仏自動車メーカーのルノー、1960年台の車を空飛ぶクルマに

仏自動車メーカーのルノー、1960年台の車を空飛ぶクルマに

2021年11月26日、フランスの自動車メーカーであるルノーは、4L車の60周年の記念式典を開催しました。

式典の締めくくりには、同社が1960年台に発表した4L車を、電気離着陸式の空飛ぶクルマ(eVTOL)に再設計したモデル「AIR 4」の公開が行われました。

ルノーは、この箱型で飾り気のないモデルの自動車を、1961年から1991年の間に100ヵ国以上で800万台以上販売してきました。

今回の空飛ぶクルマ「AIR 4」への再構築には、自動車のエネルギーを電気にする作業も含まれていました。そして何より、安全に空を飛ぶ必要もありました。

そこでルノーはモーションデザイン会社The Arsenaleと提携し、自動車の元の形を保ちつつ、安全に操縦できるようにしました。自動車は無事に空飛ぶクルマ「AIR 4」へと生まれ変わり、従来取り付けてあった4つのタイヤはプロペラになりました。

「AIR 4」は22,000 mAhのリチウムポリマー電池を搭載しており、最高飛行速度26m/s、時速58マイルで飛ぶことができます。ルノーの古典的な乗り物は、根本的な近代化を達成しました。

ルノーのブランドグローバルマーケティングディレクターであるArnaud Belloni(アルノーベローニ)氏は、次のように述べています。

「The Arsenaleとのコラボレーションを経て、かつての自動車は「AIR 4」へと変貌を遂げました。「AIR 4」が今後60年間でどのように変わっていくのかも楽しみです。」

また、The Arsenaleの創設者兼CEOであるPatrice Meignan(パトリス・メイナン)氏は、次のように述べています。

「ルノーのこのモデルの自動車は、60年もの間人々の生活を支えてきました。そして、実用的で便利だったかつての自動車は、今回冒険を象徴する空飛ぶクルマへと生まれ変わりました。「AIR 4」は今までとは違う旅行を可能にします。ルノーとの冒険を楽しみましょう。」

The Arsenaleによると、自動車を空飛ぶクルマに再構築することは今回だけにとどまらず、今後新たなイノベーションの一つになり得るとのことです。

出典:The Arsenale

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