2022年11月24日、DJIは産業用ドローン「DJI Mavic 3 Multispectral」(以下:Mavic 3M)を発表しました。Mavic 3Mは、世界中の精密農業に従事する個人や組織に高度な生産性ツールを提供します。
DJI Agricultureの北米地域代表であるRonnie Liu氏は、次のようにコメントしています。
「Mavic 3Mの発売により、世界中の農家が生産の質と効率を高め、コストを削減し、収入を増加させ、近代農業の発展を促進することができます。」
Mavic 3Mは、最大43分間のフライトが可能な951gのドローンです。2チャンネルの送信信号と4チャンネルの受信信号を統合したO3ビデオ伝送を搭載しており、15kmの超長距離伝送に対応しています。
また、RGBカメラは、4/3インチCMOSと20MPイメージセンサー、最高速度1/2000のメカニカルシャッターを搭載しています。最速0.7秒の高速連続撮影を管理し、画像情報を素早く収集できるため、フィールド上での作業効率を大幅に向上させます。
そして、4つのマルチスペクトルカメラはそれぞれ500万画素で、以下の波長をスキャン可能です。
- グリーン(G):560nm±16nm
- レッド(R):650nm±20nm
- レッドエッジ(RE):730nm±20nm
- 近赤外線(NIR):860nm±26nm
Mavic 3Mは、この2つのカメラを組み合わせることで、高精度な航空測量、作物の生育状況の把握、自然資源調査などの用途を実現します。山林や果樹園で地上と同じような空撮が可能であり、さまざまな作業シーンで活躍できます。
また、DJI SmartFarm PlatformはNDVI植生指標を生成し、より効率的かつ局所的な作物処理のためのデータを提供します。自動フィールドスカウトにより作物の異常を検出し、インテリジェントな分析を行うことで、一人で70ヘクタールの土地を管理することも可能となります。
日本では取り扱い関しては、後日発表があるとのことです。