オーストラリアを中心にドローン配達を行っている会社Wing(ウィング)は、約2ヶ月前にキャンベラで配達していたドローンがカラスに襲われる事件を経験しました。
その後、Wingは一時的にドローン配達を中止していましたが、この度再開の運びとなりました。
配達ドローンがカラスに襲われている映像はYouTubeにも公開されています。ご覧ください。
Wingによると、この時のカラスは近くの木で子育てをしており、カラスがドローンを安寧を脅かす脅威になると判断し、襲いかかったとのことです。このような行動は、子育てなど特定の時期のカラスに見られる行動であるとのことです。そして、この巣で暮らすカラスの子育てがピークが過ぎたため、ドローン配達再開となりました。
また、専門家によるとイヌワシなどの大型の鳥には、ドローンを背後から捕食する動きもしてくるとのことで、ドローン配達の社会実装には、鳥が天敵になる可能性があります。
加えて、ドローン配達地域では、ドローンの騒音や存在が人間のプライバシーを圧迫していることも問題になっています。そのため、より静かにフライトするドローンの導入は必須となってきています。
ドローン配達の先進国であるオーストラリアをみると、社会実装にはまだまだ多くの問題があるようです。
出典:ABC NEWS「Wing resumes drone deliveries in Canberra after raven attacks forced pause during nesting season」