世界的ドローンメーカーDJIは農業部門であるDJI Agricultureから3種類のドローンを「T100 / T70 / T70P」を発表しました。
主力製品の「T100」は、画期的な人工知能(AI)を搭載、拡張現実(AR)機能も備え、DJI Agriculture部門で最も効率的なドローンとして登場しました。
また、T70シリーズ(T70 / T70P)は、コストパフォーマンスに優れたドローンとして、農業用ドローンを検討中のユーザーの敷居を下げる新ユーザー向けの農業用ドローンとなっています。
なお、日本での発売は未定となっています。
新農業用ドローン「DJI Agras T100」
DJI Agras T100は、DJI Agriculture初のAI・AR機能を搭載した最大離陸重量149.9kgのフラッグシップ農業用ドローンです。DJI Agriculture史上最高の離陸重量と高度な安全システムを誇ります。
噴霧容量は75リットル、散布容量は150リットル、吊り上げ能力は85kgです。同軸ツインローター構成、 62インチのカーボンファイバーブレードにより最大飛行速度は13.8m/秒です。さらに、新しい5眼魚眼ビジョンシステムにより、360度の環境をリアルタイムで感知します。新しいLiDARとアクティブ・フェーズドアレイレーダーも搭載、全方位の障害物を正確に検知し、回避します。
DJI Agras T100のAIアルゴリズムは、多種多様な農業環境に対応できるように設計されており、障害物をマッピングして飛行経路を最適化することで、効率的な操作が可能です。リアルタイムの飛行軌道予測や安全な着陸予測などのAR機能により、これまで以上に使いやすさが実現しました。
新農業用ドローン「DJI Agras T70シリーズ(T70 / T70P)」
アップグレードされたDJI Agras T70シリーズ(T70 / T70P)は、噴霧、散布、吊り上げなどの多彩な機能を搭載しており、幅広いユーザーに対応できるドローンです。
DJI Agras T70は、散布荷重50kg、播種荷重70kgです。DJI Agras T70Pは、70リットルのタンクと41Ahの長寿命バッテリーも搭載、積載量と耐久性がさらにアップグレードしました。
なお、DJI Agricultureのグローバル市場の責任者であるShen Xiaojun氏によると、今回のリリースは「農業をより簡単にし、生活をより良くする」というDJIの取り組みを強調するものであるとのことです。