2023年9月13日、株式会社吉野家(本社:東京都中央区、代表取締役社長:河村 泰貴、以下:吉野家) 、株式会社NEXT DELIVERY(本社:山梨県小菅村、代表取締役:田路 圭輔、以下:NEXT DELIVERY)は、石川県小松市において、吉野家店舗から郊外へ牛丼を届けるドローン配送の実証実験を実施したことを発表しました。
小松市においては、8月28日にドローンを活用した新スマート物流SkyHub®の社会実装がスタートし、新スマート物流(※1)SkyHub®(※2) の拠点となる、ほのぼの松東内に構えた「ドローンデポ®小松」の開所式を実施しました。
すでにNEXT DELIVERYが実施主体となり、新スマート物流SkyHub®のサービスとしてお買い物代行等のサービスをスタートしており、吉野家のお弁当も陸送でご自宅までのお届けを実施していますが、今回の実証実験は、今後のドローンでの配送も見据え、実施したものです。
※1 新スマート物流とは、物流業界が共通に抱える人手不足、環境・エネルギー問題、DX化対応、等の課題を、デジタルやテクノロジーを活用しながら解を探究し、人々の生活に欠かせない生活基盤である物流を将来にわたって持続可能にするための官民での取り組みです。ラストワンマイルの共同配送、陸送・空送のベストミックス、貨客混載、自動化技術、等々、業界内外の壁を越えたオープンパブリックプラットフォーム( O.P.P.)による共創で実現を目指します。
※2 SkyHub®とは、エアロネクストとセイノーHDが共同で開発し展開する、既存物流とドローン物流を繋ぎこみ、地上と空のインフラが接続されることで、いつでもどこでもモノが届く新スマート物流のプラットフォームです。ドローン配送が組み込まれた、オープンかつ標準化したしくみで、このプラットフォーム上で、ドローンデポ®︎を拠点に、SkyHub®アプリをベースにした配達代行、オンデマンド配送、医薬品配送、異なる物流会社の荷物を一括して配送する共同配送など、地域の課題やニーズに合わせたサービスを展開、提供します。SkyHub®の導入は、無人化、無在庫化を促進し、ラストワンマイルの配送効率の改善という物流面でのメリットだけでなく、新たな物流インフラの導入であり、物流改革という側面から人口減少、少子高齢化による労働者不足、特定過疎地の交通問題、医療問題、災害対策、物流弱者対策等、地域における社会課題の解決に貢献するとともに、住民の利便性や生活クオリティの向上による住民やコミュニティの満足度を引き上げることが可能になり、地域活性化を推進するうえでも有意義なものといえます。
実施概要
- 期間:2023年9月12日(火)
- 飛行概要:吉野家小松店から木場潟カヌー競技場艇庫までの片道2.5kmの距離を約6分で飛行
- 運搬物:
- 吉野家の牛丼弁当(1配送につき牛丼弁当4個)
- 概要
・吉野家小松店で調理された牛丼弁当4個が箱に収納され、吉野家小松店スタッフによってドローンにセットされ、10時30分から約30分間隔で離陸し、1ルートを計9回飛行し、小松市民、カヌー選手の元まで届けられました。
・当該ルートは、2024年に開業を予定する北陸新幹線の線路予定地の上空を飛行するのと、小松空港周辺に位置するため、関係各社との事前調整を経て実施が完了しました。
・牛丼弁当は、熱々で牛丼のたれもこぼれず中身も偏らず高い配送品質で届きました。ドローン配送された牛丼弁当を受け取って食した小松市民は、「店舗で食べる味と遜色ない。むしろいつもよりも温かく感じられる。」とコメントしています。 - 使用機体:
ドローン配送にはエアロネクストが物流用途に特化してゼロから開発した可搬重量(ペイロード最大5kg、最大飛行距離20kmの物流専用ドローンAirTruckを使用。
小松市におけるドローン配送はまずは陸送と組み合わせ、「ドローンデポ®小松」を拠点に11月を目途に開始する予定です。
今後も、小松市を皮切りに、各者が相互に連携、協力し、全国において、地域住民のニーズに沿って、ドローンを含む次世代高度技術の活用したフードデリバリーサービスを展開することで、地域の活性化に寄与してまいります。
出典:株式会社NEXT DELIVERY「小松市で吉野家店舗から郊外へ牛丼を届けるドローン配送の実証実験を実施」