失敗しない!DJI Mavic 3のmicroSDカードの選び方とおすすめを解説

失敗しない!DJI Mavic 3のmicroSDカードの選び方とおすすめを解説

「DJI Mavic 3」のmicroSDカードを購入する際「安くて容量の大きいものを買えばいい」と思ってはいませんか?

この買い物の仕方では、Mavic 3がmicroSDカードを読み込まなかったり、撮影した動画がカクついたりという問題が発生し、再購入することになります

本記事では、このような問題が起きないMavic 3におすすめのmicroSDカードを解説していきます。合わせて、microSDカードの表記の意味失敗しない選び方についても解説していきますので、ぜひご覧ください。

DJI公式推奨!Mavic 3のmicroSDカード

Mavic 3に限らず、DJIドローンには推奨されているmicroSDカードがあります

Mavic 3の推奨microSDカードは以下の通りです。Mavic 3概要 | DJI公式ストアより
※容量最大2TBまでのSDXCまたはUHS-IのmicroSDカードであること。

  • 「SanDisk Extreme PRO」64GB V30 A2 microSDXC
  • 「SanDisk High Endurance」64GB V30 microSDXC
  • 「SanDisk Extreme」128GB V30 A2 microSDXC
  • 「SanDisk Extreme」256GB V30 A2 microSDXC
  • 「SanDisk Extreme」512GB V30 A2 microSDXC
  • 「Lexar 667x」64GB V30 A2 microSDXC
  • 「Lexar High-Endurance」64GB V30 microSDXC
  • 「Lexar High-Endurance」128GB V30 microSDXC
  • 「Lexar 667x」256GB V30 A2 microSDXC
  • 「Lexar」512GB V30 A2 microSDXC
  • 「Samsung EVO」64GB V30 microSDXC
  • 「Samsung EVO Plus」128GB V30 microSDXC
  • 「Samsung EVO Plus」256GB V30 microSDXC
  • 「Samsung EVO Plus」512GB V30 microSDXC
  • 「Kingston 128GB」V30 microSDXC

これらmicroSDカードに記載されている英数字の意味については、後述していきます。

とりあえず購入したい方は、上記に該当してAmazonで安く購入できる以下のmicroSDカードがおすすめです。

最大記録容量

最大記録容量とは、microSDカードに記録(保存)できる最大データ量のことです。

例えば上記画像では、microSDカードの記録容量は2ヶ所から確認できます。

まずは、左側の大きな数字です。左側に「64GB」と記載があるため、最大記録容量64GBのmicroSDカードであることが分かります。

また、右側に「micro SDXC」の記載を確認できます。これは記録容量の規格で、他にも「micro SD」「micro SDHC」と種類があります(以下画像参照)。

それぞれの表記の意味は以下の通りで、これは最大記録容量の規格を示しています。

表記の内容表記の意味
micro SD最大保存容量:〜 2GB
micro SDHC最大保存容量:4GB〜32GB
micro SDXC最大保存容量:64GB〜2TB

