スマート農業の導入支援などをおこなうSkyFarm®(スカイファーム)と、国土交通省航空局登録講習機関の「ドローン大学校」が協業し、徳島県にて”二等無人航空機操縦士技能証明証取得講座”を開講します。
ドローンの国家資格制度が大きく動く2025年に対応
2022年12月より、ドローンの国家資格制度が開始されましたが、それまでの民間資格を有することで、ドローンの飛行に関する申請業務が簡略化され、特に国家資格を取得しなくともドローンを飛行させることが可能でした。しかし、2025年より民間資格を有することで飛行に関する申請業務が簡略化される制度がなくなり、国家資格の重要性が高まることが予想されています。農薬、肥料、除草剤などをドローンで空中散布する農業従事者においても例外ではありません。
すぐさま国家資格が必要というわけではありませんが、ドローンの飛行に必要な知識・技術を有していることの技能証明証になることから、農業従事者の間でも国家資格「二等無人航空機操縦士技能証明証」を取得される方が増えているのも事実です。国家資格制度開始から昨年11月までに「二等無人航空機操縦士技能証明証」を取得された方は、全国で約2万人と大勢の方が既に取得されています。
また、2025年4月から開催される大阪・関西万博では、ドローンショーや空飛ぶクルマのデモ飛行も予定されており、さらに全国の送電線網上空をドローンの航路とする準備も始まっており、2025年にドローンの国家資格を取得される方が益々増えることが予想されています。
農業従事者にとって益々必要になるドローン
人工衛星から圃場の様子を撮影し、その画像から地力や発育状況を観測し、そのデータをドローンにセットすれば、必要な場所に必要な分量の肥料や農薬を自動的に散布することができるようになりました。しかも、月々数千円〜数万円でそんな夢のようなことができる時代が到来しました。
まだまだ解決しないといけない問題はありますが、問題解決に向けて積極的にチャレンジすることで、省人化された次世代農業の世界が到来することでしょう。そのためには農業分野にドローンを導入することが必須であり、大阪・関西万博やドローンの国家資格制度が、農業現場の近代化のキッカケになれば幸いだと我々は考えています。
徳島県でドローン講座を開講する理由
SkyFarm®(スカイファーム)徳島 代表の北田 諭史(きただ さとし)は、2017年から農業ドローン事業に取り組んできた”農業ドローン運用のパイオニア”です。北田自身も一等無人航空機操縦士であり、DJI AGRASインストラクター及び整備士の資格を保有します。これまで長きにわたり全国各地で水稲や小麦のドローン防除等で大きな実績を作ってきました。2020年からは徳島県に拠点を置き、自ら農業大学校に通って柑橘系作物の栽培管理を学びました。さらに、みかん農家となり徳島県勝浦町の1.2haの急傾斜地圃場でのみかん栽培を通じて、ドローン防除を実践し、スマート アグリ(農業)を広める活動を続けています。
この度、活動拠点である徳島県に”恩返し”をしたい、そして、徳島県の農業従事者のドローンの国家資格取得を促進して県内のスマート アグリ(農業)推進の一助となりたいとの思いで、北田が2016年に初めてドローンの知識と資格を取得した母校であるドローン大学校と協業し、”二等無人航空機操縦士技能証明証取得講座”を開講することしました。