ドローンによる杭打ち技術開発会社に出資 – DRONE FUND(日本)

ドローンによる杭打ち技術開発会社に出資 – DRONE FUND(日本)

日本のDRONE FUND(ドローンファンド、本社:東京都、代表:千葉 功太郎、大前 創希)は、イスラエルのドローン会社Civdrone(シヴドローン)へ、DRONE FUND 2号(正式名称:千葉道場ドローン部 2号 投資事業有限 責任組合)より出資を実行しました。

Civdroneは、土地測量とGISテクノロジーに革命を起こし、建設・土木領域におけるドローンのパフォーマンスと可能性を開拓してきた会社です。同社の公式Youtubeチャンネルでは、プロトタイプのドローンを様子を確認できます。

https://youtu.be/Z0TB39Q5nHY

CivdroneのCEOであるTom Yeshurun(トム・イェシュルン)氏は、自社のソリューションについて次のように述べています。

「Civdroneは、AI技術、ロボット技術、ドローン技術を活用することで、地面へのマーキング、サーベイの自動化を試みている建設・土木用ロボッティクスのスタートアップ企業です。これまでの建設現場では、専門のチームを派遣して現場を歩き回り、毎日何百本もの杭を手作業で打ち込んでいます。しかし、弊社のソリューションを使えば、ボタンを押すだけで多くのポイントに杭を打つことができます。ドローンは目的の座標まで飛行し、誤差1~2cmの精度で杭を地面に回転させながら打ち込めます。測量士がより重要な作業に工数を割く間、ドローンが重労働を担うことができます。」

また、ニーズやユースケースに関して、次のように述べています。

「先程も述べたとおり、Civdroneの技術は高精度で重労働である作業をこなせます。将来的には、ドローンに全て任せて監視だけで済むことになります。私たちは建設・土木現場におけるロボッティクスのワンストップショップとして位置付けており、今後もそれを足場に様々な領域にも市場を広げていきたいと考えています。」

同社の技術が社会にもたらすメリットに関しては、次のように述べています。

「クリティカルパス(※1)を短縮することで、現場でのダウンタイム(※2)が短くなり、建設時間の短縮が可能です。現場での不必要な作業の増加、建設現場の無駄になるマーキング・杭打ちのミスを無くすことで、現場作業の遅延を減らせます。また、建設・土木現場での作業には多くは危険を伴い、毎年現場の事故で亡くなった方の話を耳にします。私たちの技術により、危険な状況下での作業に費やす工数を削減することで、最終的にリスクを削減、従業員の命と安全を守れます。」
※1 プロジェクトの期間を決定する一連のスケジュールされた活動・タスク
※2 コンピューターシステムやネットワークサービスなどが、保守や不具合によって稼動停止している時間

DRONE FUNDは、人手の足りない建設・土木現場の生産性と安全性を高めていけるとして、Civdroneへの投資を決定したとのことです。

DRONE FUNDは、先月にはドローンパラシュート技術開発企業にも出資をしました。

今後も「ドローン・エアモビリティ前提社会」の実現に向けて、ドローンの現場作業の効率化に貢献する企業への投資を加速していくようです。

出典元:DRONE FUND「スポットライト vol.4:シヴドローン

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