フランスのCerbair、アンチドローンのパッケージ「Chimera(キメラ)」発表

フランスのCerbair、アンチドローンのパッケージ「Chimera(キメラ)」発表

現在ドローンユーザーの増加に伴い、不正なドローンの使い方をするユーザーも増えています。

最近、アメリカのMLB(メジャーリーグベースボール)の試合では、試合中にドローンが球場に侵入、3度のプレー中断が起きました。3回発生したドローンの侵入のうち、犯人は2回目の時しか確保されていません。

またEU諸国では、このような事態を受け欧州警察連盟にアンチドローン銃が配布されました。アンチドローン銃は、ドローンをその場に強制着陸させる電磁パルスを発射できます。こちらの動画をご覧ください。

 

フランスのメーカーであるCerbairは、新たなアンチドローンのパッケージ製品「Chimera(キメラ)」を発表しました(上記画像参照)。Chimeraは警察、軍隊、企業などによる強い要望により、誕生した製品です。

Chimeraは、3つのフェーズにより機能します。まず、使用者が背負っているアンテナにより、周囲の無線周波数を継続的に感知、ドローンの活動を検索します。次に、使用者がアンテナを手動で動かすことで、ドローンと使用者の位置関係を明確にします。最後に、使用者はターゲットとなるドローンにドローン銃の焦点を合わせ、ドローン銃から電磁パルスを発射、ドローンは強制的にその場に着陸します。この際、使用者は視界の外にあるドローンにも電磁パルスを発射でき、強制的に着陸させられます。なお、このシステムにはCerbair独自の検出技術「HYDRA」が組み込まれているとのことです。

Chimeraのプロトタイプは2018年に作成され、そこから2年間かけて製品の発表へと至りました。Chimeraは軍の要求する耐温度性、耐衝撃性、耐振動性をクリアしており、発射される電磁パルスはドローンにのみ有効であり、人体に影響はありません。

アンチドローン技術といえば、オーストラリアのシドニー、アメリカ合衆国のバージニア州、ワシントンDC、イギリスのロンドンに拠点を置くDroneShield(ドローンシールド)社ですが、この市場に新たな参入となります。

高まる対不正ドローンの需要により、Cerbairはどこまで市場を拡大できるのでしょうか、今後に注目です。

出典元:Cerbair公式ホームページ

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