オーストラリアを中心にドローン配達を行っている会社Wing（ウィング）は、昨年の秋からアメリカ合衆国テキサス州にあるダラスフォートワース地域のFriscoとLittle Elmの居住者と協力し、小売店の商品を中心にドローン配達を開始しています。
アメリカ合衆国でのWingの商業的なドローン配達は、バージニア州にあるクリスチャンズバーグに続き、2箇所目となります。
ドローン配達を利用したいユーザーは、スマートフォンのアプリを使用して商品を選択、自宅への配達場所を選択（庭、私道など）し、注文をします。なお、この注文処理はWingではなく提携しているショッピングストアWalgreens（以下：ウォルグリーン）の従業員が行います。
Wingはウォルグリーンをはじめとする地元企業と連携しており、ドローン配達を根付かせようとしています。ドローン配達は、数台の駐車場スペースさえあれば準備でき、あとは提携先の企業が注文処理の方法を覚えれば問題ありません。
これまでWingは、その地域の規制当局、航空関係者、市当局者、近隣住民と協力してドローン配達の社会実装に取り組んできました。
WingのマーケティングマネージャーであるJacob Demmitt（ジェイコブ・デミット）氏は、次のように述べています。
「私たちが対象の地域でドローン配達を行うとき、神聖な場所に足を踏み入れているのだと考えています。私たちはドローン配達がもたらす責任を真剣に受け止めています。」
WingのマーケティングマネージャーであるSteven Yates（スティーブン・イェーツ）氏は、次のように述べています。
「私たちは、安全で信頼性の高いサービスを提供しています。お客様に、これまでの人生で経験したことのないサービス提供したいという気持ちを理解してもらえたらと考えています。」
WingはFriscoとLittle Elmでの4ヶ月にわたる活動を分析、住民からフィードバックをもらい、次んは人口700万人を超えるダラス大都市圏との長期的なパートナーシップの準備をしています。
ダラスでのドローン配達は、技術の転換点になります。ダラスは小さな町や都市、主要都市や人口密度の高い地域など、様々な地域特性があります。これまでWingは、配達用のドローンを製造し、ソフトウェアに磨きをかけ、何万回もの飛行テストを実施、世界中で13万を超える商品のドローン配達してきました。
大都市でのドローン配達は実現するのか？今後のWingの活動に注目が集まります。