Mavic 3では64GB以上のmicroSDカードが推奨されているため、「micro SDXC」の規格を選ぶことになります。

転送速度

転送速度とは、データをデバイスなどに移す速さのことです。

この速さが遅い場合、動画がカクついたり、低画質になったり、写真を撮ってから次の写真を撮るまでに時間が掛かります。

microSDカードのデータの転送速度は、上記の3つの場所から確認できます。

UHSスピードクラス

まずは、右側にあるUの形の中の数字です。

これは「UHSスピードクラス」が「3」という意味になります。

UHSスピードクラスとは、UHS(ウルトラハイスピード)と呼ばれるSDカードの転送速度の規格です。

現在UHSスピードクラスには、以下の2種類があります。

表記の内容表記の意味
U1最低転送速度 10 MB/s
U3最低転送速度 30 MB/s

この2つの違いに関しては、以下の動画をご覧ください。

スピードクラス1(左側)が16枚の写真を撮影して保存している間に、スピードクラス3(右側)は30枚の写真を保存しています。

これが動画の場合、スピードクラス1は転送速度が足りず、高画質で撮影した映像はカクつく、低画質になるという結果になります。

Mavic 3は、UHSスピードクラス3を推奨していますので、「U3」と記載されたmicroSDカードを選ぶ必要があります。

ちなみに、以下画像のように、○の中に数字(2/4/6/10)が表記されているmicroSDカードもあります。

これは古い規格のスピードクラスになります。

表記の内容表記の意味
最低転送速度 2MB/s
最低転送速度 4MB/s
最低転送速度 6MB/s
最低転送速度 10MB/s

どれもMavic 3の性能に見合わないスピードクラスになりますので、この表記のあるmicroSDカードは購入してはいけません

ビデオスピードクラス

ビデオスピードクラスとは、SDカードの規格を決めているSDアソシエーションの方針で新たにできたスピードクラスです。

今後「UHS」からこちらに切り替わっていく予定ですが、現状では混在しています。そのため、「UHS」と「ビデオスピードクラス」が併記されていたり、片方だけしか表記がない場合もあります。

上記画像の左側の上には、「V30」という記載があります。これは最低転送速度30MB/sという意味です。

つまり、「UHSスピードクラス3(U3)」と同じ意味になります。

ビデオスピードクラスには、以下の5つの規格があります。

表記の内容表記の意味
V6最低転送速度 6MB/s
V10最低転送速度 10MB/s
V30最低転送速度 30MB/s
V60最低転送速度 60MB/s
V90最低転送速度 90MB/s

ビデオスピードクラスは、数字が大きければ大きいほど、転送速度が速くなり、安定した撮影ができるようになります。

UHS-Ⅰ / Ⅱ / Ⅲ

ビデオスピードクラスの下にある「Ⅰ」「Ⅱ」「Ⅲ」の表記は、UHS規格対応を表しています。

UHS規格とは、Ultra High Speed(ウルトラハイスピード)の略で、転送規格の1つです。

UHSの表記の内容と意味は以下の通りです。

表記の内容表記の意味
UHS-Ⅰ最大転送速度 104MB/s(832Mbps)
UHS-Ⅱ最大転送速度 312MB/s(2496Mbps)
UHS-Ⅲ最大転送速度 624MB/s(4992Mbps)

microSDカードの見た目も異なり、「Ⅰ」は裏側の端子が1列、「Ⅱ」は端子が2列になっています。

最近では「Ⅲ」も出てきましたが、まだ「Ⅱ」でさえ一般市場にはあまり出回っていません。Mavic 3では「UHS-Ⅰ」を対応規格としているので、「Ⅰ」の表記のものを選びましょう

アプリケーションパフォーマンスクラス

アプリケーションパフォーマンスクラスとは、SDカード上のデータ編集などを含むアプリケーションを快適に利用するための規格です。

現在アプリケーションパフォーマンスクラスには、「A1」と「A2」の2種類があり、「A2」が新しい規格になります。

 ランダムリード最低処理速度ランダムライト最低処理速度
A11500 IOPS500 IOPS
A24000 IOPS2000 IOPS

記憶装置(microSDカード)が記憶媒体(ドローン)にアクセスする際に、不連続に様々な位置からデータの読み書きをしていきます。この読み込みを「ランダムリード」、書き込みを「ランダムライト」と言います。

Mavic 3では「A2」を推奨しているので、「A2」と表記されているものを選びましょう

microSDカードの選び方

ここまでmicroSDカードの表記の意味を解説してきました。

とはいえ、どの容量のmicroSDカードを購入するのかは悩むと思います。

例えば、「Mavic 3」の最大画質である5.1K50fpsで最大飛行時間46分の動画を撮影した場合69GBの容量を使用します(式は以下の通り)。

200 Mbps × 2,760 秒(46分)= 552,000 Mbps
552,000 Mbps ÷8(バイト換算) = 69,000 MB/s
69,000 MB/s ÷1,000(ギガバイト換算)= 69GB

つまり、64GBのmicroSDカードでは、少し足りないという状況になります。

このように、自分の撮影したい時間に最適なmicroSDカードを購入するのはおすすめです。

また、microSDカードの保存には防水・防塵・耐衝撃性を発揮する専用ケースをおすすめします。

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