筑波大学発ベンチャーのAeroFlexが開発中の「ドローン定時飛行システム」商品化に向け実証実験

筑波大学発ベンチャーのAeroFlexが開発中の「ドローン定時飛行システム」商品化に向け実証実験

ドローンの無人運用は、人手不足やコスト削減等の課題解決に向けて様々な分野で期待が高まっています。筑波大学発ベンチャーである合同会社AeroFlex(本社:茨城県つくば市、代表:堀井樹、以下:AeroFlex)では、ドローンの完全無人運用に向けた「ドローン定時飛行システム」の研究開発を行っています。2025年1月には埼玉県鳩山町で実証実験を行い、システムが運用可能なことを確認しました。

完全無人運用-なぜドローン定時飛行システムなのか?

ドローンの無人運用は、人手不足やコスト削減等の課題解決に向けて様々な分野で期待が高まっています。しかし、現状の技術では飛行や日々の管理に人手が必要となり、真の意味での無人運用は実現していません。

AeroFlexの目指すところは、事前に時刻やルートをプログラムしておくことで、ドローンが定時的に自動で飛行・帰還し、次回の飛行に向けて自動で充電まで行う「真の無人運用」です。このドローン定時飛行システムが実現すれば、人の手を介さずにドローンが定時飛行を繰り返すことが可能になり、パトロールや圃場センシングなどの定期的な観測や巡回における人手不足の解消に大きく貢献できると考えています。

このドローン定時飛行システムは次の3つの特長を持ちます。

  1. 飛行ルートや離陸時刻が事前指定できること
    操縦の人手が要らず、さらに時間によって飛行ルートを変えることも可能です。
  2. 時間が来たら自動で離陸すること
    スイッチを入れる等の人手が不要になります。
  3. 自動で帰還・充電ができること
    ワイヤレス充電のポイントに正確に着陸し、次回の飛行に向けて自動で充電を行うため、日々の管理に人手が不要になります。実はこの「正確な着陸」というのが難しく、AeroFlexの技術力が鍵となった部分です。

なお、AeroFlexは「定時飛行」に関するシステム開発を行っており、ワイヤレス充電やドローン本体などは下記の2社と協力して開発を行っています。

実証実験を実施

2025年1月、埼玉県鳩山町にて定時飛行システムの実証実験を行いました。

この実証実験では、「自動で離陸 → 事前指定したルートを飛行 → 正確に着陸して自動充電」というシステムが運用可能なレベルであることを初めて確認することができました。

この「ドローン定時飛行システム」は、自治体のパトロールや設備点検、圃場センシングを行う企業向けに、リース等を通じて近い将来実用化・商品化を進めていく予定です。

出典:合同会社AeroFlex

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