACSL、VFR、理経が国産産業用ドローン「SOTEN(蒼天)」専用訓練トレーナーを共同開発 - シミュレータで時間や場所を選ばず操縦訓練が可能に -

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