遭難者の捜索サービス「ココヘリ」と山梨県が富士山で実証実験を開始

遭難者の捜索サービス「ココヘリ」と山梨県が富士山で実証実験を開始

山や海での行方不明者の位置を特定する捜索サービス「ココヘリ」を運営するAUTHENTIC JAPAN株式会社(本社:福岡市中央区、代表取締役社長:久我 一総)は、富士山の吉田ルート(山梨県)にて2024年7月1日に開始する登山規制において、ココヘリの位置情報の提供による登山者の安全確保に加え、人流データを活用した実証実験を行います。

ココヘリとは?
「ココヘリ」は会員に専用の電波を発信する発信機を貸与し、山岳遭難時に受信機を持った民間提携ヘリコプターを始めドローンや民間地上捜索隊を出動させ、発信機と受信機の「直接通信」を用いて登山者の位置を特定することで、捜索時間を大幅に短縮できるサービスです。
遭難が発生するような山岳地帯ではスマートフォンの電波が届かないことが珍しくありません。ですが、「ココヘリ」は携帯電話の通信網に頼らない「直接通信」なので、山岳地帯での迅速な捜索が可能となります。こうした「命を守る」ことへの高い性能が登山家に強く支持され、会員数は17万人を超えるまでに達しています。

実証実験の概要

山梨県は7月1日より、午後4時から午前3時までの間、あるいは1日の登山者が4000人を超えた場合に登山規制を行います。この運用に伴い、人流の変化や、場所によっては新たな混雑などの発生が想定されます。

今回の実証実験では、吉田ルートを通る登山者にココヘリの端末を無償配布し、富士山五合目から山頂までのエリア内にいる登山者の位置情報を、ココヘリのGPSを用いて取得します。取得する情報から、登山者の登山速度や滞留状況などの人流データを、日別、時間帯別に把握します。

今後の展開

今回の実証実験により得られたデータを元に、登山者が密集する箇所や時間など、問題点の把握を山梨県と共同で行う予定です。また、登山道が混雑するなどの問題を抱える他の山においても、同様の実証実験の可能性を検討しています。これにより、安全登山の実現に貢献していくとのことです。

実証実験の実施期間等

  • 実施期間:2024年7月1日(月)から9月10日(火) 72日間
  • 端末配布場所:富士山 吉田ルート(山梨県側)五合目休憩所
  • 端末配布数:計100個(配付・回収をローテーション)

出典:AUTHENTIC JAPAN株式会社

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