NASA、土星の衛星タイタンにドローン探査機を打ち上げる予定を1年延期

NASA、土星の衛星タイタンにドローン探査機を打ち上げる予定を1年延期

2020年9月26日、NASAは新型コロナウイルスなどの外的要因の影響により、土星の衛星の中で最大の星タイタンに無人探査機(ドローン)を送る計画が1年間延期になったことを発表しました。

タイタンに送られるドローンは、「Dragonfly(ドラゴンフライ)」と呼ばれるドローンで、そのミッションは生命の構成要素を探すことです。タイタンは初期の地球に非常に類似しており、この調査で私たちの生命が惑星でどのように生まれたのかという疑問を解決できるかもしれません。

ワシントンのNASA本部の惑星科学部のディレクターであるLori Glaze(ロリ・グレイズ)氏は、次のように述べています。

「NASAは今回のミッションを成功させるため、Dragonflyを万全の状態で活動させたいと考えています。Dragonflyのミッションは、この豊かな有機世界についての理解を深め、地球上の生命の発展を支えたプロセスを理解するために必要なことです。そしてこれは、宇宙生物学の重要な質問への回答となります。」

また、Dragonflyはタイタンの表面にある物質をサンプリングしますが、この採取されたサンプルは地球で調査され、今後人類が月に移住できるかを確認するために重要であるとのことです。

Dragonflyは2027年に打ち上げ予定、タイタンへの到着は8年後の2035年を予定しています。到着後、そこから調査に入り、サンプルが採取されます。今後の人類にとって大きな調査となるDragonflyの成果に、期待が募ります。

出典元:NASA公式ホームページ「Dragonfly Launch Moved to 2027

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