株式会社空解は、株式会社NTTデータから東京都の離島港湾DX事業における飛行実証業務を委託され、2023年7月14日および21日に、日本で初めて自律航行ドローンの海上横断にて、緊急着陸地点を陸地、海上に一切設置せず、レベル3の海上横断飛行を実現しました。
本件では、自社開発の新型VTOL型固定翼UAV「QUKAI MEGA FUSION 3.5」を使用し、事前に設定した飛行ルート設定に従って自律飛行させ、大島を周回しながら海岸を撮影する事で、被災状況を迅速に確認することについての有効性を検証しました。
伊豆(河津町菖蒲沢海岸)から垂直離陸したドローンは、海上横断をして伊豆大島を周回するのべ70キロの行程を正確に自律飛行し、1時間程度で大島の岡田港に安全に着陸をしました。
以下画像は、長距離の自律航行のルートです。
海上横断飛行中は緊急着陸地点を陸地や海上に設置しないで、事前に設定したルートを正確に自律飛行(目視外)しました。飛行距離は70キロになり、大島の海岸周辺を撮影しました。
飛行時のカメラ撮影情報、機体情報はLTE回線を使ってリアルタイムで都庁等の遠隔地端末に中継されました。ドローンから撮影した映像が、被災状況把握に役立つものかを検証しました。
以下写真は、撮影距離による映像精度検証(撮影距離とカメラ倍率は非公開)の様子です。
「QUKAI MEGA FUSION 3.5」のスペック
- 全長:2,480mm
- 全幅:3,500mm
- 重量:11kg (バッテリー無)
- ペイロード:10kg
- 航続距離:120km
- 航続時間:120分
- 最高速度:150km/h
- 最低速度:60km/h
- その他:30倍ズーム ジンバル可視カメラ搭載 / リアルタイムHD画質画像伝送可能
出典:株式会社空解