【徹底比較】「DJI Lito X1」VS「DJI Mini 5 Pro」おすすめDJIドローンはどっち?
2026年4月23日、DJIから新ドローン「DJI Lito X1(ライト エックスワン)」が発表されました。 新ドローン「DJI Lito X1」は、DJIの大人気ミニシリーズの最新ドローン「DJI Mini 5 Pro」と比較して、どの […]

「高価なフラッグシップ機なら、劇的に美しい映像が撮れるはずだ」――。私たちはガジェット、特にドローンのような精密機器を選ぶ際、無意識に価格と性能が比例すると信じ込んでいます。しかし、最新技術の進化は、私たちが想像するよりも遥かに速く「価格の壁」を突き崩しているのかもしれません。
多くのユーザーが予算とスペックの板挟みに悩む中、UKの著名なクリエイター「DM Productions」が公開した一本の検証動画が、ドローン業界に激震を走らせました。ラベルを伏せた状態での「ブラインドテスト」において、価格が約半額のLito X1が、DJIの最高峰ミニドローンであるMini 5 Proに肉薄し、プロの目ですら判別不能なレベルの映像を見せつけたのです。
今回は、この衝撃の結果が意味する「ドローン選びの新常識」を深掘りします。
2026年4月23日、DJIから新ドローン「DJI Lito X1(ライト エックスワン)」が発表されました。 新ドローン「DJI Lito X1」は、DJIの大人気ミニシリーズの最新ドローン「DJI Mini 5 Pro」と比較して、どの […]

スペック表だけを見れば、Mini 5 Proの圧勝に思えます。50MPの1インチセンサーを搭載するMini 5 Proに対し、Lito X1は一回り小さい48MPの1/1.3インチセンサー。理論上、ダイナミックレンジや低照度性能では圧倒的な差が出るはずです。
しかし、実際の映像を並べて見せられた時、その確信は揺らぎます。DM Productionsはテストの結果を受けて、次のように率直な感想を述べています。
「名前を伏せて映像を見せられたら、どちらがどちらか見分けるのは非常に困難でしょう。X1のパフォーマンスは幻想的です。」
公平な「但し書き」を付け加えておきましょう。検証時、Mini 5 ProにはND32フィルターが装着されていましたが、Lito X1はフィルターなしの状態でした。NDフィルターはシャッタースピードを抑え、シネマティックなブレを生むための必須アイテムですが、Mini 5 Proに有利な条件であったにもかかわらず、Lito X1がこれほど健闘した事実は驚くべきことです。
もちろん、細部を見ればMini 5 Proの優位性は健在です。48mm相当の2倍ロスレスズームや、より豊かな階調表現を可能にするHLGカラーの搭載は、プロの現場やこだわり抜くフォトグラファーにとっては「価格差を正当化する理由」になり得ます。
かつては数倍の価格のハイエンドモデル限定だった機能が、わずか54,450円のLito X1に惜しみなく投入されている点は、市場のゲームチェンジャーと言えるでしょう。
DJIがLiDARのような高コストな技術を5万円台のドローンに載せてきたことは、自社のプロモデルとの境界線を自ら破壊するような行為です。これにより、今後「Pro」という名称は、単なる機能の有無ではなく「ズーム性能や伝送距離(O4+ 30km vs O4 15km)といった、物理的な限界値」を指す言葉へと変化していくでしょう。
Mini 5 Proの最大の物理的アドバンテージは、225度回転するジンバルによる「真の垂直動画(4K60)」です。対するLito X1は、横位置の映像をクロップ(切り抜き)することで2.7Kの垂直動画を作ります。
SNSクリエイターにとって、解像度を落とさず縦に撮れるメリットは絶大です。しかし、DM Productionsは多くのユーザーが陥る「ギミックへの過度な期待」に一石を投じています。
「正直なところ、この回転ジンバル機能を実際に使うのは10回に1回あるかないかです。ほとんどの時間は、その機能があることさえ忘れています。」
私自身の経験からも、購入直後は面白がって使うものの、次第に「クロップで十分だ」と気づくユーザーは少なくありません。趣味の範囲であれば、Lito X1の2.7Kクロップでもスマートフォンで見る分には十分すぎるほど綺麗なのです。
よりリアルな「ライフスタイル」としての投資効率を考えてみましょう。Mini 5 ProのFly More Combo(RC 2付属)と、Lito X1の同等セットの価格差は約5万円以上に達します。
ここで一つの、極めて合理的な戦略が見えてきます。
最初からMini 5 Proに全額を投じるのではなく、まずはLito X1を購入し、浮いた270ポンドをAir 3Sのような「大型ドローン」の購入資金に回す。 これにより、「手軽な常用機」と、強風にも強い「大型の本格機」の2台持ちという、最強の布陣を整えることが可能です。
ただし、カタログスペックの36分という飛行時間は、実戦(風やアクティブな撮影)では20〜25分程度に落ち込むという「現場のリアル」は覚えておくべきでしょう。
Mini 5 Proが現在市場にある「最高のミニドローン」であることは、紛れもない事実です。1インチセンサーの余裕、30kmの鉄壁な伝送(O4+)、ロスレスズーム。これらに価値を感じるなら、投資する価値は十分にあります。
しかし、Lito X1が証明したのは、「フラッグシップの体験の9割が、半額のコストで手に入る」という民主化の時代が来たということです。
最後に、あなた自身に問いかけてみてください。
「あなたは、10回に1回しか使わない回転ジンバルのために、もう一台のドローンが買えるほどの差額を支払う準備がありますか?」
「最高」という称号を所有する満足感を取るか、それとも「最適」な道具を選んで余った資金で次の冒険に出るか。答えは、あなたのカバンの中にあるリモコンが知っているはずです。
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