コンパクトデジタルカメラ「RICOH GR III / GR IIIx」のおすすめSDカードと選び方を徹底解説

コンパクトデジタルカメラ「RICOH GR III / GR IIIx」のおすすめSDカードと選び方を徹底解説

リコーのコンパクトデジタルカメラ「RICOH GR III / RICOH GR IIIx(GR3シリーズ)」のSDカードを購入する際、「安くて容量の大きいものを買えばいい」と思っていませんか?

この買い物の仕方では、せっかく購入したSDカードが読み込まなかったり撮影した動画がカクついたりという問題が発生し、再購入することになります。また、最悪の場合にはカメラが壊れるおそれもあります。

本記事では、そのような問題が起きない「RICOH GR III / RICOH GR IIIx」のおすすめSDカードと選び方を解説します。あわせて、SDカードの表記の意味についても解説しますので、SDカードの購入でお悩みの方は、ぜひご覧ください。

128GB ★オススメ★

RICOH公式推奨!GR III / GR IIIxのSDカード

RICOH(リコー)公式が推奨するメモリーカードのスペックは、以下の通りです。
※カメラ本体には2GBの内臓メモリーがあります。

SD / SDHC / SDXCメモリーカード(SDHC、SDXCメモリーカードはUHS-I規格に対応)
引用:GR III / GR IIIx 仕様 | RICOH公式ストア

つまり、2TBまでの最大容量のSDカード&UHS(ウルトラハイスピード)Iの規格に対応しています。これらSDカードに記載されている英数字の意味については、後述していきます。

とにかく条件を満たす安くて高性能なSDカードを購入したい方は、SanDisk(サンディスク)の「SanDisk Extremeシリーズ」のmicroSDカード(SD変換アダプタ付属)がおすすめです!

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SDカードの選び方!何GBで何枚/何時間の撮影が可能?

GR3シリーズでは、8GBのSDカードでは高設定で150枚の写真の保存が可能です。

とはいえ、昨今で8GBのSDカードを購入することはないと思います。お買い得な128GBのSDカードであれば2,400枚の撮影ができます。GR3シリーズは2TBまでの大きな容量のSDカードに対応していますので、容量の大きなものを選びましょう。

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写真が撮れる枚数とサイズの相関図(枚)は、以下の通りです。

モードフォーマット/サイズアスペクト比焦点距離記録画素数内蔵メモリーSD Card
8GB
GR IIIGR IIIx
静止画RAW3:228mm40mm24M(6000 x 4000)40150
3:235mm50mm15M(4800 x 3200)40154
3:250mm71mm7M(3360 x 2240)41157
1:128mm40mm16M(4000 x 4000)40153
1:135mm50mm10M(3200 x 3200)41156
1:150mm71mm5M(2240 x 2240)42158
RAW+3:228mm40mm24M(6000 x 4000)31117
3:235mm50mm15M(4800 x 3200)34129
3:250mm71mm7M(3360 x 2240)38143
1:128mm40mm16M(4000 x 4000)34128
1:135mm50mm10M(3200 x 3200)36138
1:150mm71mm5M(2240 x 2240)39148
[L]
(JPEG)
3:224M(6000 x 4000)140527
1:116M(4000 x 4000)209788
[M]
(JPEG)
3:215M(4800 x 3200)218820
1:110M(3200 x 3200)3241220
[S]
(JPEG)
3:27M(3360 x 2240)4371646
1:15M(2240 x 2240)6452428
[XS]
(JPEG)
3:22M(1920 x 1280)12534717
1:11.6M(1280 x 1280)18106813

また、8GBのSDカードでは高設定で12分17秒の動画が保存できます。

例えば、お買い得な128GBのDDカードであれば約192分の撮影ができます

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動画が撮れる時間とサイズの相関図(分/秒)は、以下の通りです。

モードサイズアスペクト比フレームレート記録画素数内蔵メモリーSD Card
8GB
動画Full HD16:960p1920×10803分16秒12分17秒
16:930p1920×10806分25秒24分09秒
16:924p1920×10807分57秒29分56秒

それでは、以下にSDカードに記載されている英数字の意味を解説していきます。

最大記録容量とは?

最大記録容量とは、SDカードに記録(保存)できる最大データ量のことです。
例えば、上記画像の「SanDisk Extreme」のmicroSDカードでは、記録容量を2ヶ所から確認できます。

まずは、左側の大きな数字です。「64GB」と記載があるため、最大記録容量は64GBのSDカードであることが分かります。

また、右側に「micro SDXC」の記載を確認できます。これは記録容量の規格で、他にも「micro SD」「micro SDHC」と種類があります(以下画像参照)。

それぞれの表記の意味は以下の通りで、これは最大記録容量の規格を示しています。

表記の内容表記の意味
micro SD最大保存容量:〜 2GB
micro SDHC最大保存容量:4GB〜32GB
micro SDXC最大保存容量:64GB〜2TB

GR3シリーズでは、SD / SDHC / SDXCと全ての規格に対応しています。そのため購入する場合は、容量の大きいSDカードがおすすめです。

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転送速度とは?

