【Parrot ANAFIレビュー】アナフィの魅力を徹底解説!

【Parrot ANAFIレビュー】アナフィの魅力を徹底解説!

2018年8月、ドローン業界は業界1位のDJIがリリースするMavic2シリーズの衝撃で騒いでいました。
そんな中、ドローン業界2位フランスのParrot(パロット)から突然発表された一般消費者向けドローンがANAFI(アナフィ)です。

一般消費者向けのドローンから撤退するとの噂もあったParrotですが…このANAFIは一体どんなドローンなのでしょうか?

ANAFI(アナフィ)とは?

ANAFIとは、2018年8月にドローン業界第2位のParrot社によって発表された、一般消費者向けの空撮ドローンです。

8万円強の価格でありながら、4K動画の撮影ができ、ズーム撮影まで可能な高性能カメラを搭載しています。
画素数も2100万画素と、同価格帯のドローンの追随を許さない圧倒的なスペックを誇っています。

また、収納に優れており、非常にコンパクトなサイズになり、持ち運びにも優れています。

ANAFIのスペックは以下の通りです。
ANAFI | 詳細

価格¥85,851
動画4K 30p
画素数2100万画素
最大ビットレート100Mbps
重量320g
収納時サイズ244 x 67 x 65(mm)
飛行時間25分
ジンバル3軸
ズーム1.4(2.8)ロスレスズーム
同梱物スマートバッテリー/コントローラー/キャリーケース/MicroSDcard(16G)/充電ケーブル2種/スペアプロペラ/専用工具

長所・特徴

本体価格約8万円の手軽な値段で4K撮影

現在のカメラ業界では、4K撮影はスタンダードになっています。

しかし、DJIドローンで4K撮影をするには最低でもMavicシリーズが必要で、10万円以上になります。
それをANAFIは約8万円という価格で可能にしました。

では、ブレ補正に必要なジンバルはどうなのか?という問題があります。
ANAFIはジンバルを3軸搭載しており、空撮ドローン特有の滑らかな映像を撮影できます。

また、ANAFIにはDJIドローンの上位モデルにしか搭載されていない、色調補正も可能です。

つまり、ANAFIは低価格にも関わらず、圧倒的な高画質でブレなく撮影が可能です。

革新的なズーム機能

ANAFIのズーム撮影は革新的です。フルHDで最大2.8倍のロスレスデジタルズームが可能です。
ロスレスズームは、解像度を損なうことなくクローズアップできます。
安全な距離を保ち、被写体に的確にフォーカスして撮影します。

DJIドローンでは、ズーム撮影はMavic 2 Zoom(本体価格およそ16万)しかできません。
ANAFIは低価格にも関わらず、ズーム撮影のできる稀なドローンです。

上下180度回転可能なチルト機能

現在ANAFIだけが持っている機能が180度チルト機能です。
ANAFIのカメラは通常のドローンには撮影できないアングルからの撮影を可能にしました。

また、カメラを上下にチルトさせながら前進や後退もできます。
ANAFIは他のドローンでは撮影できない映像を記録できます。

コンパクトな収納性

ANAFIは非常にコンパクトに折り畳み可能なドローンです。
専用の持ち運びケースも付属しており、優れたデザイン、機能性を誇っています。

DJI『Mavic Air』と比較

価格の面から見ると、Parrot『ANAFI』とDJI『Mavic Air』はライバルになります。この両機を比較してみます。

 ANAFIMavic Air
本体写真
本体価格¥85,851¥104,000
動画4K Ultra HD 30fps4K Ultra HD 30fps
静止画2,100万画素1,200万画素
最大ビットレート100Mbps100Mbps
重量320g430g
収納時サイズ(mm)244 x 67 x 65168 x 83 x 49
飛行時間25分21分
ジンバル3軸3軸
ズーム
内部ストレージ8GB
障害物センサー前方・下方・後方
賠償責任保険

両機を比較すると、空撮の映像に関しては完全にANAFIに軍配が上がります
ANAFIには、静止画の圧倒的な画素数、ロスレスズーム機能も付いています。加えて、価格も2万円以上安いです。

※現在、ANAFIは売り切れ中となっています。

短所・欠点

障害物センサーがない

Mavic Airとの比較結果から分かる通り、ANAFIには障害物センサーがありません。
つまり、ドローンパイロットの操縦技術が求められます。
初心者が購入するには、多少躊躇するドローンであると言えます。

しかし、障害物センサーがないからこそ、約8万円という価格で4K空撮やズーム撮影ができるのでしょう。

無償付帯保険はない

ANAFIはParrot社の製品ですので、DJI製品のような1年間無償の賠償責任保険はありません
自分でドローンの保険に加入する必要があります。

しかし、ドローンの保険は月額140円から加入でき、保険の選択肢も年々広くなってきています。

ANAFIは空撮1号機として優秀

以上、ANAFIについて解説してきました。

さて、ANAFIはどのようなユーザー向けに販売された機体でしょうか?

空撮を本格的に始めたい人の1号機ではないでしょうか?

映像と価格の面から見れば、Mavic Airよりもコストパフォーマンスが高い機体です。
障害物センサーはありませんが、細かい操縦技術が間違いなく身につきます。

ANAFIを操縦していけば、DJIユーザーよりも操縦は上手くなるでしょう。
そして、空撮用の2号機を購入した時、そこに差が生まれるのではないでしょうか?

ANAFIは空撮に本格挑戦したい人の足掛かりとして、現状最高のドローンと言えるでしょう!

※現在、ANAFIは売り切れ中となっています。バッテリーの販売はあります。

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