DJI、中国で農業用の新ドローン「Agras T40」「Agras T20P」を発表

DJI、中国で農業用の新ドローン「Agras T40」「Agras T20P」を発表

DJIは3つの新製品「Ronin 4D」「DJI Action 2」「DJI Mavic 3」をリリースしたばかりですが、本拠地である中国にて新たな農業用ドローン「Agras T40」「Agras T20P」を発表しました。

農業用ドローン「Agras T40」「Agras T20P」は、過酷な環境でもフライトできる高耐久性を誇り、農薬の精密散布、航空測量、マッピングなどを行うことができます。

Agras T40とは

Agras T40とは、今年の初めに発売されたばかりの「AgrasT30」の後継機に当たる農業用ドローンです。1時間で320エーカーの面積に1.5トンの農薬を散布することができます。

Agras T40には全方位の障害物センサーも搭載されており、果樹園などの複雑な地形の農地などでも安心して農薬を散布できます。ただし、この場合は1時間で60エーカーの農薬散布にとどまります。

また、インテリジェントフライトバッテリーの改良には目を見張るものがあります。DJIのバッテリーは、インテリジェントフライトバッテリーという、充電回数を計測してしたり、帰還までのバッテリー残量を計算できる特別なバッテリーです。

新たなインテリジェントフライトバッテリーは、容量30,000mAhであり、これを9分で完全充電します。高速充電するためバッテリーへの負荷は凄まじいものになりますが、バッテリーは1,500回の充電に耐えるとのことです。

また、DJI Smart Agricultureクラウドプラットフォームを使用すれば、ユーザーはフィールド検査、作物の成長分析、病気のチェックも自動で可能です。さらに、農業用ドローン「P4 Multispectral」と組み合わせると、さらに多くのデータを取得し、特定の変数に基づいた技術を的確に適用できます。

なお、価格は9,000ドルからで発売される予定とのことです。

「P4 Multispectral」は、日本でもレンタル可能です。詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

Agras T20Pとは

Agras T20Pとは、軽量で折り畳み可能な農業用ドローンです。「Agras T40」よりもコンパクトであり、1時間で180エーカーのの面積に1トンの農薬を散布することができます。これが果樹園の場合、1時間当たり40エーカーになります。

こちらも「Agras T40」と同じようにフィールド検査、作物の成長分析、病気のチェックなどが自動でできます。また、こちらも9分で完全充電するインテリジェントフライトバッテリーが採用されています。ただし、容量13,000mAhのインテリジェントフライトバッテリーであり、「Agras T40」よりもコンパクトなものです。

なお、価格は6,200ドルを予定しており、「Agras T40」よりもお手軽なものになるようです。

出典:DJI AGRICULTURE

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