転送速度とは、データを移す速さのことです。

この速さが遅い場合、動画がカクついたり、低画質になったり、写真を撮ってから次の写真を撮るまでに時間がかかります。SDカードのデータの転送速度は、上記画像の3ヶ所から確認できます。

UHSスピードクラスについて

まずは、左側にあるUの形の中の数字です。これは「UHSスピードクラス」が「3」という意味になります。

UHSスピードクラスとは、UHS(ウルトラハイスピード)と呼ばれるSDカードの転送速度の規格で、次の2種類があります。

表記の内容表記の意味
U1最低転送速度 10 MB/s
U3最低転送速度 30 MB/s

この2つにどれくらい違いがあるのと疑問に思う方も多いかと思います。こちらの動画をご覧ください。

スピードクラス1(左側)が16枚の写真を撮影して保存している間に、スピードクラス3(右側)は30枚の写真を保存しています。これが動画の場合、スピードクラス1は転送速度が足りず、高画質で撮影した映像はカクつく、低画質になるという結果になります。

ちなみに、以下画像のように、○の中に数字(2/4/6/10)が表記されているSDカードもあります。

これは古い規格のスピードクラスになります。

表記の内容表記の意味
最低転送速度 2MB/s
最低転送速度 4MB/s
最低転送速度 6MB/s
最低転送速度 10MB/s

この古い規格は高画質撮影ができる昨今デバイスには性能が合わないため、購入してはいけません。セールなどで売られていることもありますので、ご注意ください。

ビデオスピードクラスとは?

上記画像の右側上にある「V30」ビデオスピードクラスとは、SDカードの規格を決めているSDアソシエーションの方針で新たにできたスピードクラスです。(V:Videoの意)

今後、右側下の「UHS」の規格からこちらに切り替わっていく予定です。しかし、現状では混在しており、「UHS」と「ビデオスピードクラス」が併記されていたり、片方だけしか表記がない場合もあります。

「V30」の表記の意味については、最低転送速度30MB/sという意味です。

ビデオスピードクラスには、次の5つの規格があります。

表記の内容表記の意味
V6最低転送速度 6MB/s
V10最低転送速度 10MB/s
V30最低転送速度 30MB/s
V60最低転送速度 60MB/s
V90最低転送速度 90MB/s

ビデオスピードクラスは、数字が大きければ大きいほど、転送速度が速くなり、安定した撮影ができるようになります。

GR3シリーズはUHS-I(= V30)の規格に対応しているので、「V30」と記載されたSDカードを選びましょう。

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UHS-Ⅰ / UHS-Ⅱ / UHS-Ⅲとは?

ビデオスピードクラスの下にある「Ⅰ」「Ⅱ」「Ⅲ」の表記は、UHS規格対応を表しています。UHS規格とは、Ultra High Speed(ウルトラハイスピード)の略で転送規格の1つです。

UHSの表記と意味は次の通りです。

表記の内容表記の意味
UHS-Ⅰ最大転送速度 104MB/s(832Mbps)
UHS-Ⅱ最大転送速度 312MB/s(2496Mbps)
UHS-Ⅲ最大転送速度 624MB/s(4992Mbps)

SDカードの見た目も異なり、「Ⅰ」は裏側の端子が1列、「Ⅱ」は端子が2列になっています。
最近では「Ⅲ」も出てきましたが、まだ「Ⅱ」でさえ一般市場にはあまり出回っていません。そのため、基本的には「Ⅰ」の選択になります。

GR3シリーズはUHS-Iの規格に対応しているので、「UHS-Ⅰ」と記載されたSDカードを選びましょう。

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アプリケーションパフォーマンスクラスとは?

アプリケーションパフォーマンスクラスとは、SDカード上のデータ編集などを含むアプリケーションを快適に利用するための規格です。

現在アプリケーションパフォーマンスクラスには、「A1」と「A2」の2種類があり、「A2」が新しい規格です。

 ランダムリード最低処理速度ランダムライト最低処理速度
A11500 IOPS500 IOPS
A24000 IOPS2000 IOPS

記憶装置(SDカード)が記憶媒体(アクションカメラ)にアクセスする際に、不連続に様々な位置からデータの読み書きをしていきます。この読み込みを「ランダムリード」、書き込みを「ランダムライト」と言います。

GR3シリーズは特に明記されていないため、「A1」と「A2」のどちらにも対応しています。新しい規格である「A2」の方が購入するのならおすすめです。

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以上、GR3シリーズのSDカードについて解説してきました。
最後に、SDカードの保存には防水・防塵・耐衝撃性を発揮する専用ケースをおすすめします。せっかく撮影したデータを保管しているSDカード壊れることもあります。万が一に備えて、保管する専用ケースも購入しましょう!

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