2022年1月28日、日本のLogiTech®(※ 1)をリードするGROUND株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長 CEO:宮田 啓友、以下:GROUND)は、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスグループの株式会社カスミ(本社:茨城県つくば市、代表取締役社長:山本 慎一郎、以下:カスミ)へ自律型協働ロボット『PEER(ピア)』を納入し、2022年1月28日に新規開店する「BLΛNDEつくば並木店」が提供するネットスーパーサービスにおけるピッキング支援ソリューションとして『PEER』を実稼働させることを発表しました。
今回、GROUNDが培ったノウハウと知見を基に、画期的な応用例として『PEER』 はカスミが運営するスーパーマーケット店舗で稼働します。これにより、小売業におけるデジタルトランスフォーメーション(以下:DX)の推進を支援します。
『PEER』導入の概要
『PEER』導入の概要は、以下の通りです。
導入ロボット:自律型協働ロボット『PEER』
実稼働:2022年1月28日(金)
導入場所:「BLΛNDEつくば並木店」
茨城県つくば市並木4丁目3-2
導入用途:カスミが運営するネットスーパー「オンラインデリバリー」のピッキング支援ソリューションとして導入され、「BLΛNDEつくば並木店」店舗内で稼働します。
広さ:2,353㎡(店舗面積)
『PEER』提供の背景
日本では、少子高齢化の加速に伴い、2010年から2060年までの50年間における生産年齢人口の半減(※2)が予想されており、慢性的な人手不足が大きな課題とされています。特に、食品スーパーをはじめとする地域密着型の小売業では、店舗近隣に居住する人々による労働力への依存度が高く、店舗内業務の高度化・複雑化に伴い、従業員一人あたりの生産性向上が急務となっています。
『PEER』は、ロボットと人が協働でピッキング作業を行うことで省人化を図るソリューションのため、扱いやすく、従業員にとってもやさしい製品であることが特長です。
GROUNDの代表取締役社長 CEOである宮田 啓友氏は、次のようにコメントしています。
「新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大の中で、食料品宅配サービスをはじめとする非接触型の商取引が拡大しています。このような状況の中、カスミ様の新業態店舗において、日本で初めてとなる実店舗での自律型協働ロボットの導入を迎えることができ、大変嬉しく思っています。『PEER』は、カスミ様が展開される「オンラインデリバリー」における大幅な業務効率化の一助となると確信しています。今後は、食品スーパーのみならず、ホームセンター、専門店など、あらゆる業態で『PEER』の活用が進むことを期待しています。両社で小売業におけるDXに取り組むとともに、我々のビジョンである「すべての人にとって永久に持続可能な物流の未来へ」に基づき、事業を加速させてまいります。」
カスミの代表取締役社長 山本 慎一郎氏は、次のようにコメントしています。
「我々が検討を進めているMFC(マイクロ・フルフィルメント・センター)に向けたマイルストーンとして、商品のピッキング作業の業務支援でDXを活用した取り組みの一つとして『PEER』を採用いたしました。新業態店舗2店舗へ先行導入し、まずは店内作業のピッキング支援での有効性を実地検証し、今後の新規プランへ発展させてまいります。」
『PEER』の特長と導入メリット
- タブレット端末によるユーザーインターフェイスにより、作業者のピッキング効率の向上、人為的ミスの低減、わずかなトレーニング時間での作業習熟を実現します。
- 先端のSLAM技術(※3)がカメラおよびLiDAR(※4)からの情報を融合させ、リアルタイムにロボット自身が位置情報を取得し、人と協働しながら作業支援を行うことが可能です。さらに、経路情報を設定することなく自律走行できるため、経路上の障害物を回避した最適な経路を選定します。
- 施設内の作業オペレーションやレイアウトの大幅な変更をすることなく、スピーディーな導入が可能です。
- ニーズや波動に合わせて、フレキシブルにPEERの台数を増減できます。
※1 『LogiTech®』、『Intelligent Logistics®』は、GROUND株式会社の登録商標または商標です。
※2 出典:国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集」
※3 Simultaneous Localization and Mappingの略です。センサーによって周囲環境を把握し、マップをつくりつつ、取得したデータをもとにロボットの自身の位置も推定する技術です。
※4 光センサー技術です。
出典:GROUND株式会社「GROUND、自律型協働ロボット『PEER(ピア)』を食品スーパー・カスミの新業態店舗に導入」