2022年1月20日、ダイナミックマップ基盤株式会社（以下：ダイナミックマップ基盤）は、ドローンの正確な飛行を可能とするための高精度な空域マップをエアモビリティ株式会社に提供し、準天頂衛星システムの位置補正情報を用いた高精度測位情報と組み合わせた正確なドローンの飛行実現に貢献したことを発表しました。

今回はエアモビリティ株式会社が採択された、三重県鳥羽市において行われた三重県「クリミエイティブ実証サポート事業」第1期の公募のうち『「空飛ぶクルマ」のナビゲーションシステム「AirNavi」のドローンを使用した実証実験』において実施されました。

ドローンや空飛ぶクルマなどの無人航空機がレベル4飛行を実現するにあたり、正確な位置での離着陸やビルや障害物の回避を可能とするためには、機体が周辺環境を認識し、自己位置を正確に特定することは主要な課題の1つです。同様の課題を持つ自動走行車両においても、高精度3次元地図（HD（High Definition）マップ）は正確な自己位置把握の必要なデータとして扱われており、無人航空機の安全な自動航行にも同様のマップデータが必要になると考えられております。

ダイナミックマップ基盤は、自動車の安全・快適な先進運転支援システムや自動運転システムの実現に必要なHDマップデータをグローバルで提供しています。この自動車用途のHDマップの仕様策定・整備・更新で培ってきたKnow-howをドローンなどの無人航空機の安全な飛行システムの開発に役立てるべく、無人航空機向けの空域マップの提供を進めていくとのことです。

ドローン飛行経路（鳥羽マリンターミナル⇔福祉センター・大明東町駐車場）をご覧ください。
黄線：飛行経路（赤線をもとに高度を与えたもの）
赤線：陸上及び海上における経路線