トルコ製の神風ドローンが人型マネキンを爆撃する様子が公開

トルコ製の神風ドローンが人型マネキンを爆撃する様子が公開

トルコのドローン会社Savunma Teknolojileri Mühendislik(以下:STM)は、トルコ軍に戦闘用のドローンを納品しています。

そして国連の報告によると、昨年には自動飛行するSTMのドローン「KARGU-2」がリビアでの戦闘に使用され、リビア軍の戦闘機を攻撃したり、後退するリビア兵を追い詰めたとのことです。

該当する「KARGU」シリーズのドローンは、以前は群れで飛行できる情報収集ドローンでした。

しかし、バージョンアップした「KARGU-2」は、標的に突撃して爆発することができます。世界では「神風ドローン(kamikaze drones)」と呼ばれています。

昨年にはSTMの公式YouTubeチャンネルにより、「KARGU-2」がマネキンとカラーペイント使って標的を攻撃する様子が公開されています。

STMによると、「KARGU-2」は戦争地域やテロ対策のために開発された戦闘用ドローンです。

自動操作モードと手動操作モードの両方を有しており、ドローンに組み込まれた画像処理機能と機械学習アルゴリズムにより、ターゲットを的確に爆撃することができます。

「KARGU-2」は使用する軍隊の脅威を検出して排除でき、従来のように兵士が自ら危険地帯に足を運ぶ必要がありません。

2018年には、国連の協議にて人を攻撃する「キラーロボット」の開発を禁止する条約の起草が検討されていました。そして、アメリカ合衆国やロシアはこの研究を停止したと言われています。一方、トルコでは研究が進み、実用化されたようです。

出典:Aviation Week「UN: Turkish Drones Attacked Libyan Forces In Autonomous Mode
New Scientist「Drones may have attacked humans fully autonomously for the first time

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