先日、日本ドローンレース 協会(Japan Drone Racing Association)、通称JDRAからドローンレース公式ルールブックが公開されました。
このルールに則り、日本各地でこれまで以上にドローンレース大会が行われる日も近いかもしれません。今回は、その内容を簡単にご説明していきます!
JDRAの発表:ドローンレース公式ルール
こちらのツイートにより、ルールブックの公開が発表されたました。JDRAもドローンレース大会が各地で開かれるのを望んでいるようです。
多くのドローンレースが開催されることを期待してルールブックを公開します。
世界ルール準拠のドローンレース公式ルールブックをJDRAが策定し無料公開開始 – 一般社団法人日本ドローンレース協会のプレスリリース https://t.co/UYKiTt06Bu pic.twitter.com/9TAyc2tHQ6
— 日本ドローンレース協会【公式】 (@JDRADroneRacing) March 25, 2019
ドローンレースとは?
ドローンレースは、ドローンがゴールするまでのスピードを争う競技です。
ヘッドマウントディスプレイを装着し、ドローンに取り付けられたカメラの映像を頼りに、コントローラーでドローンを操作し、レースコースを飛行します。
2018年、ドローンメッカと呼ばれる中国広東省・深圳市で過去最大規模のドローンレース世界大会が行われました。世界34カ国の各国代表チーム約200名が集まり、オーストラリアの少年が優勝しました。
その他のドローンレース&競技
その他のドローンレース&競技には、「タイニードローンレース 」「ドローンバトル」や「フィギュアドローン」「ドローン障害物レース」「FPVを利用しないレース」などの種類があります。
その中でも、重量30g以下のドローンを使用するタイニードローンレースは、その手軽さや安全性から世界中で競技人口が増えてきています。日本では、タイニードローンレースはアマチュア無線4級の資格こそ必要ですが、航空法外のドローン規格のため、練習する際に国土交通省に申請する必要がありません。そして、公式ルールがあります。日本でも普及はこのレースからかもしれません。
ドローンレース&競技のカテゴリーとクラス
上記のドローンレースのカテゴリーとクラスはこちらになります。
カテゴリー | 重量制限 | 資格 | 航空法 | 公式 ルール |
---|---|---|---|---|
FPV レーシング Xクラス |
2kg | 必要 | 適用 | – |
FPV レーシング Sクラス |
1kg | 必要 | 適用 | あり |
FPV レーシング Mクラス |
199g | 必要 | – | – |
FPV レーシング Tクラス |
30g | 必要 | – | あり |
FPV フリースタイル | 1kg | 必要 | 適用 | – |
目視ドローンレース Mクラス |
80g | – | – | あり |
目視ドローンレース X2クラス |
2kg | – | 適用 | – |
障害物ドローンレース | 80g | – | – | あり |
ドローンスカイバトル | 100g | – | – | あり |
ドローンの重量によって、資格が必要だったり、航空法が適用される競技だったり、公式ルールがあったりとレース毎の違いがあります。
ドローンレースのルール
代表的なFPVドローンレースの共通ルールをざっくりご紹介します。
予選ステージ
予選ステージのランキング方式は、事前に大会主催者が参加選手に伝えます。予選方法には3種類があります。
①Fastest 3 Continuous Raps
レースコースの3周の合計タイムが最も短いヒートを予選記録とします。
②Fastest 1 Rap
レースコースの1周が最も早いラップタイムを予選記録とします。
③Round Points
各ヒートの周回数をポイント化して、合算した値を予選記録とします。
決勝トーナメント
予選ステージの最終結果、上位9名が本戦ステージの決勝トーナメントに進出となります。決勝トーナメントはレース形式で、一番早くゴールした選手が1位となります。周回数はレースコース内容に応じて、主催者により決定されます。フライト1回あたりの制限時間は3分間です。
決勝戦
決勝戦は3ヒート行われ、順位ごとにポイントが付与されます。3ヒート終了後、合計ポイントが最も高い選手が優勝となります。ポイントが同点の場合、サドンデスとして 1 周回のみのレース形式で勝敗を決定します。フライト1回あたりの制限時間は3分間です。
その他のドローン競技のルール
その他の競技のルールはガイドブックをご覧ください。