2022年10月5日、テラドローン株式会社(本社:東京都渋谷区、代表:徳重 徹、以下:テラドローン)は、世界初となる「UTドローン(超音波検査が可能なドローン)」を用いた船舶点検方法が国際的な認定登録機関および船級協会(DNV)から認証を受けた事を発表しました。
ドローン点検の様子は、テラドローンの公式YouTubeチャンネルで確認できます。
「UTドローン」の概要
ドローンとして初めての技術であるタンクなどの表面を壊さず板厚点検が可能な超音波探傷機能を搭載したテラドローン製の「UTドローン」は、接触触媒(カプラント)ディスペンサーが搭載されており、飛行中でも探触子にカプラントの供給が可能であるため、効率的に検査を進めることができます。
また、3つの高精度カメラが搭載されており、飛行中のドローンからの映像、またUTグラフを地上から即自的に確認することも可能です。
船舶点検での活用
これまでオイルタンクやボイラーなどの法定点検として活用されてきた「UTドローン」ですが、今回の認定により大型船舶の点検への活用も拡大します。
従来の大型船舶などのホールド内における高所点検は、高所作業車や足場を設置して点検していました。今回の認証を受けて、当社が国内外で展開している「UTドローン」を活用することで安全性を高める事ができるだけではなく、従来ドックに入渠して行っていた点検業務を入渠することなく点検ができます。その結果、点検時や入港コスト、工数も10分の1に削減することが可能です。
今後について
これまで老朽化が進んでいるタンク定期点検において「UTドローン」を活用し、今後需要が高まるインフラ整備・修繕にかかる点検作業の安全性の向上やコストカットを実現させるためオランダを始め日本など5カ国に展開してきました。
テラドローンは、今後も「UTドローン」を活用した非破壊検査の普及、そして点検業務の安全性と効率性の向上に貢献していくとのことです。
出典:テラドローン株式会社