『Take Off Anywhere』プロジェクトが国産ドローンポートを発表 – ACSL他

『Take Off Anywhere』プロジェクトが国産ドローンポートを発表 – ACSL他

2022年2月9日、SUNDRED株式会社(本社:東京都渋谷区、以下:SUNDRED)、株式会社ACSL(本社:東京都江戸川区、以下: ACSL)、VFR株式会社(本社:東京都千代田区、以下:VFR)、株式会社センシンロボティクス(本社:東京都渋谷区、以下:センシンロボティクス)他により発足した「人生100年時代に人々を幸せにするドローン作り『Take Off Anywhere』プロジェクト(以下:ToAプロジェクト)」の活動状況、ドローン業界の最新動向ならびにToAプロジェクトの成果として新たに開発した国産ドローンポートについて発表しました。

国産ドローンポートについて

VFR株式会社が主体となり、ToAプロジェクトに参画している企業と国産ドローンポートを開発しました。

・【国産ドローンポートの特徴】ドローンの自動充電機構
ドローンポートに格納されたドローンが自動充電可能となったことで、人の手を介在することなく繰り返し運行が可能となります。

・ドローンポートの開閉機構
ドローンポートの開閉機構によって待機時のドローンを格納できるため、風雨から保護するとともに、温度管理をする事で、安定した運航とドローンの長期運用が可能となります。

・ドローン位置決め機構
ドローンポートへ着陸したドローンの位置決め機構を開発した事で、確実な自動充電が可能となります。

・精密着陸の技術
マーカ着陸を採用し、精密着陸を実現することで、ドローンのドローンポートへの安全な自動離発着が可能となります。

また、このドローンポートは開発・製造とも国内で行われており、カスタマイズ要求に対応することが可能です。

【ドローンポート詳細】
サイズ:
W4125mm x D1650mm x H1180mm ※開いた状態
W1900mm x D1650mm x H1180mm ※閉じた状態
対応機種:ACSL-PF2
重量:400kg

ToA活動の進捗

産業用途でドローンを飛ばす際、現在の法制度では専門的な知識・技術を持つ複数人で現地へ向かい、業務を分担して遂行しなければならず、金銭的・時間的なコストが大きいこと等が課題となっています。ToAプロジェクトではオペレーションをより効率的に運用できるシステム構築を推進しており、今回発表となる国産ドローンポートもその成果の一つです。その他、ToAプロジェクトに協賛頂いた各社協力のもと、オペレーションの効率化に向けた様々な開発を進行中です。

ToA活動の今後の展開

2030年までに達成すべき17の目標「SDGs(持続可能な開発目標)」の中に、【気候変動に具体的な対策を】がエントリーされており、日本においても、「2050年カーボンニュートラル」の宣言に基づき、CO2削減等の取り組みが求められています。ToAプロジェクトでは、ドローンポートを活用したカーボンニュートラルの取り組みとして、ドローンポートがドローンの充電を自動で行いつつ、エネルギーを自己完結で賄うことを目指し、研究開発を行っています。構想が実現すれば、過疎地や離島への荷物の配送はもちろん、施設の点検や巡回など、これまで車での移動が必要だった作業もCO2を排出することなく行う事が可能になり、日本でのCO2排出削減に大きく貢献できると見込んでいます。

その他、ToAプロジェクトでは、国産ドローンを使用した森林管理の取り組みも進めていきます。日本国内の森林を対象にドローンを活用して、データを収集し、開発予定の森林管理システムで、樹木のデータの可視化やCO2の排出量をAIにより解析、最適な森林管理を目指します。

こうしたソリューションを実現するCO2削減に寄与したサービス・製品は、今社会に必要とされています。

出典:株式会社ACSL「『Take Off Anywhere』プロジェクトが国産ドローンポートを発表

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